すぐ死ぬんだから、読了
内館牧子さんの「すぐ死ぬんだから」を読み終わりました。
私が行く図書館では「返却された本」のコーナーがあります。
その中にあったのがこの本でした。
内館牧子さん脚本のドラマが好きで全盛期は毎週次が楽しみでした。
彼女の書籍も何冊か読んだ記憶があります。
ということで今回借りました。
主人公はお洒落な高齢の女性でめっさ毒舌です。
主人公の女性は優しい理解ある旦那様と暮らしてます。
主人公はファッションにこだわりがあり、旦那様のコーディネートをしてます。
主人公の女性は78歳です。
私は52歳なのですが、既にファッションはどうでもいい…まではいかないけどもうデパートの服は買わなくプチプラで過ごしてるので、その年齢でビシッとファッションを決めてる女性は素敵だなと感じました。
かなり毒舌で自分に厳しく、他人にも厳しくという感じだけど、やっぱりそこまで厳しくないと美的感覚って無くなっちゃうのかなあと読みながら思いました。
ファッションも素敵で我が道を行く、旦那様ともうまく行ってるという順調なところで旦那様が亡くなります。
そこから内館節が始まります。
序盤から面白くて、旦那が亡くなってから更にスピードアップして行くこの小説。
最後まで楽しく読ませていただきました。
むかつく嫁もわりといい人じゃない、とかそういう心情が見事というか。
内館さんの作品は働く女性が多いですが78歳のピンシャキな方を出してくるとは流石です。
この本を読んだ後はむかつくお局様になんか言われたら、割と言い返せるかもしれない自分をイメージしてしまいました(笑)
そして後書きで身なりに気を使わないことはセルフネグレクトなのでは?ということが書いてあってはっとしました。
ここ最近全くファッションに興味なくなってます、自分。
私の母親は今年82歳で元気です。
でも殆ど外出はしません。普段離れて暮らしてます。
私もいつも家に行った時は母親の料理をありがたくいただいてます。
でも先日偶々外でちょっと近所で飲もうかという話しになり、2人で出かける時に母親が「ちょっと待ってね」と言って、ささっとではありますがお化粧をしてたのです。
結構ガツンと来ました。私は近所とか近場だとお化粧とかしなくなってたなあと。
こういうちょっとした心がけが大事なんだなと母のことを思い出して感じました。
小説の話しに戻すと後半は裏切り物の旦那への心境が痛快でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。