カフェラテ

ほろ苦いこの気持ちに、少しの甘さとまろやかな思い出を。

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最近の記事

1/2成人式から、一生へ

「将来の夢」 小学生の頃、何度も作文やら掲示物に書かされたもの。 新学年になると必ず書く作文のテーマだし、もちろん卒アルにも書いた。 小学4年生の時、20歳の半分だからという理由で、1/2成人式を開催することになった。 担任から "1/2成人式で「将来の夢」を1人ずつ書いて貼り出すから冬休みの宿題として考えてきて" と言われた。 特に将来も考えたことないし、なりたいものも何もないな〜とすごく悩んだのを今でも覚えている。 当時、私はかなり冷めている性格だったと思う。 プライ

    • 苦しいほど好きだった君へ #4(完)

      復縁してからも、私たちはずっと変わらなかった。 ただ、喧嘩は減った。 クリスマスも、年末年始も毎年君と過ごしていたけど。その年は、クリスマスだけ一緒に過ごした。 君は"じゃあ、3日は会おうね"とちょっと寂しそうに言った。 嬉しかった。 君がまた私のことを好きになって、私に会いたくて寂しそうにしている。 まるで夢を見ているような時間。 "次はいつ会える?" 君の方から聞いてくれたことも、幸せだった。 誕生日も、また一緒に過ごせた。 私が実習の時期は、連絡をたくさんくれた。

      • 苦しいほど好きだった君へ #3

        それから、私は自分を好きになろうと決めた。 初めて脱毛に行って、自分が1番好きな系統の服を買って。 君はストレートヘアが好きで、ずっと2年近くロングヘアのストレートを維持してきた。 だからこの歳にもなって初めて、髪の毛をコテで巻く練習をした。 ずっと行ってみたかった場所に、ふらっと1人で行ってみたり、大好きなパン屋さんで気の済むまで買って公園で食べたり。 縁切りで有名な神社でお参りをしたりした。 "悪縁ならば切って、良縁ならば繋いで"と願いを込めて。 なのに、 毎日泣いてば

        • 苦しいほど好きだった君へ #2

          こうしてカップルとなった私たち。 空いている日が被れば、よく2人で遊びに行った。 映画、テーマパーク、博物館、水族館、動物園、温泉 大学生だからこそ、空いてる平日にそれができた。 カフェでコーヒーを買って、公園のベンチで2時間も3時間も話をして。 手を繋いで、笑いながら過ごす1日はずっと幸せだった。 優しくて、誠実で、世渡りが上手で、気が強い君。 だらしなくて、一途で、依存性で、気が強い私。 血液型も同じ、好きな食べ物も似ていて、性格もそっくりな私たち。 喧嘩もそれなりに

          苦しいほど好きだった君へ #1

          きっかけは、ほんの些細なことだった。 大学入学と同時に入ったダンス部。元々趣味と呼べるようなものがダンスくらいしかなかったから。 女子メンバーが多かったから、そこまで男子と関わることもなく。女子関係も苦手な私は、ただダンスができればよかった。 入部して半年経った頃、同じ学年で全然話したことのない男女グループが突然グループラインに 「練習会&交流会」 途中参加もOK、誰でもどのジャンルでもOK 気軽に参加待ってます 内気な私は交流を広げるチャンスだと思いながらも躊躇して

          苦しいほど好きだった君へ #1

          依存症カノジョ

          私って、君にとってどんな存在なの? ロマンチストの依存症カノジョ。 いや、私が普通で世間がドライ。 言ってしまえばそれまでだけど。 私はとても恋愛体質。男の人にめっきり耐性がないので初めから意識していた。 君もそうなのかな? 色々あって付き合うことになったけど、私は君しか見えてないからさ。 君が会いに来るなら次の日仕事でも平気で起きてられるし、お腹が空いてればどんなに遅くてもご飯を作る。 予定も変更できるし、仕事も頑張れるの。 一緒にいるときは携帯は基本触らないよ。1秒で

          依存症カノジョ

          看護師1年目の憂鬱 #1

          病棟に配属になってから早1ヶ月。辞めたいとまでいかないが、色々苦労もある。 5月病という言葉があるが、本当にその通りである。 1ヶ月経っても何もできないと、見えざる敵といつも比較してしまうんだよな。 朝気まずさの中先輩に"今日フォローお願いします"と言いにいけば、じゃあ今日の計画どうぞと言われ説明する。途中途中でこの患者さんにそれとは別の方法でアプローチするのはどうする?とか、何すればいいと思う?なんで?他には?と聞かれる。 人員配置的に私いらないだろと思いながらも、休憩

          看護師1年目の憂鬱 #1

          運命の巡り合わせは、ラブホテル

          私、21歳。季節は、夏。 恋愛体質。メンヘラ。 彼氏に振られて、髪を切った。 この年、男の人との付き合い方が少し楽観的になった。 男友だちが欲しかった。 恋愛相談を気軽にして、ご飯だけ食べて、さっと送ってくれるだけの、友だち。 7月末、土曜日。大好きなパン屋巡り。 これは女友達。 散々食べたのに、飲みに行く話に。 コロナ禍でめったに会えなかったし、積もる話もいろいろあった。 3ヶ月ぶりくらいにあれこれと話した。 その時、突然 "ねえ、誰か呼ぼうよ" "私さ、1人めっ

          運命の巡り合わせは、ラブホテル

          引き留めておくべきだった

          "それ"は突然やってきた。 夜があるのはなぜ? 暗くて、不安な気持ちが一気に押し寄せて、いてもたってもいられなくなる。 誰もいない小さな部屋で、私は膝を抱えて泣いている。 この世に、本当に神様がいるのかと。 君がどこかで幸せになっているのかと。 私は、こうして夜を迎えるのが怖くて、寂しくて、切なくて。 音もない、色もない、光もない、そんな部屋で涙を流して。 ここがどこかも、今が何時かも、そんなことも気にならないくらいの 息苦しい夜を、今日も越えようとしていた。 ふと音

          引き留めておくべきだった

          愛くるしいんだ私の彼氏

          一言で言えば、大きい息子を育ててる気分(笑) 私の彼氏はとても愛くるしい。 家での彼と外での彼はめっきり違う。 同い年なのに学生の時も、お会計では"財布しまいな"って言ってくれる。 荷物は重い方を持ってくれる。 転びそうなところは先に行って手を差し伸べてくれる。 泣きついても最後まで話を聞いてくれる。 どんなに遅くても、電話をかけると出てくれる。 ご飯に行けば必ず奥に座らせてくれるし、エスカレーターは上りは前に、下りは上になるようにしてくれる。 そんな彼の口癖は"大好きな

          愛くるしいんだ私の彼氏

          【ショートエッセイ】少しの間だけ

          少しの間だけ、何もかも忘れて目を瞑ってしまいたい。 今日も外は、雨。 あなたの連絡を待つ間、大きく心臓が鳴り響き、このまま何もかもリセットしたい思う。 私の心も、雨。 あなたはそんなこと、一度も考えたことないと思うけど。 今日は会えると思っていた。 どうしても会いたくて、無理してでも会いにきて欲しくて、なんとかこじつけるような言葉ばかり送った。 ふと通知を見た。 「ごめん、今日はちょっと厳しそう」 分かってた。分かってたよ。 あなたが忙しいことくらい知ってるよ

          【ショートエッセイ】少しの間だけ

          【ショートエッセイ】春の日

          ずっと好きだったんだよ、君は私のことを知らないけど。 私がどんな決断をしようが、どんな人と出会って恋愛をしようが、苦しんで泣いてようが君は私を知らないんだよ。 君の仕事は、世界に夢を届けること。私と同じような境遇の人はいくらでもいる。 大きな音楽と、大きな歓声の中。 ほんの少しでも、君の視界に入りたかった。 大きな声で名前を呼んで、君がこちらを向く。 一瞬、時が止まる。 君と私だけの時間。 この世の音が、色が、光が、全部なくなる瞬間。 反射で涙が溢れた。 まるでこの世

          【ショートエッセイ】春の日

          【エッセイ】もう忘れたと思っていたのに

          私はもうあなたのことを忘れたと思っていた あなたと部活や授業を抜け出して入った教室とか、あなたと一緒に聴いた曲とか、あなたと食べたご飯とか、あなたが好きだったもの、口癖、私だけにくれてた言葉も。 私が今も行く場所に、あの頃の面影がずっとこびりついて離れないの。 新しい彼氏ができて、あなたがいなくても私は幸せで。 彼は私を特別扱いしてくれるし、絶対に泣かせない。喧嘩もしない。 あなたじゃない方が、私は私のことが好き。 あなたじゃない方が、私は幸せで満たされてる。 それなのに

          【エッセイ】もう忘れたと思っていたのに

          自己紹介です。

          こんにちは、私の自己紹介をします。見ていただけると嬉しいです。 ・22歳、大学生 ・看護師を目指しています(結果待ち) 好きなもの ①韓国アイドル 私はSF9というアイドルを推しています。とてもかっこいいです。よく喋る高身長のロウンが好きです。最近よくドラマに出ていて、Netflixでずっと1位を取っていた作品「恋慕」や「明日」、「偶然見つけたハル」などに出演しています。見たらハマります。ファン歴はまだ1年半ですが… その少し前までは、GFRIENDを推していました。

          自己紹介です。

          看護師国家試験を受ける私へ

          いつもお疲れ様。 私はなぜ勉強しているのだろうと毎日気が滅入りながらも弱音を吐かずに頑張っているよね。 人に会うたびに勉強の進捗を聞かれて、なんのために頑張っているのかわからなくなる時もあるよね。 頑張れと言われると、今が頑張ってないのかなと思う。 試験大変ですねと言われると、何がわかるの?とつい反論したくなってしまう。 でもどんな時も、私は私で、私しかいなくて。 実習の時、寝れない上に先生や看護師さんから詰められても、家での生活はひとつも変わらなくて。 泣きながら

          看護師国家試験を受ける私へ