見出し画像

業界歴8年目VFXスーパーバイザーが教えるプロへの成長戦略【スタッフインタビュー#15】

CafeGroupで働くスタッフインタビューシリーズ第15弾👏
今回は、VFXチームのスーパーバイザーMさんにお話を伺いました。CG業界を目指す方に向けて、Mさんのキャリアや制作時のエピソード、就職活動のヒントを紹介します。ぜひ最後までご覧ください。


◆プロフィール

HAL大阪CG映像学科(昼間部・4年制)を卒業後、2017年にAnimationCafeへ入社。VFXチームで活躍し、現在はスーパーバイザーとしてチームを牽引。CG建築パースの仕事をしていた父親の影響で中学1年生の頃から動画制作を開始。これまでも「BE:FIRST Mainstream」MV、「Coach×imma」などのプロジェクトに携わり、幅広い経験を活かしながら実写合成や映像表現の可能性を追求し続けている。

◆入社のきっかけと決め手

―入社のきっかけを教えてください
専門学生時代、会社説明会で岸本社長と出会ったことがきっかけです。入社前に3回会社見学をし、働く環境や先輩の姿を見て、「ここなら成長できる」と確信しました。先輩スタッフはそれぞれの得意分野を活かしながら、新しい技術を積極的に学んでいて、成長意欲の高い環境が魅力的でした。
また、オフィスの雰囲気もカフェのようにおしゃれで、居心地の良さを感じました。CGのさまざまな工程に携わるのが楽しくてジェネラリストとして働ける環境を探していたので、入社を決めました。

ーCafeGroupにはどんな方が多い?

専門性の高いスペシャリストが多い印象です。
モデラーなら実際にある物を観察する力が強く、リアルにモデリングができる技術に長けていることやコンポジターなら色調補正や合成技術に長けている。それぞれが自分の強みを持ち、チームとしての総合力が高いことが特徴です。

◆業務内容とスキルの磨き方

―どんな業務を担当していますか?
主にショット作業とコンポジットを担当しています。 ただかっこいいから作るのではなく、「なぜこの演出が必要なのか?」「観客にどう影響を与えるのか?」を常に考えながら作業することを大切にしています。

ーどんなソフトを使用していますか?

Maya、Nuke、After Effects を中心に使用しています。 最近ではHoudiniを使用することも多いですね。 CafeGroupでHoudiniを使える人は数名しかいないので、私自身もまだまだ勉強中です。

ーどんなジャンルの案件に携わること多いですか?

映画・CM・MV(ミュージックビデオ)の案件が中心ですが、プロジェクションマッピングやデジタルサイネージの案件に携わることもあります。
最近はCMの仕事が増えていますね。短期間での仕上げが求められるため、スピード勝負の案件が多いです。一方でMVは制作期間が比較的長く、その分カット数が増えやすい傾向があります。
入社当初からフルCGの仕事に挑戦したいと考えていたので、SVとしてその機会を得られたことは大きな達成感につながりました。CafeGroupでは、やりたいことがあれば手を挙げて挑戦できる環境が整っているところも魅力の一つです。

ースケジュール管理やクオリティ管理のコツはありますか?

基本的に、自分の実作業は最小限に抑え、チェック業務に注力しつつ、スタッフのクオリティ管理を行っています。期日までの対応が難しいと判断したタスクは自分で回収し、全体のスケジュールに影響が出ないよう調整します。
タスクを割り振る際には、担当者の得意分野や作業のイメージができるかを確認し、スタッフそれぞれの適材適所のタスク配分を意識しています。
また、チェックのタイミングをタスクごとに決めることで、作業の流れがスムーズになるよう意識しています。

―スキル向上のために取り組んでいることは?

業務で習得した技術を自主制作にも積極的に活用しています。 最近はHoudiniを業務で使用する機会が増えたので、自主制作のエフェクト作成にも取り入れるようにしています。興味のある題材で実践することで、新しい表現の可能性を広げることができています。

◆学生へのアドバイス

―就職活動ではどのような準備をされましたか?

ポートフォリオに注力しました。自主制作で作った作品をポートフォリオとして流用し、当時のグラフィックデザイン学科の先輩に協力してもらいました。約4ヶ月ほどでプロフェッショナルな作品に仕上げることができたことも頑張ったポイントです。見た目の完成度を上げることで、自分の作品をより魅力的に伝えることができたと思っています。
現在も自主制作を趣味として続けていて、入社後に仕事を通じて学んだことを積極的に取り入れています。以下の作品は、脚本から完成までに6年かけて制作したもので、制作の最初と最後で技術力の違いを実感していますね。次の作品ではHoudiniを活用したエフェクト表現にも挑戦したいと考えています。

Mさんの自主制作した3DCG LEGOアニメ

ーポートフォリオ・デモリールを作成するポイントは?

作品はとにかく作り続けることが大切です。一つの作品に時間をかけることも重要ですが、それだけではスキルの幅が伝わりにくくなります。目指す会社があるなら、その会社の作風や求める技術に近い作品を作ることで、採用担当者にアピールしやすくなると思います。

―業界に入りたい方に向けて一言お願いします。

いろいろな作品作りを通じて、自分の得意を探してみてください。苦手な分野に挑戦して克服していくのも一つの方法ですね。克服するためには、その原因を紐解いていくことが大切だと思います。
例えば、気になる作品をトレースするだけでも、新しい視点や気づきを得ることができます。実際に手を動かして作業することで、思いがけない発見があり、スキル向上につながります。

◆広報部より

今回は、VFXチームのスーパーバイザーとして活躍するMさんのお話を伺いました!CG業界に入ったきっかけから就職活動に役立つ情報まで幅広くお話を聞くことができました。
MさんのCG制作に対する真摯な姿勢や、常に成長を求める姿勢がCG業界を目指す方々の背中を押すきっかけになれば幸いです。今回の記事を通してCafeGroupに興味を持った方や、CGでスキルを伸ばしたい方は、ぜひ採用情報もチェックしてみてください!
これからもCafeGroupメンバーインタビューシリーズもお楽しみに!


CafeGroupは日本最高の3DCGコンテンツを制作するクリエイティブスタジオや、投資先のスタートアップ群で構成されています。
●CafeGroupについて
グループ各社の情報や、これまでの制作実績をご覧いただけますhttps://cafegroup.net/ja/

●お仕事のご相談、ご依頼
CG制作・システム開発・AI研究/開発も承っております。お気軽にご相談ください https://cafegroup.net/ja/contact/

●SNSでも情報発信中! CafeGroupの最新プロジェクトやイベント情報を日々お届けしています。フォローお待ちしています!
▼X【@cafegroup_pr】:https://twitter.com/cafegroup_pr
▼Facebook :https://www.facebook.com/CafeGroup.CG/

いいなと思ったら応援しよう!