接客英語2 「いらっしゃいませ」
皆さん、こんにちは。CafeFatioのともです。カナダでの接客経験を生かし、接客に使う英語についてシェアしてます。良かったらフォローお願いします。
今回は「いらっしゃいませ」です。
①「いらっしゃいませ」どんな時に言いますか?
「いらっしゃいませ」を英語にすることはできません。まず、「いらっしゃいませ」はどういう時に言うか考えてみましょう。どういう時だと思いますか?
・お客様が来店された時
ですね。
ただ、英語では遠くから一方的に声をかけると言うということはほぼありません。目があったりして会話が始まる時は、まず、挨拶をするのが一般的です。
②何て言いますか?
では、なんと言うでしょうか?
パターンA 普通のお店(洋服や雑貨屋さん等)
staff "Hi, there. How are you?"
guest "Good. Thanks. How are you?"
staff "I'm good. Thank you. Can I help you with anything?"
店員「こんにちは。お元気ですか?」
お客様「元気ですよ、ありがとう。あなたは?」
店員「元気です。ありがとうございます。何かお手伝いできることはありますか?」
パターンB カフェ
staff "Hi, there. How are you?"
guest "Good. Thanks. How are you?"
staff "I'm good. Thank you. What can I get for you?"
店員「こんにちは。お元気ですか?」
お客様「元気ですよ。ありがとう。あなたは?」
店員「元気です。ありがとうございます。ご注文はおうかがいいたします。」
パターンC レストランの場合
server "Hi, there. How are you?"
guest "Good. Thanks. How are you?"
server "Good. Thank you. For how many people?"
店員「こんにちは。お元気ですか?」
お客様「元気ですよ。ありがとう。あなたは?」
店員「元気です。ありがとうございます。何名様ですか?」
③"Hi, there." の there って何?
意味:正直分かりません
使う人:店側の人
解説:"there"無しでも会話は成り立ちます。日常会話で”Hello, my friend.(マイフレンドは多分ちょい古い)" "Hey, dude." "Hey, man." "Hey, buddy." など、挨拶の後ろに何かしら「あなた」「友達」のような意味を持つ単語が来ることがよくあります。"there"で「そちらの方」と言う意味で接客では使われているのではないかと推測してます。ネイティブにとっては「語呂がいい」のだと思います。
・まず基本が知りたい方 ”Hi." で全く問題ありません。
・よりナチュラルに現地の人っぽく ”Hi, there." をすすめます。
③"How can I help you?" が「いらっしゃいませじゃ」ないの?
間違いとは言えません。まず日本語ありきで英訳すると、どうしてもこのフレーズになると思います。洋服屋さん、雑貨屋さんなどの普通のお店では使えなくはありません。
④じゃぁ、"How can I help you." でよくないですか?
理由その1
注文することが分かっているカフェ
席へ案内してほしいことが分かっているレストラン
"How can I help you?" では当たり前の事を聞いていておかしいです。
理由その2
直接的な意味だと、「どう手伝えるか」を聞く質問で、手伝う前提になってしまいます。日本人よりはるかにフレンドリーなカナダ人とは言え、ウィンドウショッピングを楽しんでいる人には若干気配りが足りないと感じる人もいるようです。手伝う前提のオープンクエスチョンより、まず手伝いが必要かを聞くクローズドクエスチョン(はい・いいえ質問)の方がよりよい気配りと感じる方もいるようです。
最初から”How can I help you?"だと、「ぐいぐいくるな、この店員」と思われる可能性がある、ということです。
⑤じゃぁ使いません
使うシーンもあります。
例えば銀行窓口やインフォメーションセンターのような窓口業務です。このような場合は最初の一言が”How can I help you?"でも自然です。
⑥窓口じゃないから使いません
窓口じゃなくても使うシーンがあります。
ゲストから”Excuse me."と声をかけられた時。まさしく”How can I help you?"が活躍するシーンです。
⑦”How can I help you"とは?
「いらっしゃいませ」より「おうかがいいたします」の方がぴったりなフレーズです。
というわけで、今回の「いらっしゃいませ」については以上です。
日本語を基準に英語フレーズを考えようとすると時々このようなズレが生じます。
なので、私は極力、「この日本語は英語で何て言う?」と言う考え方ではなく、「このシチュエーションだったら英語で何て言う?」と言う考え方で解決していきます。少しでも皆さんのお役に立てたら嬉しいです。
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