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私たちの時代の自由とは何か?「1984年に生まれて」

文学ラジオ第37回の紹介本
「1984年に生まれて」
郝景芳 著
櫻庭ゆみ子 訳
中央公論新社

今回は第7回 #日本翻訳大賞 の最終候補5作を紹介していく第一弾。

郝景芳は1984年生まれの中国を代表するSF作家。「折りたたみ北京」で知られています。今作は自伝体小説。ジョージ・オーウェルの「1984」へのオマージュでありながらほぼ純文学です。中国の歴史に翻弄される父と、2000年代に生きる娘の長い道のりの物語。自由とは何か?を考えされられます。

ダイチもミエも今年読んだ小説で一番でした。主人公は普通の人。自分に重なるところもあって心に響いたり痛んだり。共感しました。ラジオでは約40分話してますが、伝えたいことは一言。「すごい小説なので読んでください」(byダイチ)

本書のあらすじ
一九八四年、春。天津市の工場でエンジニアとして働く沈智(シェンチィ)は、半年後に第一子の誕生を控えていた。二〇〇六年、春。大学卒業を目前に進路を見失っていた軽雲(チンユン)は、父・沈智(シェンチィ)の暮らすプラハに来ていた。二つの時代の中国社会に翻弄され、父と娘は、人生の分岐をさまよい続ける―

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ラジオ案内役の二人
ダイチ | 小説家が好き!の会
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ミエ | 羊をめぐるカフェ
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