本当?「HSC=生きづらい」
「差次感受性」って?
「差次感受性」というのは、
「人によって感じ方が違うこと」を意味しています。
つまり、同じ出来事や状況に対しても、
人によって感じ方や反応の仕方が異なるということです。
HSCは、周りの音や光、他の人の気持ち、匂いなどに対して
ひといちばいたくさんのことを感じ取ります。
これが「差次感受性が高い」ということです。
具体的な場面を想像してみてください。
友達が悲しい顔をしている
HSCもその悲しみを強く感じて、自分も悲しくなってしまうことがある
大きな音や明るい光
早く疲れてしまうこともある
先生とのやりとり
少し注意されただけでもとても落ち込む
周囲から見たら「そんなこと気にしなくても・・・」
ということが
自然と気になってしまうのです。
差次感受性が高いHSCの環境整備
では、差次感受性の高いHSCは生きづらいということなのでしょうか
それは違います
環境の影響を受けやすいということは
ポジティブな影響も受けやすいということです。
だからこそ、安心できる環境がより一層大切です。
HSCの子供が安心できる環境を作るためには、どうすればいいのでしょうか?
理解と共感
子どもの感じ方を尊重しましょう。その子が何に対して敏感なのかを観察し、その気持ちに共感することが大切です。静かな時間と空間
HSCの子供は、刺激が多すぎると疲れてしまいます。静かで落ち着ける時間と空間を確保することで休息し安心して過ごすことができます。家の中に「ほっとできる場所」を作ってあげるのも〇ポジティブなフィードバック
HSCの子供は、褒められることやポジティブなフィードバックにとても敏感です。小さなことでも目をむけてあげると、自信を持つことができ、安心感も増します。ルーティンと予測可能性
決まったルーティンや予測可能なスケジュールは、繊細っ子に安心感を与えます。不意の変更やサプライズは子どもの状態を見て調整することをおすすめします。感情の表現をサポート
HSCの子供は自分の感情を強く感じますが、それをうまく表現できないこともあります。つまり、心の中の複雑な感情を表現する語彙が足りないのです。言葉にできない感情があるのかな?と寄り添い、感情を認めてあげることが大切です。
HSCの子供は、その敏感さからくる
特別な才能や優れた感性を持っています。
私たちがその子たちの感じ方を理解し、
安心できる環境を提供することで、
その才能を存分に発揮できるようになります。
敏感であることは、決して弱点ではありません。
それは一つの個性であり、特別な力でもあります。
ママがすぐにできること
ママが繊細っ子にできる安心できる環境づくりの
第一歩は「安心できるおうち」
外での刺激をたくさん受けていることを想像し、
おうちは安心安全基地であることが
繊細っ子の差次感受性の高さを生かすひとつの方法です。
おうちで安心感を育むことができれば
「幸せ」を体感できれば
心のエネルギーがたまり
外での試練やしんどさを乗り越えることができるのです。
実際にわが家のおうちの様子
それは
「のんびり好きなことを」
しています
かつては子どもの習い事を詰め込み
夕方までばたばた過ごしていましたが
今は本人たちの「のんびり」を優先しています。
体験談~転校による環境の変化
HSCにとって環境が大事だということを実感したのは
転勤による転校を経験した時です。
ムスメ小5、ムスコ小2の夏休みに夫の転勤により
北陸から関西に引越しをしました。
そのときムスメは「学校は好きだけど苦手」な五月雨登校。
ムスコは小学校生活を楽しんでいました。
2人とも大好きな友だちもいて、ムスメも五月雨登校ではあったけれど
転校することを悲しんでいました。
学校や周囲の理解も得ていたのでこの状態で転校したら
ムスメは全く学校に行かなくなるかもしれないと思っていました。
もちろん新しい学校の先生方には事前にお会いして
それまでのことをお伝えしていました。
そしていざ新しい学校での生活。
HSCは変化が苦手です。
知らない人ばかり
学校のことも知らない
ことばも雰囲気も違う
大きな大きな変化
その頃のムスメを見ているとそんな大きな変化に耐えられるとは
正直思えませんでした。
そして現在、転校して約9か月。
ムスメは毎日学校に通っています。
小5の二学期からの転入だったので
すぐに運動会、4泊5日の宿泊学習、発表会・・・
それまでは行事によって欠席したり
先生と相談して部分的に参加をしたりだったムスメ
そんなムスメが行事フル参加
「楽しかった~!もう一回行きたい!」と言うのです。
朝から登校して下校時刻に帰ってくるようになりました
何年も不登校・五月雨登校をしていたけれど
学校の授業も「楽しい」と話し、
宿題もやっているようです。
転校前の環境が良くなかったというわけではありません。
ただ
転校後の環境と本人の気持ちが化学反応を起こして
周囲が想像しないことが起きたのだと感じています。
「HSCで環境の影響を受けやすい」というのは
ネガティブな面だけではないのです。
まずはおうちの環境
学校の環境を先生方と相談してできるだけ整えることもひとつ
です。
とはいえ
まずはおうちの環境を安心できる環境にしておくこと
繊細っ子のママがまずできる
差次感受性を考慮した環境づくりは
これにつきるのです
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