スロバキアの自然と少年群像...『大丈夫と約束して』
スロバキアの映画をみるのは初めて。東京国際映画祭のコンペに出品された、カタリナ・グラマトヴァの長編デビュー作。
マクドナルドもない田舎で暮らす主人公の少年は、悪友とバイク遊びに明け暮れる。母と祖母の3人暮らしだが、母は出稼ぎ仕事のためだといってオーストリアに行ったままなかなか戻らない。祖母との仲は険悪。夢も希望も見いだせない状況で、ムラ社会で母についての悪い噂が浮上し、主人公も疑念を深めていく。
遠くスロバキアのお話しではあるが、貧困、犯罪など社会をとりまく状況は、日本もさほど変わりないと感じた。ただ、母子の愛情の濃さに、東欧らしさを感じた。
美しい風景美や音楽を含め、スロバキアの地方の空気感も分かる佳作だった。
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