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なぜ、「社内勉強会の支援」という仕事をしているのか?

現代の企業では、変化のスピードが速く、社員同士のナレッジ共有やチームの一体感がますます重要になっています。しかし、日常業務に追われる中で、知識や経験を体系的に共有する場が不足している現状があります。

特にスタートアップやベンチャー企業では、急速な成長や組織の拡大によって「知識のブラックボックス化」や「オンボーディングの課題」が顕在化しています。このような背景から、社内勉強会はナレッジ共有を推進し、組織力を強化する手段として注目されています。

そういったなかで、私たちは社内勉強会を外部から支援するサービスを提供しています。なぜ、社内勉強会を支援しているのかを説明します。


1. なぜ、社内勉強会を支援してるのか?


私たちが社内勉強会の支援を始めたきっかけは、「楽しく、一生懸命働ける環境を作りたい」という思いからです。日々の業務の中で、背景や戦略を十分に理解できず、迷いながら働くメンバーたちの姿を目の当たりにしました。

彼らが少しでも前向きに働けるよう、情報収集や学習のハードルを下げることが必要だと感じたのです。また、教えてもらったことで「自分も成長できた」「行動に移せた」と実感する経験は、チームをより好きになり、個々のモチベーションを高めます。さらに、教えることでスキルアップする人もいます。こうした「知識共有の輪」を広げることで、組織全体の成長につながると信じています。

「ただ、経営者や先輩が話す時間を少し増やすだけでいい」

難しいことではなく、話すというシンプルな行動が、チームのエンパワーメントやフォロワーシップに繋がると私たちは考えています。そして、いずれは「こういう会社が選ばれる時代」が来るはずという希望を持って活動を続けています。


2.なぜ、外部から支援が必要なのか


多くの企業が社内勉強会の価値を理解している一方で、実際の運営には以下のような課題があります:

  • 時間不足:リーダーや講師役となる社員が、勉強会の準備や運営に十分な時間を割けない。

  • 知識の引き出し方が分からない:どのテーマを取り上げ、どのように話せば効果的かが明確でない。

  • 持続性の確保:一度実施しても、継続的な運営やナレッジの蓄積が難しい。

こうした課題を解決するために、私たちは外部から支援することで「簡単に始められ、継続しやすい仕組み」を実現しています。これにより、リーダーや講師が本来の業務に集中しながらも、組織全体に良質なナレッジが広がる環境を構築することが可能になります。


3.具体的な支援内容


私たちが提供しているサービスは、企業の現場に寄り添い、以下のようなサポートを行うものです。

社内勉強会の企画運営

リーダーやキーパーソンが主体となり、知識や経験を共有する場を設計します。インタビュー形式を採用することで、講師の準備負担を軽減しながら質の高い内容を引き出します。

社内向けコンテンツの制作

勉強会の内容を文字起こしして記事化することで、情報を社内でいつでも参照できるようにします。これにより、一度の勉強会が「資産」として残り、繰り返し活用できます。

ナレッジ共有の効率化

リーダーが「直接伝えるべきこと」に集中できるよう、運営や配信の多くを私たちが代行します。リーダーや運営に負荷をかけず、半自動的に情報が共有される仕組みを提供しています。


4.支援を通じて見えてきたこと


社内勉強会の支援を続ける中で、多くの企業が抱える共通の課題や、独自の事情が見えてきました。それにより、一般的な研修プログラムでは満たせないニーズが浮き彫りになっています。

すべての企業に、独自の事情がある

各企業には、それぞれのポジショニングや背景、組織体制、ケイパビリティ(能力)、戦略が存在します。そのため、外部で提供される汎用的な研修プログラムでは十分に対応できないケースが多いです。企業ごとの事情に合わせて、カスタマイズされた学びの場が求められています。

オリジナル研修を作りたいが、負担が大きい

多くの企業は、自社に合ったオリジナル研修を設計したいと考えています。しかし、特に組織規模が小さかったり、変化のスピードが速かったりする企業にとって、オリジナルの研修をゼロから設計するのは大きな負担です。
社内勉強会を活用してナレッジをコンテンツ化すれば、自然と研修用の素材が蓄積され、結果的に効率的なオリジナル研修を構築することが可能です。

OJTでは補えない部分がある

OJTでは、具体的な業務の進め方や細かいノウハウが中心になりがちです。しかし、仕事の背景や全体像、組織の戦略といった「大きな枠組み」を改めて語る機会は少なくなります。社内勉強会は、こうしたOJTでは補えない視点や知識を提供する場として機能します。

新入社員はアーカイブを活用する

勉強会で蓄積されたコンテンツをアーカイブ化し、いつでも見返せる状態にしておくことで、新入社員は入社した瞬間から必要な情報を自ら学べるようになります。実際の当社の支援先でも、新入社員の方の閲覧数がとても多いです。これが日常的な文化となれば、知識の共有や学びの習慣が定着するきっかけになります。

講師にも多くのメリットがある

自らの知識や経験を言語化する過程で、新たな気づきを得るだけでなく、話した内容がコンテンツとして整理され、後に活用される資産となります。さらに、勉強会をきっかけに他の社員から声をかけられる機会が増えたり、知識共有の文化が醸成されたりと、組織全体にも良い影響を与えます。


5.今後の展望


私たちは今後、初期衝動を忘れずに、さらにサービスを進化させていきたいと考えています。

講師側のメリットの強化

話すことで講師の武器が増えるような仕組みを検討しています。例えば、勉強会で話した内容が、そのまま外部向けのセミナーコンテンツになるというものなどです。

ナレッジへのアクセス性向上

必要なときに必要な情報をすぐに引き出せる環境を整えたり、マイクロラーニングや隙間時間での情報収集が可能な仕組みを検討しています。


6.最後に


「楽しく、一生懸命に働ける環境を作る」。このシンプルな目標の実現に向けて、私たちはこれからも現場の課題に寄り添い続けます。社内勉強会がきっかけで、チームや個人が成長し、新たな可能性が広がることを目指して。私たちの取り組みが少しでもその助けになればと願っています。


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