店名について
「茶色い食べ物はおいしい」という話を聞いたことはありませんか?
うちで提供する予定の、コーヒー・パン・栗・あんこetc
どれも茶色くて、丸っこくてかわいいです。そんな美味しいものを食べてなごんでもらいたい、という想いから「茶豆(ちゃまめ)」と名付けました。
実際に「茶色い食べ物がおいしい」には科学的根拠があります。
この食べ物が茶色くなる現象は、いくつかの種類があり、代表的なのは、「カラメル化反応」と「メイラード反応」と呼ばれる二つの現象で、食べ物の美味しさにもとても関係しています。
まずは「カラメル化反応」
カラメル化に必要な素材は、糖だけが存在する時に起こります。
カラメル化により甘い香りが生じ、ほろ苦い風味を付けることができます。プリンについているカラメルソース、キャラメル、べっこう飴などはカラメル化反応の産物です。
次に「メイラード反応」
加熱により糖とアミノ酸などの間で化学反応を起こし、これにより食品が褐色で香ばしい風味になります。
たとえば、小麦粉はそのままでは白く、香りはしませんが、砂糖と合わせて一緒に180℃で加熱すると、メイラード反応によりクッキーやパンはチョコレートのような色になり、香ばしい香りがします。
糖だけでなくアミノ酸が必要という点でカラメル化反応とは異なる化学反応ですが、料理の過程では同時進行で起こっています。しかし、いまだにそのメカニズムははっきりとは解明されていない「おいしい謎」です。
「茶色い食べ物はおいしい」
見た目は地味で、料理を前にしたときのワクワク感は、カラフルないろどり豊かな食べ物には到底かないませんが、ひとたび口にすると、その美味しさは、いろどりに欠けるという不利な状況を、一瞬でひっくり返してしまうほどに強力だと思いませんか?