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とうとう保護者たちが立ち上がった



Mossbourne academy accused of bullying and damaging children’s mental health as local authority asked to step in

モスボーンアカデミー(ロンドン東部にあるセカンダリースクール/MVPA)は、地方自治体が介入を求めたため、いじめと子供のメンタルヘルスへの損害で告発された

この学校では、日常的に先生が生徒に対して屈辱的なことを言ったり、怒鳴ったりして、生徒が精神的に不安定になり、その結果不登校や自傷行為に発展していたようです。

さらには学校をやめて、ホームエデュケーションに切り替えざるを得なかった子供もいたようです。

この記事の最後のこの部分が多くを語っています。

The group alleges that the school tries to deter special educational needs children from attending. A mother said that she and her autistic daughter attended the MVPA open evening but the school “refused to offer any flexibility or reassurance”, saying her daughter should expect shouting and would not be given somewhere to go if she was feeling overwhelmed. “They just kept repeating this mantra: ‘There will be no exceptions’,” the mother said.

(保護者と元教師)グループは、学校が特別支援の必要な子供たちが登校するのを阻止しようとしていると主張している。
ある母親は、彼女と自閉症の娘がMVPAのオープンイブニング(学校見学)に参加したが、学校は「柔軟性や安心感を提供することを拒否した」と述べ、娘は(先生が)怒鳴ることを覚悟すべきであり、彼女が圧倒されていると感じたときの避難所は与えられないと述べた。
「彼らはただ『例外はない』というマントラを繰り返していました」と母親は言った。

“We take any issues raised by parents seriously and investigate them fully. We have also had external reviews by Ofsted and the local authority – in none of these were any concerns raised.”

「私たちは、保護者から提起された問題を真剣に受け止め、十分に調査します。
また、Ofstedや地方自治体による外部レビューも受けましたが、いずれも懸念事項は提起されていませんでした」

要するに、外部査察は機能していないと自分で言ってるんですよね。。。

一部の保護者はOfstedレポートは信ずるに値しないと知っています。

しかし、現実には実際に学校を選ぶ際には大部分の保護者はそれを信じて学校を選び、いざ子どもが通いだすと、あれ?と思うことが起こり始め。。。

実際に自分の子どもが何か問題に巻き込まれた時などに、その学校のずさんさが明るみに出るのです。

この特別支援の必要な子供たちを容赦なく切っていくのはとてもよく耳にする話で、実際にOfsted視察の日には、常日ごろ問題行動を起こす子供たちにわざと自宅学習を申し付けたり、些細なことで出席停止を言い渡したりすることがあるようです。

こうやって、学校全体の印象を良くしようというわけです。

ところでOfstedというのは、公立学校や保育園を視察してそれを政府にレポートする機関です。

視察の内容は、子どもたちが安心して学べる環境であるか、生徒の出席状況、保護者との関係はどうか、学校のマネジメントなどあらゆる事柄をチェックされます。

このレポートの結果は誰でも見ることができ、特に学校を選ぶ際に多くの保護者が参考にします。
結果は「優良」「良」「可」「不可」と分けられます。

しかし。

そこに通っている子供たちの「生の声」がなかなかこのレポートに反映されにくいのではと私は懸念しています。

保護者にはこの視察の時期に合わせてアンケートに答える機会がありますが、これも本当にOfstedに届いているのか、疑わしいです。

なぜなら、不満に思っている保護者は少なからずいるはずで、この不満をOfstedが少数だからと無視しているとしたらそれはそれで問題だし、ましてやそういう不満の声を学校側がもみ消しているとしたら。。。

私の娘が通っていた学校がまさにこのタイプで、どうしてあの学校が「優良」なのか、私には理解できませんでした。

私は思いのたけをアンケートに書き綴ったのですが、はて、あの声はOfstedに届いていたんだろうか?

今でもあの学校は、「優良」の看板を誇らしげに掲げています。

この記事の学校は、貧困地域にあり、アカデミー化する前はとても荒れた学校だったようです。でも、アカデミー化により新しい運営会社が指揮を執るようになった際に、徹底した厳しい指導を行い、その結果成績も上がったという実績があります。

ところがその代償は大きく、その厳しさに耐えうる子供たちだけが評価され、そうでないその環境に耐えられない子供たちは隅へ追いやられていったのです。

そして学校は、そのやり方は正しいと本気で信じていると思います。

なぜなら、この学校を始め、世界的に有名になったMichaela Community Schoolのやり方は、なぜか注目を集め多くの学校で真似されているからです。

しかし、ついに保護者達が立ち上がりました。

今後のこの学校の対応に注目しています。