その言葉ひとつだけで
写真は『ベリーのクランブルタルト』。
Wikipediaで『クランブル』を引いてみると、
クランブル (英語: crumble) はイギリスを起源とする料理で、果物などにポロポロと崩れる細かい生地をトッピングとしてのせて焼いた料理である。
クランブル ("crumble") とは英語で「ぽろぽろと崩れる」ことを指す動詞、あるいは小さなゴミなど細かく砕けたものを指す名詞である。オックスフォード英語辞典によると、菓子の名称として年代がはっきりわかっている例は1947年が初出である。
とのことでした。
『クランブルタルト』はまず、セルクル型にタルトを詰め、その上にアーモンドクリームを絞り、そこにベリー(レシピではブルーベリーやラズベリーでしたが、余った生のイチゴがあったのでイチゴにしました)を乗せ、その上に『クランブル生地』を散らし、一気に焼きます。
仕上げにパウダーシュガーを振って、ベリー類をトッピングして出来上がりです。
実はクランブルを使ったお菓子を初めて作りました.....
頭の中のイメージピッタリに作ることができて満足です。
先日、1人でご来店された若い女性の方。
カウンターに座って、コーヒーとケーキを注文されて、あとはお店にある本を読んで過ごされてました。
この人誰だっけなあ〜、初めて見た気もするし、もしかしたらどこかで会ってるかもしれないし....
って考え出すと、意外に話しかける時の『ひとことめ』が難しいもので…
そしてこの方はもしかしらた話かけられずに1人の時間をゆっくり過ごされたい人かもしれない、と思うと、ますます話しかけにくいものなのです。
私は私でちょっと溜まってる仕事があったので、本を読んでる女性客をそのままに何も話しかけずに、ケーキを作ってました。
で、その方がお会計の時に、さすがに何も話しかけないのも無愛想なので(もともと無愛想ですが)、
「お近くの方ですか?」
と話しかけると、
「○○県出身で、この4月から仕事の都合で尾鷲に来ました」
と自己紹介してくれて、
「尾鷲の会社に就職したんですか?」
と聞くと、
「いえ、○○県に本社がある会社で、希望する配属先を『どこでもいいです』って答えたら尾鷲になりました」
と答えてくれました。
言葉尻から察するに、多分、尾鷲という環境は、その方の希望する環境ではなかったのかもしれませんが、
「尾鷲というところをまだ何もわかってませんが、今日はこんな素敵なお店があるとわかって、嬉しいです」
と言ってくれました。
その日はその言葉を聞けて、私も嬉しかったです。
たぶん、この仕事を続けられている理由の一つに
『誰かの役に立っている』
ことに具体性を帯びる瞬間が、何よりも嬉しい、というのがあります。
そしてちゃんと対価をもらう。
感謝の言葉とともに。
『よし!ちゃんと仕事、できてるぞ!』
と思うのです。
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