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写真について話そう〜Photography Cafe〜

先日、『Photography Cafe』と題して、写真を持ち寄ってみんなで写真について語り合うイベントを実施しました。


このイベントを主催してくれたのはフォトグラファーみやちとーる君。

この企画の趣旨は『写真講座』はなく、『写真について語り合う』こと。

そして、その交流を通して、カメラ好き、写真好きの友達を増やすことにあります。

この企画はプリントした写真を持参することが参加条件です。

机の上にそれぞれが持参した写真を並べて、まずは本人が写真について話して、それに他の人が色々と質問したりしながら、話が膨らんでいきます。


まずは第一回、ということで、皆さん『過去のベスト写真』を持参してきたと思いますが、みやち君曰く、これが『もうベストショットとかの手持ちが無くなって、あとはこれといって特徴もないような写真を持ち出し始めたら、企画が本当に面白くなってくる』とのこと。

皆さん、やっぱり過去の写真を自分で見ていると、自分の過去の思い出が引っ張り出されてきて、その時使っていたカメラの機種とか、撮影した状況などのエピソードなどが芋づる式的に引き出されてきて、『写真そのもの』というより、『写真にまつわるエピソード』が結構面白かったりします。

皆さん、ハプニング性があったり、偶然性があったり、人物だったり自然物だったり、、、、、何を被写体としているか、で、その人の個性が出ていて、とても面白かったです。

私は、趣味で写真を撮ることはほとんどなくて、写真を撮るためにカメラを持って出かける、ということもほとんどありません。

写真を撮るのはいつも、自分の仕事用のためです。

お店のPRになるような、お店の雰囲気が伝わる写真を撮ったり、作ったお菓子の写真を撮ったりするのが目的です。

そういうのをいわゆる『商用写真』というのですかね。

プリントした私の写真

写真を撮る際に、光の方向とか、画角とかを、偶然性とかに頼らず、『コントロール下』に置いて撮影しています。

なんなら、私の場合は(料理の写真の場合は)、『被写体そのものが自分で作ったもの』で、『写真に写っているものは、完全に自分の管理下』にあります。

それが『写真作品』として面白いかどうかはわかりませんが、まあ、そういう写真しか撮らないので仕方ありません。


そんな中、自分の中で唯一『写真作品』と呼べるものを今回引っ張り出してきました。

20代の時に作った(”撮影した”といより”作った”)作品。


これは20代の時に尾鷲の市民文化展に出展しようと思って作った作品です。

尾鷲市内にある『三叉路』を探し出して、その三叉路を真正面からモノクロで撮影したものを、PCに取り込んで正方形にトリミング。

同じ方法で撮った三叉路の写真12枚(横に6枚、縦に2枚)並べて、どちらかというと現代アートに近い感じで作りました。

別に写真を撮るのに特別な技術も機材も不要だし、パチッと1枚取ればいいので、そこに『偶然性』とかはありません。
(これもまた『完全な管理下にある』写真です)

無機質な写真をただ並べて、『模様としてなんか面白い』くらいのものとして作りました。

これ、作ってる時点で、『市民文化展が終わったら、絶対カフェに飾ろう!』と思ってました。

それくらい、個人的には気に入ってて、かっこいい作品だと自画自賛していましたし、で、飾ってみたら案の定、カフェにぴったりの雰囲気になりました。


......が、この作品を飾っていつも残念に思うのは、お店でこの作品を観てくれたほとんどの人が、この写真の『現代アートとしての面白さ』とか、『カフェに飾っててかっこいい作品』の部分を褒めてくれる人はおらず、ただただ写ってる三叉路は尾鷲のどこにある三叉路なのか、みたいな話に終始してしまうことです。

一つ一つのパーツが『尾鷲のどこにある三叉路なのか』なんて、別に私の中ではどーでもいいことで、全体として、『尾鷲にある何気ない三叉路でも、こんな風に並べ直して現代アート的に解釈したらかっこいいでしょ?』ということを表現したかったのです。

なので、この写真作品を『尾鷲のどこにある三叉路なのか』という軸ではなく、『グラフィックデザインとして』の評価軸で評価してくれるのは、尾鷲以外の人です。

尾鷲以外の人にとっては『尾鷲のどこにある三叉路なのか』なんていうことは別に興味なく、それゆえに『場所』という先入観なしに観てくれます。


久しぶりに引っ張り出してきて、久しぶりに飾ってみると、やっぱりちょっとかっこいいな、と思ったので、しばらく飾っておこうと思います。







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