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性別ってなんだろう。 〜彼氏はcopin 彼女はcopine〜


フランス語のカジュアルな言い方で、彼氏はcopin(コパン)、彼女はcopine(コピン)と言います。

Tu as ta copine? (彼女いるの?)
みたいな感じ使います。

私の日本人女性の友人が、スペイン人の男の子の友達にそう聞いたんだそうです。

👩🏻Tu as ta copine?
(彼女いるの?)
👱🏻‍♂️ah… oui, j’ai mon copin!
(あぁ、うん、コパンがいるよ)
👩🏻non! La fille est « copine ».
(ううん、女の子は発音コピンだよ!)
......
👱🏻‍♂️ah!!! mon copin est un homme.
(あ!僕の"彼氏"は男だよ)
・・・
👩🏻!!!!!!

理解できましたか?

友人👩🏻は男友達👱🏻‍♂️の恋人は女性だと思ってたから発音を直したのですが、彼が発音を間違えていたわけではなく、彼の恋人は言葉の通り彼氏だったんです。


私も日本で今まで当たり前に女友達に「彼氏いるの?」とか「彼氏できた?」とかって聞いていて、彼女かもしれないなんて考えたことはありませんでした。

だけどパリに来てから出会った大切な人たちの中には、ゲイの友人もバイの友人もいます。
パックス (フランスの結婚とは違うパートナー制度で、同性でも異性でもできます)をしている男性カップルもいます。

そういう彼らに出会ってから、性別ってなんだろうってすごく考えるようになったんです。



一旦、話は私の幼稚園時代に遡ります。
お遊戯会のチーム決めでは、「男の子チーム」「ごちゃ混ぜチーム」「女の子チーム」の3つがありました。
「男の子のチーム」は仮面ライダー、「女の子チーム」はプリキュアのダンスをします。

私は「ごちゃ混ぜチーム」を選びました。
と言うのも、女の子の私が入れるグループは、「女の子チーム」か「ごちゃ混ぜチーム」のどちらかで、プリキュアにぜんぜん惹かれなかったからです。

この時を、今でもよく覚えています。
まだ幼い頃だから、性認識がとか、心が男の子の女の子とか詳しくはもちろん考えてはいないけれど、「仮面ライダー好きな女の子いたらかわいそうだなぁ」と思ったのをよく覚えています。

私は昔から女の子♡みたいなのが好きなタイプではなかったから、なんとなく違和感を抱いたのだと思います。


私が抱いたこの違和感、単に性別で分けられているということだけではなくて、性別によって好きなものを決められているという違和感なのです。

具体的には、例えば「男の子チーム」の仮面ライダーをやりたいと思っている女の子がいるとしたら、2つの場合が考えられます。
1つ目は、【性別がそもそも違うタイプ】自分は心は男の子だと思ってる女の子の場合、
2つ目は、【性別のステレオタイプに当てはまらないタイプ】仮面ライダーが好きな女の子の場合。


そう、だから、「女の子はかわいくお姫様ポーズ♡」とかさせられるのすごく嫌でした。
女の子でもアンパンマンポーズの方が好きな子いるやろって笑


性別ってなんだろう。というタイトルですが、私が言いたいのは、
【性別】【性の対象】【好きなもの】
の3つがきっと全て別々で、一直線に統一されることではないんじゃない?ということです。

例えば、
【男】【女】【車、仮面ライダー】
【女】【男】【ままごと、料理】
みたいに。


フランスにくると、料理が好きな男の子が多いように感じます。男の子がパートナーの胃袋を掴んでもいいんです。
また、女の子だから家事の手伝いのような性別を基にした役割の区別はあまり見られません。
(一方で、レディーファースト文化が根付いているのは興味深いポイントです。)


あなたはどうですか?
私は今、
【女】女性であることを楽しんでいて、
【男】パートナーを紹介するならcopinで、
【好きなもの】かっこいいものが好きです。
そして、これらはこれからもどんどん変わっていくものなんだと思います。
好きな食べ物が更新されるように。



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