cacaorite 旅酔いの記録

東京の小さなクラフトチョコレートメイカー・カカオライトの旅記です。 バックパックの一人旅で、ものづくりに纏わる場所に時々出向いています。

cacaorite 旅酔いの記録

東京の小さなクラフトチョコレートメイカー・カカオライトの旅記です。 バックパックの一人旅で、ものづくりに纏わる場所に時々出向いています。

マガジン

最近の記事

カカオをめぐる冒険⑥ 2022年9月タイ・ペッチャブーン県

ペッチャブーン2日目の朝 朝目覚めてホテルの周りをウロウロする。昨晩は暗くて分からなかったが、椰子の木が生い茂っていて南国の清々しい朝の雰囲気が漂っている。ニワトリの鳴き声や小鳥の囀りもすぐ近くから聞こえてくる。 ずっと1人旅だったので、初対面の人と同室はやはり少し緊張してしまい、あまり良く眠れなかった。けれど今日は晴れていて清々しい気持ちに。 ビーさん一家が迎えにきてくれた。途中、街のセブンイレブンで朝食とSIMカードを調達。昨日伺った加工場兼事務所に向かう。従業員の人

    • カカオをめぐる冒険⑤ 2022年9月タイ・ペッチャブーン県

      カカオの加工場へ 大所帯での食事が終わりそれぞれの車に乗り込んで、ビーさんの経営するカカオの加工場へ向かった。雨がだんだん強くなってきた。 ついに到着。 作業中の加工場にはビニールシートが敷かれ、床いっぱいの大きなカカオポッドが転がっていた。カカオポッドはカカオの実のことで、中にカカオ豆がたくさん詰まっている。 この日はカカオポッドを割って、中身を取り出していた。この中身が発酵⇨乾燥の工程を経てチョコレートの原料としてのカカオ豆になる。私も実際に一緒に作業を体験させてい

      • カカオをめぐる冒険④ 2022年9月タイ・ペッチャブーン県

        ペッチャブーンに行くことになった経緯 タイ渡航1ヶ月前。 何の伝手も無い状態でどうにかカカオ農園にアプローチするため、Googleマップ上でタイ語でひたすら「ฟาร์มโกโก้(カカオ農園)」と打ち、時に衛生写真を見ながらタイ国内に存在するはずのカカオ農園を探していた時のこと。 ヒットするほとんどは電話番号も無くアプローチのしようがなかったり、苗の販売業者だったりカフェだったりしたのだが、タイの各エリアごとに検索していく中で、北部のパヤオ県で突然1軒の農園がヒットした。

        • カカオをめぐる冒険③ 2022年9月タイ・ランパーン県

          2日目の訪問 9/11(日)この日も朝から雨。10時にサプライヤーと待ち合わせをしているが、しっかり作業を見れる天候ではなさそうな気がしていた。でも時間通りにトンさん夫婦が迎えにきてくれたので、出発。到着すると、やはり雨で従業員の方は来ないので作業を見ることはできないとのこと。けれどカカオがチェンマイ方面から届いていて、その様子を見せてくれた。 カカオは大きな袋に入っていて、袋の色やデザインの違いは農園の違いらしい。カカオは傷んだりカビの生えたものもあるので、それらを選別

        マガジン

        • カカオをめぐる冒険【2022年9月】
          6本

        記事

          カカオをめぐる冒険② 2022年9月タイ・ランパーン県

          緊張のファーストミーティング 9/10(土) 今日も朝からしとしと雨が降り、止む気配が無い。 朝10時にカカオ企業の方が迎えにきてくれるので、その前に朝食を済ませておく。ホテルの方がおすすめしてくれた中華麺とお粥のお店へ。 いよいよ異国で一人でカカオ企業を訪問するんだ、という緊張がどんどん高まり、気持ちをほぐすために朝から「ローストダックとワンタン入り中華麺」というがっつりメニューで気合いを入れる。 タイを訪れる前にあった「期待」は今全て「緊張」に置き変わっていて、何かエネ

          カカオをめぐる冒険② 2022年9月タイ・ランパーン県

          カカオをめぐる冒険① 2022年9月タイ・ランパーン県

          旅がはじまるきっかけ cacaorite(カカオライト)は自家焙煎のカカオ豆でつくるクラフトチョコレートのブランドです。製造から販売までの流れの全てを個人で担う小さなメイカーとして、2021年の年末に立ち上げました。 それ以前は10年ほど食品メーカーで商品開発や品質管理を担当していました。たくさんの人と関わりながら商品をつくることに楽しさややりがいを感じていたのですが、その一方で一人で何かをこつこつと作る事もとても好きで、会社員と並行しながらひっそりと週末だけ宝飾関係の作

          カカオをめぐる冒険① 2022年9月タイ・ランパーン県