フィリー・ソウル~サルソウル
フィリー・ソウルやサルソウルといった音楽はご存知でしょうか?
フィリー・ソウルは1970年代前半に、フィラデルフィア(ニューヨークより少し南の、アメリカ東海岸の街)で産み出されたストリングも入った華麗で都会的なソウル・ミュージックです。
かたやサルソウルは、1970年代後半~80年代初頭にかけて隆盛を誇った、ニューヨークのラティーノ達(ラテン系移民)が作ったディスコ・レーベルです。
この一見、関係がなさそうな2つの音楽の共通点は何でしょう?
なんと、実はどちらの音楽も、同じミュージシャン達がバックを演奏しているんです!
正確には、フィリー・ソウルのミュージシャン達がフィリー・ソウルのレーベルと契約でもめている隙に、かねてからフィリー・ソウルに憧れていたサルソウル側がフィリー・ソウルのミュージシャン達を引き抜いたというのが実情のようです(笑)。
このバック・ミュージシャン達の中でキーになる人物が、バンドの中心メンバーである、ビブラフォン奏者のヴィンセント・モンタナJr.(Vincent Montana Jr.)です。
このヴィンセント・モンタナJr.が、自分の名義でモンタナ・オーケストラとして演奏する、スティービー・ワンダー( Stevie Wonder)原曲の「Another Star」がめっちゃカッコいいんです!!
もちろん原曲もめっちゃソウルフルな名曲ですが、
このモンタナ・オーケストラのカバーがめちゃくちゃキマっています!
そんなにアレンジしている訳ではなく、むしろ原曲に忠実といってもいいカバーですが、曲から漂ってくるクールさがハンパじゃないですね!!