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トルコ南東部を行く⑭ドネルケバブ店の隣にマクドナルド、らしい風景
トルコ南東部ハタイ県アンタキヤでの滞在もあすで終わる。この街の魅力は、歴史遺産、食文化をはじめ、数えたらキリがないほどだが、古めかしく雰囲気のあるカフェがたくさんあることも、そのひとつだろう。
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行きつけのようになった旧市街のカフェ。地中海に比較的近いためか、秋が深まってきた夜の空気も、さらに内陸にはいった街に比べるとマイルドだ。
気候が良く、居心地も良ければ、長く滞在したくもなる。とても悲しいことに、2月のトルコ・シリア大地震で、街は壊滅的ない被害を受けた。犠牲者には心から哀悼の意を表したいし、1日も早い住民生活の再建を願わずにはいられない。
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ホテルへの帰路、1匹の猫が、旧市街の石畳の上にたたずみ、じっとこちらをみていた。夜は更け、すれ違う人もいなかった。
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翌朝、ホテルからオロンテス川の河畔までぶらぶら散歩する。街にまだ人は多くなく、朝食向けにシミットと呼ばれるドーナツ状のゴマパンなどを売る屋台が出ているぐらいだ。
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繁華街には、マクドナルドもあり、その隣りにはドネルケバブの店があった。いかにもトルコらしい風景だ。
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露店の青果店は、黄色いザクロを売っている。これから、本格的なザクロシーズンが始まる。いったん朝食のために戻ってから、再び街に出て、お土産に瓶詰めのオリーブオイルを買う。大通り沿いの、いかにも家内工業といった感じの店で2本買う。日本に持って帰ったが、うち1本は、2月に東京都内であった中東クラフト市に出店した時に販売した。売り上げは全額、被災地支援のために寄付。もう1本は開封せずにまだ家にある。
アンタキヤ滞在はこれで終わり、次はバスで東に向かい、ガジアンテップという街を目指す。トルコ南東部の旅は続く。
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