トヨタ会長が何に怒っているか気になったのでカーボン・ニュートラルの話を簡単に調べた

賛否両論とはまさにこのことだと言わんばかりのこの記事のコメントをみて、自分ではよくわからなかったので、カーボン・ニュートラルについて表面程度だけど調べてみます。

まずカーボン・ニュートラルとはなにか

まずは何に対しての言及なのかというと記事にある通り

10月26日に行なわれた菅総理の所信表明演説で「我が国は2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを、ここに宣言いたします」と宣言が行なわれ、政府が明確に政策目標を掲げたことにある。

菅首相の宣言はこれですね

G20リヤド・サミットが11月21日と22日の2日間、テレビ会議形式で開催された。会合に出席した菅義偉内閣総理大臣は、2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにする「カーボン・ニュートラル」の実現を目指す決意を改めて表明し、国際公約とした。さらに、温暖化対応は成長につながるという発想の転換が必要であり、革新的なイノベーションを鍵として経済と環境の好循環を創出していくとの考えを強調した。

初めてカーボンニュートラルなる言葉を耳にしたので、どんなものかを調べるのですが、首相が宣言を出すくらいなので、国としては議論がなされており、資料も公開されているだろうと思ったので、国の資料から読み取ります。

カーボンニュートラルとは

発生する二酸化炭素と吸収される二酸化炭素の量がプラスマイナス0になることで、環境破壊を止めるための概念になっているようです。

この「二酸化炭素」の部分が「温室効果ガス」と表現されていたりするので、どちらが正の表現なのかはわかりません。

で、菅首相は2050年には発生する二酸化炭素と吸収される二酸化炭素の量を同等にして、プラスマイナス0にすることで環境保護に取り組む。

と世界に発表しました。というのがことの発端だとわかりました。

トヨタは何に意見してるのか

話を戻してトヨタ会長の発言としては何に対して意見をしていたのかですが

記事の冒頭は

記者からの質問は電動化やカーボンニュートラルに関するものがほとんどで、豊田会長は具体的な数字を出しながら、その質問に答えていた。

どんな質問があったのかはわかりませんが、まぁ自動車産業としてどう思いますか?とかですかね。ソレに対しての回答として

自動車業界としては、CO2排出量も01年度(2001年度)から18年度(2018年度)を比べますと、01年度2.3億tだったのが、1.8億tと22%%削減をしております。 平均燃費も01年度のときには、JC08モードで13.2km/Lだったのが、18年度は22.6km/Lに向上し、71%向上しております。次世代のクルマの比率は08年度は3%だったのが、現在19年度ですが39%、これも36%上がってきております。 電動化比率はご存じのように、世界第2位の35%。1位はノルウェーの68%ですが、これは絶対台数でいきますとノルウェーの10万台に対しまして日本は150万台です。作っている工場自体も、工場のCO2排出量は09年度の990万tから、18年度は631万tと36%削減をしております。 自動車会社が作る、そして使うものを売るというところでは結構努力をしておりますし、データ上もこうやって結果が出ていると思います。

つまり、自動車産業としては宣言とか関係なく、すでにCO2削減の努力はしており、結果も出しているんだよ。ということですね。これ工場関係に勤めている人だったら理解できるのではないでしょうか。各部署の年間の二酸化炭素排出量の削減目標とかあったりするんじゃなかったかなあと思いますので、データの出どころはわかりませんが、すでに企業としての努力は当然のように実施していますよ。と答えているわけですね。

カーボンニュートラルを行う=EV(電気自動車)にすべて変えるということか

2030年前半にガソリン車の販売を禁止する。という話がキーになっているようですが、ざっくり調べた中では政府からの発言というニュースはなかったので、わけがわかりません。

唯一はこちら



「目標」なので「必達」ではないですし。とか言ったらあれなんでしょうか。

ということで、まず話の背景が見えてきました。

・国が2050年にカーボンニュートラルを達成する宣言をした
・目標として2030年前半にはガソリン車の販売をなくすことが挙げられている
→ この2点に絡んでいるが、自動車産業の努力などの事前調査がない質問がトヨタ会長に投げかけられ意見をした

ということがわかりました。

そこで会長はこうおっしゃいますね

あえて申し上げますと、EV化でガソリン車を廃止しましょう、EV化にしましょうってよくマスコミ各社もですね、電動化イコールEV化ということで対立的に報道されますけど、実際ですね、乗用車400万台をすべてEV化したらどういう状況になるか、ちょっと試算をしたのでぜひ紹介させてください。

まぁ結論としてはマスコミいい加減なことを書くな。と言いたいというのがここでわかりました。

すべての車がEV化した場合
・EV化の最大の課題は各家での充電インフラのコスト
・各家の設備もそうだが、発電所が圧倒的に足りない。原発で+10基くらい火力なら+20基
・火力発電で賄う場合、現状より増えるので、発電に関する二酸化炭素量が増える
・業界としては現状でも環境に対する努力はしており、その現状とEV化の結果を考えた上でEV化vsガソリンという対立を煽っているのか。

と言っていることがわかりました。

つまり、これは1業界がどうこうできるレベルではなく国としての将来のエネルギーデザインの政策ですよ。というわけですね。

安直に「ガソリン車の未来は?」とか「どうなる?車産業」とか言うなよ。とすでにやってるんだから、、、と


ほんとはカーボンニュートラルの政策について書きたかったが、、、

難しいのでやめます。

私より分かる人が説明している動画があるでしょうし

資源エネルギー庁ではクリーンエネルギーとして水力・風力・太陽光での試算を始めているようです。いずれも机上論で現実のシュミレーションはこれからといったところでしょうか。

あと、原発が不安定だという表示がありましたが、太陽光って、雪降ったら発電できません。そのへんのデータなさそうで結論ありきの誘導資料の印象がちょっと出てしまった。

いずれにしても1,2時間しらべたらある程度の表面は掴むことができたので続報を待つ感じですかね。

個人的には原発増やして緑化地帯増やすしかないかなと思っていますが、それを掲げていける政治家さんいらっしゃらないですかね。いたら投票したいかも






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