#83 川沿いのカフェのランチタイム / 自分の得意を生かすこと
駐車場から、お店までの小道を歩く。
いつもなにかしら、かわいらしい草花が咲いていてつい足が止まる。
訪れる度に思うが、お店までの道のスペースは手作り感がある
おしゃれでクリエイティブな空間。
木の枝にオーナメントやカラフルな旗が飾ってあったり素敵だなと思う。
川を眺められるこのスペースにはテーブルや椅子が置いてあって、
気候のいい時は、この辺りのお店の人らしき人たちが座って楽しそうにおしゃべりしていることもある。
平日、仕事の合間にちょっと休憩、という風情だ。
どういう状況の方々かわからないが、そういう自由さがいいなあと憧れる。
ハンバーグのランチを注文した。
しいたけ、えのき、マッシュルームときのこがたっぷりのソースがかかっていて
おいしい。
ふわふわのスクランブルエッグとにんじんのラペ、グリーンサラダの彩が
きれいで心が躍る。
お味噌汁はお椀でなく、カップに入って出てきた。
フリルレタスには、サイの目にカットしたきゅうりと赤と黄色のパプリカが
入っていてさらに鮮やか。
添えられたマカロニサラダもこのお皿を盛り立ててる。
マカロニやスパゲティのサラダっておいしくないですか?
こういうのを家でマネしてみようと思ったりする。
目の前の窓から見える景色を見ながら
のんびり食べるランチは最高だ。
素敵なお店で、作ってもらったおいしいものをいただけるって
本当に贅沢。
食後には欠かせないコーヒー。
いい香りが漂って、匂いも楽しんで、本を開く。
以前載せたこのお店のモーニングの記事です↓
今読んでいる『水滸伝』
20巻まであるうち、5巻まできた。
昔の中国の、政治が腐敗した国を倒そうと立ち上がった勇士たちの物語。
ここでは詳しくは書かないけれど、
おもしろすぎて止まらない。
漢字も多く、難しい壮大な話を文章だけでここまで読者を引っ張るなんて、
著者の北方謙三氏ってすごい人だ。
この本を読んだきっかけは、ある本でお勧めされていたから。
それがとても心に響いた。
自分の武器を見つけて生きること。
登場人物はそれぞれいろんな能力にたけている。
戦いが強い者、戦いはできないけれど戦略を組むのが上手い者、
文字をまねるのが上手い者、馬の気持ちがわかる者、泳ぐのが得意な者。
それぞれが戦士、軍師、資金を集めるために文書を偽造する者、
戦に欠かせない馬をいい状態に保つ馬医者、水軍、として活躍している。
自分にできることを生かして、できないこともお互いがそれを認め合い、
戦いに臨んでいる。
人間誰しも得意不得意があり、
得意な分野を生かせる環境にいるかといえば
そうでもない人の方が多いのではないだろうか。
得意なことを生かせるところにいる人は生きやすい気がする。
例えば、以前の職場の総務に非常に頭の切れる男性がいた。
ITに強く、計算も瞬時にするし、トラブルがあっても頭を使ってすぐ解決。
書類面だけでなく、テレビの設営、鍵が開かない、などの施設面の問題も
あっという間にしてしまう。
でも、苦手なこともあり、自分で「コミュ障です」と言っていた。
人とのコミュニケーションが苦手でお愛想をするタイプではない。
その正直さを私は好感持っていたけれど。
仕事ができるので、少々気難しいところがあっても彼はそんな人だくらいで、
みんな頼りにしていたし、一目置かれる存在だった。
彼に人間関係の問題はそうなかったと思われる。
もし彼が、接客の仕事に就かなければならないとしたら、
周りの評価はどうだろうか。
仕事ができる人から一気にできない人になる可能性もある。
そうそう苦手な環境に身を置くことはないかもしれないが、
本当に得意なことに身を置けている人はどれだけいるだろう。
その得意を生かして生きていけたら、
その人は輝けるのかな。
生きているものには、時間の限りがある。
それなら自分が輝ける場所でいたいと思ったりする。
🌱お読みいただき、ありがとうございました( ͡° ͜ʖ ͡°)