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ざわわ

今でも、思い出して、胸の辺りというか
胃の辺りというか、内臓のどこかが
ざわわってすることがある。
結婚に関すること。
ワタシは、結婚って、全然、興味なかったのに
突然、彼氏を
結婚に誘って
同意を得て、結婚した。
そのことを、当時の上司に報告した時
すごく怒られた。
理由は、そんな簡単に決めていいのか、とか
そんなことだったと思う。

その上司は、普段から
結婚をした方がいいんじゃない?とか
今の彼氏は、すごく合っていると思う、とか
口にしていたので
ワタシは、てっきり、祝福の言葉を
もらえると思っていた。
本当に、腹を立てている様子に
ショックで、少し泣いてしまった。
そのことを思い出すと、いまだに
ざわわとする。随分、前のことなのに。

でも、それで結婚を止める訳もなく
結婚準備を進めた。
そこで、ふと、ワタシは思う。
あれ、プロポーズされてない!
自分から提案しておいて
プロポーズされていないって
書きながら、笑いそうになるけど
当時は、真剣だった。
彼氏にも、プロポーズはいつするの?
なんて、話してみたり。
まじで、笑う。
彼氏にしたら、自分がプロポーズしてきて
結婚も決まっているのに
なんで、今更?だったと思うけど
適当に、合わせてくれていた。
で、ワタシは、本当に、プロポーズを待っていたのだ。
今なら、どんな思考やねん、と思うけど
本当に、真剣。大真面目。
だけど、全く、プロポーズには至らない。
だんだん、イライラしてきて、
最終的には、大喧嘩。
なんとか、プロポーズなる言葉を
勝ち取ったのだが、
そこまでして、欲しがった言葉。
今は、何て言われたのかも覚えていない。
この身勝手な自分を思い出しても
やっぱり、ざわわ、ってなる。

自分が期待したものが得られなかったから?
違うな。
なんていうのかな。
人の結婚は祝うもの。
結婚するなら、男の人がプロポーズをするもの。
こういう、いつの間にか、
自分の中に、常識として根付いていたものが
自分の世界に現われないことで
やっぱり自分には、価値がないんだと
再認定したことだろうな。
その認定した時の気持ちを思い出して
ざわわするのだ。
『当たり前のことが、ワタシの世界には現われない。』
この思い込み。
そして、この思い込みを認識するための、目の前の現象。
この時に、つけた傷が
いまだにちょっと、障るんやな。
自分の価値が、人とか現象で
決まると思い込んでる。
昨今、よく聞く
自分の価値は自分で決めるって言葉じゃ
なかなか、思い込みの枠は外せないけど
その、ちょっと障る古傷を
思い出して、笑って、
大したことないよって
思い続けていくしかないかな。

#古傷 #笑い話 #過去の話 #結婚 #プロポーズ  



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