新しい扉を開ける時、自分の力で立ちたいと願う時。
最近、ちょっと『エディブルフラワー』に興味があります。
元々は、ハーブを育てたりするのには興味があって、実際に何種類かのハーブを育てていて(ミントやタイムやローズマリー)、お店のケーキの飾りにしていたりします。
一昨年あたりからエディブルフラワー(食用の花)を使って綺麗なスイーツを作っているプロの方をインスタでフォローしてから、いつか自分もやってみたいな、と思っていました。
で、最近は、『矢車菊』という青い花をケーキのトッピングに使ってみました。
矢車菊は自分で育てました。
思ったより上手くできたので、今後も数種類のエディブルフラワーの種を買って、1年中エディブルフラワーを使えないかな、と思って、エディブルフラワーを調べては開花時期や種まきの時期を調べています。
ちょっとエディブルフラワーの本なんかも買ってみて、色々と勉強している最中です。
上手くいけば、また新たな扉を開けそうな気がしています。
上手くいけば、ですが。
これは、自分のルール(お店のルール)なのですが、ケーキをお皿に乗せてお出しする場合、「お皿の上に乗っているものは(カトラリー以外)全て食べられるもの」で構成しています。
なので、今回の場合のショートケーキも矢車菊とハーブも食べても問題のありません。
飾り付けのハーブ類は、食べるときにちょっと食べにくいので横に退けて残す、という人もいますし、全然それでもいいのですが、万が一口にしても大丈夫なものをお出ししています。
矢車菊は自分で育てているので、種を取っていっぱい増やそうかな、と思います。
ドライにして紅茶にもできるそうです。
アールグレイのアイスと一緒に淹れたら、涼しそうですね。
さて、先日、映画『ルックバック』を観てきました。
藤本タツキさんの原作漫画、あれはあれで完璧な作品で文句のつけようがないほどの名作だと思います。
それがアニメーションになる意味があるのか?と個人的には思っていましたが、映画『ルックバック』の劇伴を担当しているのがharuka nakamuraさんということで、haruka nakamuraさんの音楽を聴きに行くつもりで劇場に行きました。
肝心の映画の内容は.....すごくよかったです。
内容は原作とほぼ同じで、原作を読んでいるにもかかわらず(この作品の内容がどんなものかわかっているにもかかわらず)、途中で泣きそうになってしまうほど、映画は映画で完璧な内容でした。
この作品はどある2人の登場人物が2人で漫画を描いて行く内容のものです(ってかそれだけを切り取ると『バクマン』ですね)が、2人とも独学です。
そのうちの1人が『背景美術』という領域に魅了され、美術大学に進学することを決意するシーンがあります。
そこで2人は袂を別つわけですが....
美大に進学すると決心した登場人物(京本)は、
「ちゃんと勉強したい」
「ちゃんと自立したい」
と願います。
ちゃんと自分の力で立ちたい。
成長したい。殻を破りたい。
だから現状を変えなければいけないんだ、という決意のもと、頼りっきりになっていた藤野と別れることになります。
このシーン。
シンパシーしかありませんでした。
おそらく、『独学である程度まで来てしまった者』が誰しも抱く感情だと思います。
『独学である程度来てしまった者が、これから先も独学でなんとかする』のか、または、『独学である程度来てしまった者が、まだ修正が効く内に学び直す』のか。
私も製菓の分野においてできれば後者を選びたかったですが、時間的にも金銭的にも余裕がなく、今の今まで前者のままでいます。
ああ、自分も『ちゃんと学び直したい』と思ったこと、あったなあ...とか思いながら観てました。
漫画家という職業とは全く無縁で、漫画を描くということに関しては門外漢の私ですら、『身に覚えがある』『身につまされる』ような内容だった『ルックバック』、漫画家さんにとってはこの映画は『身に覚えがある』とか『身につまされる』とかでは語れないリアリティがあると思います。
ある意味では、自分は漫画家でなくてよかった、と思うほど、内容的には酷な内容でしたが、とても良い映画でした。
劇伴のharuka nakamuraの音楽もとてもよかったです。
漫画家を目指している人や、何かしらの表現活動をもって生活しよう、と思っている人には必見の映画だと思います。
(いや、そんなことは関係なく、すべての人にとって必見の映画かもしれません)
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