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夏の日のラジオドラマ

久しぶりの更新です。
気がつけば9月も後半。

夏の間に撮ったスイーツの写真をいくつか掲載します。

アメリカンチェリーとピスタチオクリームのタルト
マンゴーのタルト
メロンのタルト
白桃のタルト


白桃とイチジクのタルト
フルーツタルト(白桃、イチジク、マンゴー)
フルーツタルト(白桃、イチジク、マンゴー、メロン)
シャインマスカットとピオーネのタルト
白桃とシャインマスカットのタルト


夏の暑い日の夕方、買い物の途中、車内でラジオを聞いていた。

ラジオというかラジオドラマ。

そのラジオドラマは

「会社は、仕事をしてお金(利益)を生み出す場所」

という語り(モノローグ)から始まった。
そして

「報酬を受け取るために、その分、仕事(労働)で会社に貢献をしなければならない」

と続き、

「その報酬を受け取るほどの貢献が(会社に)できないのであれば、会社から戦力外通告(クビ)を受けることになる」

みたいな感じのモノローグがあった。 (あくまで”みたいな”感じね)

うん。まあ。 確かに。

会社って、そういう場所だし、今の私たちが住んでいる社会は、どうしても資本主義社会で経済原理で動いているのだから、そのルールは基本的には不変だし、しかし、もし貨幣経済社会や資本主義が崩壊したとして、我々が第一次産業のみで暮らす社会になったとしても、そこには『労働』という活動なしには『食っていけない』のだから(逆に言うと、『食っていく』ためには『何かしら労働』をしなければならない)、『生命維持のためのエネルギー』を得るために『それを得るためのエネルギーを差し出さなければならい』のであって、そこに『貨幣』とか『お金』が媒介するかどうかの違いであって、『労働』という、『エネルギーを得るための等価交換としてのエネルギー排出』が必要なのであって、世の中、というか、この世界、というか、この星は、この宇宙は、『エネルギーの循環』によって成り立っていると思う。

その循環の距離感と時間をものすごーく短いスパンに置き換えたものが『会社』という場なのだと思う。 もちろん『会社』に対して『報酬をもらえるほどの貢献』ができずに、会社をクビになってしまう人もいるだろうし、そもそも『会社』という社会組織(この場合、経済社会組織とでも言うのかな?)に馴染めない人もいる。

『会社』に馴染めなくても、『労働』をして『対価』をもらうような活動(つまりは『仕事』)はしなくてはならないので、そのためには、独立して仕事しなければならない。

どちらにしても新陳代謝をして生きていく生物である以上、『生命維持のためのエネルギー循環の輪』の外では生きていけないので、何かしらの『労働』に参加する必要はある。

『会社組織』の場合は、『会社に利益をもたらす貢献(=労働)』の対価として『(会社から)お金をもらう』。

独立して生きていく場合は、自分に利益をもたらすことを自分でやっていく必要がある。

私の場合、飲食店なので、かなり明瞭な形で、そして直接的な形『報酬』が見える。 そして頑張っただけお金を受け突れるし、サボった分明確に報酬は減る。 かなりわかりやすく、かつ、シビアだと思う。 (なんの保証もないしね)

8月に入ってからずっと、めっちゃ忙しかった...。

ここ1ヶ月間くらいの労働を振り返って、かなり疲れたけど、その分、しっかりとした報酬を得たと言う実感はあるし、やりきったと思うし、それなり充足感はある。

私は学生時代のキャラのままだと、どちらかというと、引きこもりになってしまっておかしくないような性格だったと思うし、今でも、一歩間違えば引きこもってしまう可能性を十分に秘めているけど、今、思うことは、『エネルギー循環の輪』の中で、ある程度、自分で裁量権を持って、それなり好きなことをしながら、その『エネルギーの循環の輪を回している』という実感が得られていて、本当に良かったと思う。

つまり『労働ができて本当に良かった』と思っている。

今現在引きこもっている人を断罪する気はもちろんないけど、私は『エネルギー循環の輪を回している』という、自分の中では大切な実感が得られている以上、絶対に引きこもりたくないと思う。

引きこもる方のエネルギーの方が、引きこもらないエネルギーよりも、よりエネルギーを消費してしまうだろうと思うから。

つまり、『エネルギー循環の輪の中』に参加せずに、『でも、自分の生命維持のためのエネルギーは得ている』という『不等価交換』に、多分、メンタルが耐えられないのではないかと思う。

私は(個人的に)、労働(エネルギーん循環)に参加できていて、本当に良かったと思う。

ラジオドラマの話に戻る。

モノローグは淡々としていて、その内容は残酷(?)な現実を語っていたけど、でも、それを残酷として断罪できないのも確かなことで、 人間はリアルな身体の維持のために、リアルな労働をしなければならないと思う。

『エネルギー循環』は、一義的にはエネルギーの循環と等価交換を意味するけど、その循環の過程で、人間社会では『信頼』や『醍醐味』とか『楽しみ』とかが副次的にくっついてきて、さらにそこに『経験』と『知識』が積み重なって行くことによって、より循環するエネルギーを大きくすることができる。

それをもしかしたら『欲望』とも言うのかもしれないけど、その『欲望』とうまく付き合うことができれば、人間は大きなエネルギーの循環の中で、結構幸せに生きていけるのではないかと思う。

引きこもりは.....多分、それら全部をひっくるめた『幸せ』が循環されないはずなので、本当にメンタルが耐えられなくなっていくと思う。

少なくとも私にはそうなのだと思う。


ところで時々、

「ハマノさんの日々の目標やモチベーションはなんですか?」

とか

「夢はなんですか?」

とか聞かれることがある。

『日々のモチベーション』に関しては、特に考えたことない。
ここ数年は特に。

仕事に対して特別なモチベーションがなくても、朝、ちゃんと目覚めて、目覚めた瞬間から仕事してるし、クタクタになって眠るまで仕事してる。

仕事をするのが憂鬱だ、とか、辛いことを理由にこの仕事を辞めてしまいたい、と思うこともない。(ありがたいことだ….)
(全く別の理由でこの仕事を休んだり辞めたくなることもあるけど、それは別に『この仕事が嫌だから』とかではない)

仕事に対して、モチベーションを上げる、ということをしなくても、仕事はできる。

できるような身体になってしまっている。

でも、そんなもんでしょ、だいたい。

社会人生活も20年を越えれば。

『日々の目標』に関しても、それに付随してて、ただただ『サービスのクオリティ向上を目指して、それ対してちゃんとした対価をもらえるよう、常に努力する』ことだと思う。

これも、社会人だったら、そんなもんでしょ、と思う。

珍しくもないと思う。


さて、問題なのは「ハマノさんの夢はなんですか?」という質問。

ちょっと天邪鬼な答え方になるけど、、、、今、私は自分で『カフェ』という仕事場を『所有』し、『経営』し、仕事の内容から肩書きを出すとしたら、『経営者』『パティシエ』だ。

世の中には『自分でお店を持って、そのお店を経営することが自分の夢です』という人もいるだろうし、『パティシエになるのが夢です』という人もいる。

そういう意味では、私は意図せずに20代の時に『誰かの夢がかなった状態』からキャリアをスタートさせている。

自分の夢が『自分の店を所有すること』『パティシエになること』『経営者になること』であるかないかは別として、そのポジションでキャリアをスタートさせてしまった。

『誰かの夢』を付託して今の仕事をやっているわけではないし、そんな使命感も意識も全くないけど、考えようによっては『誰かの夢』であるかもしれない『カフェ経営』というのをやらせてもらえて、幸運である、と、言えなくもない。

これは「ハマノさんの夢はなんですか?」の、『数ある答えの中の一つ』に過ぎないのけど、『このカフェを維持し続けること』が私の日々の目標であり、夢でもある。

そして同時に『カフェを維持し続ける』という目標そのものが、私自身をある制約にとどまらさせ、緊縛状態を強いられ、もしかしたら他にもあるかもしれない別の可能性を潰しているとも思う。

でも、そんなこと言い出したら...って感じなので、日々、今の仕事に感謝しながら働いている。

そして、『誰かの夢だったかもしれないカフェ経営』という仕事を、誰かから付託されてやっているわけではなく、止むに止まれずやることになったわけだけど、でも長年続けているうちに、いつの間にか『他の誰かでは代替不可能な仕事』なっていると、自負している。

『自分にしかできない仕事』の純度と精度を高めていくことが、『このカフェの維持』に繋がっていくのであれば、それはとても良いループだと思っている。

冒頭のラジオドラマの話と合わさった話になっていくけど、私自身は『労働社会の循環の輪』に入っていることを嬉しく思っているし、私自身は労働というものに対して、大したストレスも感じていない。

だから、労働のモチベーションを上げるための必要性もない。

日々の労働の中に、モチベーションが潜んでいるからだと思う。

20代の時に始めた仕事が、たまたま今も継続していて、その継続していく中で、日々この仕事自体が『唯一無二、代替不可能』な仕事になっていくことを目指している。

『唯一無二、代替不可能な仕事』をしていく過程で、時々、ご褒美のような、素晴らしい出会いがあったり、刺激的な経験をさせていただくことがある。

そういう毎日をできるだけ長く続けていくことが、私の目標であり、夢なのだと思う。

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