3回、そして100回 │ カフェ開業メソッドvol.02
一般的に一度来た店に再来店する人の数というのは少ないものであるが、3回来た人は以降ヘビーユーザー、つまり常連さんになってくれることが多いというデータがあります。
ですからなんとかして2回ではなく3回お店に来てもらえるような工夫をしましょう(※3回目の人は無料とかそんな発想はナシですよ)。
不思議なもので物事3回繰り返すと気持ちも安心するし慣れてもきます。よく社会人になったら「石の上にも3年だからまず3年頑張れ」などよく聞きますよね?これは1年の業務の流れを3回繰り返すことで確実に身につく(文字通り、身体に浸透するような感じ)ということは実体験としてもあります。
店舗経営の場合、段階的にステージを上げていき、短期的には3年計画(そう、3年はすごく短期的目線ですよ)をたて、開業3年後にはどうなっていることが望ましいのかを考えておきましょう。
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文明通信2015年10月号「祝・100ヶ月」
珈琲文明が出来てから今月で100ヶ月になります。
パッと見長そうですが、まだ8年と4ヶ月です。
しかし個人的には100という数字はこれまでの人生の様々なシーンの中で、超えるべきハードルとして事あるごとに出現したものでした。
例えば前職である学習塾の生徒の人数は100人を超えるかどうかが最初の大きな壁でした。現在の店舗経営においても、100という数字が重い意味を持つ事柄がいくつもあります。
目標は100年!と言いたいところではありますが、もう少し小さな目標として持っているのが、まず10年ということと、その前にこの「100ヶ月」でした。
すごく実務的な話になりますが、1ヶ月という期間で世の中は動いているものは多いです。サラリーマンの給料もそうですが、支払う会社側にしても1ヶ月でとりあえず締めます。
自営業である私の場合も、毎月の各種支払いをはじめ、この「文明通信」や第4金曜の弾き語りなども毎月の定例行事のひとつです。これら1ヶ月ごとに必ず訪れる酸いも甘いも苦も楽も、とにもかくにもクリヤーし、それを100回繰り返してきたことにはきっと意味はあると信じています。
そして、反復の重要性は感じつつも、これから気をつけていくべきことは「慣れ」が転じて「マンネリ」や「惰性」といった気の緩みであると思っています。
私が9年前に横浜に引っ越して来て初めて出来た友人にこのようなことを言われたことがあります。
「おじゃさん(※私のことです。ちなみに相手のほうがひとつ先輩です)はとにかくまず健康で元気でいること。それと店というのは動きを止めてはいけない(前進し続けてこその現状維持であり停滞は退歩である、と私は理解しています)。」
というような内容をもう少し砕けた感じで(普段はかなりふざけた人です)言われ、あまりにもそれが正しくて、心の中で大きく大きく頷いたのを覚えています(おそらく言った本人はもう忘れているでしょう・笑)。
大いなる反復と、細やかな刷新により店は続いていくと信じ、また来月から始まる新たな1ヶ月を迎えたいと思います。