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どうぶつタワーバトルと僕

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皆さんこんにちは、かふぇです。
三寒四温という四字熟語を肌で感じられる季節ですね。
体調に気を付けてアニメを見ましょう。

さて、こんなことを言っておいてなんですが、最近僕はアニメを見る時間が減っています。その原因というのが、タイトルにもあるどうぶつタワーバトル(以下DTB)です。このDTBですが、オタクと話しながらやっていると全盛期のころの思い出話が結構面白いことに気づいたので、まとめて文章にしておこうかなと思います。時系列にそってやっていきます。

目次

・DTB黎明期
・大流行
・全国ランキング3位。そして引退へ。
・その後~現在

DTB黎明期

どうぶつタワーバトル、インターネットに住んでいる皆さんなら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。”どうぶつを順番に積んでいって、先に倒した方が負け”という極めてシンプルなルールながら、その奥深さから多くの人々を魅了し、2017年秋~冬頃に大流行しました。黎明期とサブタイトルを付けましたが、そのリリース日は2017年3月31日。半年以上間を開けたブームでした。

流行のきっかけは諸説ありますが、僕が聞いたのはシャドバ民がそのゲーム性に嫌気がさしてDTBに逃げてきたという説です。当時の強豪プレイヤーがシャドバ民であることから、割と信憑性のある情報だと思います。
当時のシャドバ環境も調べてみましたが、超越ウィッチと復讐ヴァンプの時代でしたね。なるほど。

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まだコストが18だったようです。

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地味ながらも強い効果でしたね。

かくいう私もシャドバをプレイしていましたが、そんなある日の深夜、Twitterにどうぶつをひたすら積み上げる意味不明なゲームのスクショが現れました。これはおもしろそうだと思い、さっそくダウンロード。
”シャドバから逃げるな”という名前で始めました。

みるみるうちにそのゲーム性の深さにハマっていきます。
当時寮生だった僕は、急いで友達の部屋に凸ってこのゲームを勧めました。
僕がDTBを始めたのは流行のちょっと前だったんですけど、あらゆる友達に、「いや、どこがおもろいねんそのゲーム」と言われました。後輩にも「そのゲームやってるの先輩だけですよ」とか言われました。そんな中、元相部屋だった友達が、このゲームをプレイしてくれました。僕たちは朝までDTBをしていました。

DTBは単純なゲームですが、レート制が導入されており、そのバトルを白熱させていました。黎明期のプレイ人口は当然少なく、レート差マッチングは当たり前でした。負けたら20下がるのに勝っても5しか上がらないレート。確かレート1800とか行ってたら強いって感じでしたね。
あと深夜にやるとおんなじ人と連続でマッチングするんですよね。当時エモート機能もなかったため、我々はどうぶつを左右に激しくスライドさせ、挨拶していました。
「君、さっきも当たったね」
「やっぱり?よろしく~」
我々は高度なコミュニケーションをとっていました。

大流行

きっかけがシャドバ民であり、僕のタイムラインにもDTBのツイートが届いたくらいですから、DTBの存在はほどなくしてインターネットに住んでいる皆さんの耳にも届き、たちまち大流行しました。
流行とともに戦略も開拓されていき、アグロ2トラ5ゾウ崖ひっかけコントロールカバといった専門用語も生まれました。中でも5ゾウは、初手にゾウが来た際に5回転させてそのまま落とせば、相手を詰ませることができるという最強の戦略として、後々ナーフされたことで有名です。

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まあ僕レベルのプレイヤーにはそんな戦略は通じなかったんですけどね。

流行に伴い専門用語が生まれるだけでなく、それを解説するサイトまでもが登場しました。ウケる。

用語のページを見ると、その見た目に反してめちゃくちゃ戦略性が高いことがとって伺えます。

open recで配信やってる人とかもいたと思います。すごいね。

全国ランキング3位。そして引退へ。

さて、さきほどの5ゾウ返しの画像や、ここまでの口ぶりから分かる通り、僕はかなりこのゲームをやりこんでいました。GameCenterでランキングが見えることから、僕は躍起になってレート戦に挑んでいました。
1日100戦をノルマに課し、テスト前日でもそっちのけでどうぶつを積み続け、勝率をエクセルで管理し、フレンドバトルが実装されればそこでどうぶつの研究に日夜励んでいました。

コメント 2020-03-25 034646

勝率エクセルの再現。当時のファイルは見つけられませんでした。けしちゃったのかな。

いつでもどこでも画面に向かいながらぶつぶつと喋ってどうぶつを積む僕を、友達はみな心配していました。僕自身も、いつも頭の中にDTBのBGMが流れている状態でした。
レートが1900を超えれば寝ている友達をたたき起こして喜びを共有しました。勝率が7割を切れば寝ている友達をたたき起こして悲しみを分かち合いました。

そしてあれは忘れもしない、12月9日のことでした(ツイートを遡って何日か調べました)。僕は誕生日を祝ってもらうために、寮から実家に帰りました。ちなみに僕は誕生日を祝ってもらうために帰省することはあっても、家族の誕生日を祝うために帰省することはありません。最低です。
まあ実家に帰って、誕生日なんでケーキが出てきたわけなんですけど、そのケーキが……

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そんなことある?

確かに僕は帰省して開口一番にDTBの戦績を家族に自慢し、妹をボコボコにしていました。でも、そんなことあるんだ。とてもいい親だなと思います。

さて、その夜です。僕は実家のベッドにくるまりながら、永遠にDTBをプレイしていました。その日、めちゃくちゃ調子が良かったんです。きっと家族が作ってくれたケーキのおかげでしょう。
冬の寒い日にエアコンも付けず、それでもみなぎる闘志。
負けたらレートが死ぬほど下がる。勝っても全然上がらない。そんな緊張感の中、僕はついに週間レートランキング3位を達成しました。

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そのレートを維持することは難しく、3位に入れたのはその一度だけでしたが、僕はとても満たされた気持ちになりました。
しかし人間一度上の世界を知ってしまうと何かが変わってしまうもの。
その日以来僕はDTBをプレイしても、いままで感じていた喜び、悲しみ、憤怒、悔しさ、怒り、焦燥感、憤り、苛立ち……。そういった感情を一切持たなくなってしまいました。そして、引退を決め、アプリを消去しました。

その後~現在

僕がDTBを引退した後もブームはしばらく続いていました。
大会も開かれたそうですし、しばらくすると新しいどうぶつも追加されましたね。僕はぽっかりと開いたけれど、どんなものを使っても埋められない穴を胸に抱え、日々を過ごしていました。

そんな暮らしも忘れてしまった2020年の春。
新型コロナウイルスの影響でめちゃくちゃ暇をもて余した僕は、再度DTBをインストールしました。新しいどうぶつとふれあい、レートを上げることに躍起になっています。てか広告付いたんですね。

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まあ僕の前ではそんな小細工無意味ですが(500円しました)

早く1位になって引退してアニメ見てネコぱらのゲームやりたいです。
本当にこのゲームが憎い。毎秒発狂してる。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
この後は感謝の文章があるだけですが、もしよければ投げ銭ということで記事購入していただけると、課金してしまった後悔が和らぐのでありがたいです。


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