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#63 6月の山歩き / 山のモーニング

6月、友人とあじさいがきれいな山へ歩きに出かけた。

涼しいうちにと朝早く家を出て、
朝ごはんはパン屋さんで買って山の上で食べることにした。

パン屋さんでどれにしようと2人それぞれ選んでいたが、
いろいろ食べれるようにいくつか買って2人でシェアしようと
サンドイッチ、コッペパン、甘いクリームの入ったシュークリームのような丸いパンを一つづつ買った。


朝8時前。
車から降りて見た高原はずーっと向こうに山の稜線が見下ろせる絶景。
曇っていたので全体が白っぽく、まるで水墨画のようで
晴れた日とはまた違うしっとりした良さがある。
絶景〜と2人で感動。

あじさいが水色から青や紫色のグラデーションで咲いていた。

ガクアジサイというのかな?


あじさいに囲まれたテーブルとベンチが見えたので
迷わずそこでモーニングすることに決めた。

私たちの山歩きは、食べることも楽しみ。
登山時間と休憩時間が一緒くらいの時もある。
きれいな自然の中で食べるごはんやおやつには何か楽しい魅力があって。

何年か前にIKEAで買った紙ナプキンを広げて食事の準備。

友人が持ってきてくれた食べ物も並べると
けっこう豪華な朝ごはんになった。


サンドイッチとパンは半分ずつシェアして、
私のアイスカフェオレと友人の自家製梅ジュース、おにぎり、焼いた練り物、
クルミとアーモンド、ビスケット。
友人が塩と炒めたというクルミとアーモンドが驚くほどおいしい。


友人がミネラルウォーターの空きボトルに梅ジュースを入れてきていたが、
ボトルがおしゃれなだけで気分が楽しく上がってくる。
フランスに少しの間滞在していたことのある彼女はこういう感じのことを気負わずサラッとやるので勉強になる。

カフェオレのグラスは、樹脂製で超軽量。
紙コップよりはカサがあるけど、軽いし気に入っていて楽しいピクニック気分が味わえるので山歩きによく使う。


モーニングの後は、さあ山へ。

この山は晴れた日にも来たが、曇りだと表情がガラッと変わる。
大好きな木漏れ日はないけれど、しっとりした落ち着いた空気。


木の段々
木の手すりの苔の黄緑色が美しい
楽しい道


視界が開け、広場があり、座ってと言わんばかりに木のテーブルとイスがあったので休憩。

梅ジュースとチョコレート


スーパーで見つけた「スニッカーズ」というチョコレートのパッケージに
『速攻エネルギーチャージ』と書いてあり、登山にはもってこいだと買った。

チョコレートは、夏外で持ち歩くと暑くて溶けるので、
氷を入れた麦茶のペットボトルを保冷ホルダーに入れる時、
底にチョコを2個置いてから上に麦茶ボトルを入れて持ってきていた。
全然溶けてなくて、おいしく食べられた。

梅ジュースは言わずもがな、梅のクエン酸の力で疲労回復になるので
このおやつセットはなかなかいいかも?


この後、道は大丈夫だが周りの山に白く霧がかかり、
雨も降り出したので急いで下山。
その上途中で道も間違えて焦るという状況になった。

不安が湧き出てきた。
友人もそうだったと思うがいつも前向きな彼女、弱音も文句も言わない。
とにかく道を思い出しながら少し戻ると、見たことのある場所へ。
「よかった〜〜〜」と2人でホッとした。
ほとんど登山口近くまで下山していた。

友人は愚痴や文句をあまり言わない人で、いい方を見ようとする。
雨が降り出した時も「わ〜、雨が降ってきた。」と言うと、「雨の山もきれい。」と言う。そんなことを言っている場合ではない、と考えることもできるが
雨の山をきれいだと楽しむこともできる。
そう思い出すときれいだと思えるから不思議。

ここで2人が雨の中迷ったことによって焦って不機嫌になって
何かのせいにしていたらせっかくの楽しい山歩きに水をさすが、
おかげでいい1日だったと終えることができた。

下山したらなんと雨はやんでいた。

登山口に戻ると、小鹿に会えた。
かわいい黒い目でこちらを見ていて、近寄ると逃げた。
高原のお店で売っているいろんな安い野菜に2人で目移り。
なすときゅうりを買った。

帰宅してから登山サイトを見ていたら、
ヤッケをきて降り出した雨の中楽しそうに写真を撮っているグループがいたり、「ガスってきましたが神秘的できれいです」とコメントを書いている人がいたり、私が悲惨な状況だと思った小雨や霧も普通な人がいる。

何が正しいのかはわからないけど、その人の考え方、捉え方で気持ちが全然変わってくるものだ。


ハードな場面もあったけど無事下山できて、
山とあじさいと、おいしいもの、友人に感謝。


お読みいただきありがとうございました( ͡° ͜ʖ ͡°)

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