その根底に流れるものを 愛だと言えたなら
ある日の夜、メールがとどいた
読者さんからの返信だった
これは、その時に交わした
「優しさってなんだろう」という思惟のやりとりである
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ある返信
優しさってなんだろう
同じ疑問を持つ人がいるんだなと思い、返信しました
幸せについては、割と納得のいく答えが出たのですが
「優しさ」は なかなか 難しいです
甘やかすのも甘やかさず厳しく突き放すのも
「優しさ」だったりします
私的に 途中の経過の答えとしては
「優しさ」は 言葉のイメージと違って
「残酷」なものかも知れないと感じています
納得しませんが、いや 納得したくないですが
明けない夜はないこと
やまない雨はないこと
時に優しさが残酷だったりします
優しい人間になりたいと思うのに
残酷ではありたくないから
難しい問題だったりします
少し抽象的だったかもしれません
突然のメール 失礼しました
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その後、配信したJunの書いたもの
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優しさについて、想いあぐねると
相手の立場に立って 良かれと思う行動をとる、という考えが
先ず 浮かぶ
そういう気持ちと
それを阻む 自分の内に潜む感情が結果的に違う行動をとってしまい
矛盾と呼ばざるを得ないこともある
だが、一重に矛盾といっても
その矛盾の正体は
やもすると、優しさよりも伝えたい、と
湧き上がる想いでもあり
それが ときに 優しさを凌駕し
誰かを傷つけるのなら
その傷を簡単に否定するでなく
違うものとして 捉えたいし 捉えて欲しいと
願う自分もいる
その根底に流れるものを
愛だと言えたなら
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