デリカキャンピングカーとハイエースキャンピングカーの比較
デリカキャンピングカーの追加施工のため入庫している間、ハイエースキャンピングカーを1カ月程借りて乗ってみた。その際に感じたデリカと比較した時のハイエースのメリットデメリットについて記載する。
メリット
居住スペースが広い
何といっても居住性が良い。運転席、助手席を残したままでもデリカよりも広いスペースがあり、室内高も高いために室内移動も快適である。何よりも、寝具を片付けることなく居住スペースはそのままにすぐに出発できる、目的地についてもすぐに寝れる、荷物を動かさなくてもよい等居住スペースが広いが故の快適性はデリカでは体験できない良さである。
デメリット
燃費が悪い
ハイエースの燃費は私が使っていた期間の平均は7km/lであり、デリカの14km/lの半分である。尚且つハイエースはガソリンであり、デリカの軽油と比較しても20円/l高い。仮にガソリンが170円/l、軽油が150円/lであるとすると10,000kmあたり
ハイエース:10,000km ÷ 7km/l × 170円/l = 24.2857万円
デリカ:10,000km ÷ 14km/l × 150円/l = 10.7143万円
であり、実にデリカの2.267倍の燃料代がかかることになる。燃費が半分のため、デリカに乗り慣れているとすぐにガソリンを給油しなければならない感じであり、給油してもガソリン代がすごい高い印象である。
またキャンピングカーの特性上長距離乗ることになると思うが、例えば20万km乗るとした場合、燃料代だけで約270万円も多くかかることになる計算である。
運転が疲れる
ハイエースキャンピングカーは車両重量が重いためか、走り出しにが遅く慣性力が大きく働き、急な上り坂では踏み込まないと登っていかない。また、高速道路では大型車の追い抜き追い越しの際には風にあおられる。オートクルーズも付いていないために、アクセルを踏み操作し続けなければならない。また、油圧パワーステアリングのためハンドルも重い。これらはデリカの運転に慣れていると相当なストレスになる。
結局のところ運転性能を取るならデリカ、居住性能を取るならハイエースということになる。ただ、同じキャンピングカー仕様にできたとして、ベース車のハイエースがいくら安いからと言っても燃費が悪い分長距離乗ればハイエースもデリカと変わらないかむしろ高くなるのではないかと思う。
あとは目的と用途によって選ぶことになる。
あくまでも私の主観であり、それぞれの目的や用途に応じてベース車は変わってくるであろう。あくまでもご自身で判断していただければいいと思っているが、必要な人の参考になれば幸いである。