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クリエーションが心を救う

生きるためのカレー、3日目。

会社からの帰り道、この記事を見てくださった方がお店を訪れてくれました。よくよく聞けば、家は反対方向だと言います。カレーを食べるために、わざわざ足を運んでくださいました。うれしい限りです。

今まで僕たちは陽が沈んだ頃に店を開け、ウィスキーやカクテルをお客様に提供してきました。それが今では、朝からカレーを煮込み、ごはんを炊いて、明るい時間にトレーにカレーを注いでいます。

一ヵ月前とはまるで違う。当たり前だと思っていたことが、当たり前でなくなり、日々新しい試みをチャレンジしています。うまくいかないこともある。カッコ悪い失敗もする。でも、環境に順応して、店の形や働き方を変えていくことを選びました。

「そんなのできない」と諦めることは簡単かもしれません。でも、難しい方を選んだ。もちろんどうなるかはわかりません。「一生懸命」だけでは乗り越えられない壁があります。アイデアや行動力、それから十分な訓練も必要です。それはもちろん「運」だって。お客様のあたたかさに救われながらも、反省ばかりの日々。半年前の自分たちからすれば、とてもカッコ悪い姿です。

ただ、もし、この記事を読んだ人が「カッコ悪くてもいいから、自分も目の前のことと闘ってみよう」と思ってくれたら、背中を押すきっかけになれたら、それだけでいい。だから、あえて、失敗もカッコ悪いところも余すところなく書いていきます。

今回の世界的な騒動で、これから多くの人に、僕たちのような決断を迫られる場面が訪れるでしょう。今はまだ助けてもらいっぱなしで、大変おこがましいのですが、その時に、誰かにとっての少しの勇気になれれば本望です。

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この「生きるためのカレー」のイラストは、イラストレーターであり漫画家の猫野サラさんが描いてくださいました。

サラさんはnoteで出会ったクリエイターです。CafeBarDonnaがピンチと知り、サポートと共に「イラストや漫画でお手伝いできることがあれば何でも言ってください」と連絡をくれました。

岡山に住んでいて、CafeBarDonnaには来たこともありません。そんな彼女の言葉に目頭が熱くなりました。このイラストが届いた時、涙があふれました。あたたかい、うん、あたたかい。クリエーションの力に救われました。

人間っていいな。つくる人っていいな。僕たちのつくる「生きるためのカレー」も、誰かをこんな気持ちにさせることはできないかな。サラさんのイラストが届いた時に感じた、あの〝あたたかみ〟を。

サラさんと出会えたのも、このnoteという街(プラットフォーム)のおかげです。そう、この街の住人は世界中にいて、僕は何度もその人たちの文章やクリエーションに救われています。本当に、本当に、ありがとうございます。


最後に、サラさんが描いてくれた店長の伊藤のイラストを。

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(※この文章はCafeBarDonnaの嶋津亮太が書いています)



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生きるためのカレー
店の運営資金と店長の伊藤充へ渡します。