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「いつかしたい」で終わらせるな

「いつか海外に行きたい」
「いつか起業してみたい」
「いつか英語を話せるようになりたい」

気づけば、私たちは日常の中で無意識に「いつか」という言葉を多用している。

しかし、実際に「いつか」を口にしているとき、その“いつか”に期限はついているだろうか?

「今年の夏までに海外旅行をする」
「来年の4月には開業準備を終える」
「半年後には英会話スクールに通い始める」

こうした具体的なプランを立ててこそ、初めて“いつか”は現実の目標へと変わっていく。

口先だけの「いつかしたい」を卒業するためには、まず“いつか”を理想のまま宙に浮かせるのではなく、行動に落とし込むための準備が必要なのだ。

そもそも、なぜ「いつか」ばかりを口にしてしまうのか?

それは、多くの場合、自分の中で「面倒そう」「高そう」「今は忙しい」という漠然とした不安や、他の優先事項に隠れてしまうからだろう。

その結果、「いつか」と言葉にはしつつも、明日を変えるための行動が先延ばしになり、気づけば月日だけが流れてしまう。

それこそ、「気づいたら数年経っていた。結局何もやっていない」といった経験はないだろうか。

たとえば、海外旅行を例にして考えてみよう。

仕事やプライベートで忙しい人ほど、「まとまった休みが取れたら、いつか行きたい」と考えがちだ。

しかし、実際には忙しい人こそ、スケジュールを先に押さえてしまうことが有効な手段になる。

カレンダーを確認し、休暇を仮決定してチケットの相場を調べるところまで一気に進めてしまえば、「いつか行きたい」は「来月の連休に行く」という具体的な未来へと早変わりする。

「チケットが高いかも」「行きたい時期にホテルが取れないかも」など、確かに面倒なことは多いが、その障害を一つずつクリアにしていけば、実際に行く現実味が一気に高まるのである。

また、「いつか◯◯したい」という目標は大きいままだと、なかなか動き出しにくい。

そこで有効なのが、目標を細分化してみることだ。

たとえば「いつか起業したい」なら、まずは「どんなサービスを提供するのかを明日までに紙に書き出す」「起業家向けのセミナーに1か月以内に参加する」など、期限を区切った小さなタスクに分解する。

そして、そのタスクが完了したら次の一手を考える。こうして段階を刻んでいくことで、漠然とした理想が具体的な計画や行動に落とし込まれていき、「やらなきゃなあ」と言いながら放置してしまう事態を防げる。

大切なのは、「いつか〇〇したい」という曖昧な夢を「具体的な〆切とアクションを伴った目標」に変換すること。これには多少の労力が必要だ。

面倒に感じることもあるだろうし、その過程で障害にぶつかることもある。

しかし、目標達成のために必要な行程を細かく区切りながら着実に踏んでいけば、自然と「やるべきこと」が見えてくるし、何より“今、動き出す”ことの意味が明確になる。

私たちが言いがちな「いつか」は、ややもすると「できたらいいなあ」という漠然とした空想にとどまってしまう。

しかし、大きな夢ほど、一歩踏み出してみれば意外とできることは多いし、たとえ結果が失敗に終わったとしても、「あの時もう少し頑張っていれば」と後悔するよりはマシだ。

明日の自分がどう変わっているかは、今日行動を起こすかどうかにかかっている。

「いつかしたい」で終わらせず、明日を変える一手を、今この瞬間に始めてみよう。

実現するかどうかを左右するのは、結局、自分自身の意志と行動にほかならないのだから。

※初めてエッセイ風に書いてみました。評判次第で今後も続けようと思います。

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