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坂本龍一展/モネ展に行ってきた話【2月のエモ活】
最近見てよかった展示会を振り返るね🫶ストライクゾーンど真ん中の展示が多かった❤️🔥
「やりたいことやったもの勝ち!エモ消費」を今年の抱負に掲げているので、毎月「エモ活」と称して楽しかったことを記録しているよ。
というわけで、ここ最近のエモ活を振り返っていくね😌
(エモを)求めよ、さらば与えられん🤞
Ask, and EMO will be given to you.
▼最近観た展示
▶︎音を視る 時を聴く 坂本龍一@東京現美
現代アートはまだイマイチ分からない。が、ハライチ岩井の本で「現代アートは今までにない価値観を如何に表現するかの大喜利」と読んだ。
そんな見方があるのか!
「現代アートは大喜利」の名言はこの本の「ルイヴィトンの7階」の話で出てくる。
ハライチ岩井のエッセイはラジオの場外版みたいで面白く読みやすく大好き!ラジオも好き。
現代アートの歴史を勉強すると、「何がアートなんだ?」という問いかけとアーティストの奮闘の歴史が見える。
カメラの登場で「絵画の価値は何だ?」と問い、見たまま描かないタイプの絵画が生まれ。「アートとは何だ?」の問いから市販の便器がアート作品になって物議を醸した。今でもアーティストたちは「何がアートなんだ?」と向き合っている真っ最中。完全な答えは無いから分かりにくい。問いかけの過程を楽しめると面白いのが現代アート。ますます岩井の「大喜利」の言葉がしっくりくる。
最近現代アートの勉強に読んだ漫画。時系列でアートの系譜がよく分かるし、情報量もたっぷりで満足。呪術廻戦の夏油(高校生)みたいな人が出てくる。
現代アートをもっと楽しみたい…!
興味のある展示会を見つけたら絶対行こうと心を燃やしている。
というわけで行ってきた坂本龍一展。
珍しく立て込んだ仕事もなければ、会議も入っていない日があった。私の今年の抱負に「平日ポッと有休をとって遊ぶ」がある。今こそ、その時では!?とポコっと休みを取った。せっかくの平日休み。土日は混雑すると聞いていた坂本龍一展に行くことに。
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東京現代美術館はこの三角形のところにキービジュアルがハマるのがカッコいい。
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音の展示があるんじゃないかと思い、足音がしないスニーカーコーデにしてみた。いっぱい歩くし立ちっぱなしだし、アート鑑賞には歩きやすい靴に越したことはない。
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序盤の展示は正直分からなくて「これは、分からないまま終わるやつ…?ゴクリ」と戦慄する。文学とのコラボものだったんだけど、文学、分からないんだよねえ。文学的言い回しを理解するのは苦手。
が、進むごとに私が慣れたのか、分かりやすい作品になったのか、だんだん楽しくなってきた。
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何のこっちゃだったんだけど、ずっと見ているとみよーんと伸びた横線の規則性が分かるこちら。この時流れてる音にも「みよーん」感があって、見るほど聞くほどに「音を視てるんだな」と納得。アハ体験的に風景が動いていて不思議でもある。
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水とスモーク越しに色んな映像が投影される作品。パッと見でも美しくてテンションが上がる。不穏な映像が流れている時は勿論、美しく爽やかな風景の時でさえ、不穏な音楽が流れていると圧倒的に不安な気持ちになる。視覚と聴覚、どっちが情緒に効くかを分からされた。感情って聴覚に引っ張られる。
映像だけ見ると何コレ?的なものでも、音で「パキパキ…」と聞こえると、「あぁ、これって冷たくて氷みたいなものなんだな」と直感的に理解できる。音ってすごい…!!
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恐怖すら覚えた野外の空間展示。美術館の中庭的なところが一瞬にして濃霧に包まれる。視界を奪われる中々ない面白体験だった。視界を奪われると聴覚が頼りなはずなのに、つい見えない不安にフォーカスしてしまう。
一寸先は霧。歩いていると急に目の前に人が現れるくらいの濃霧。
ちなみに、めちゃめちゃビチョビチョになる。霧なので……
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坂本龍一がまるでそこに座っているかのように自動ピアノが弾かれていた。すごい演出…!
もっと聴いていたい、とサブスクでアルバムを聴いている。でも、サブスクでイヤホン越しに聞く音よりも、坂本龍一が引いている演出込みの方がよっぽど良かった。耳に入る曲は同じ。だけど、耳から入れるだけの音楽と、目の前の演奏を感じるのって別物だなと。何事もライブ感って大事ね。(引用:呪術廻戦の野薔薇ちゃんのセリフ)
アルバムを聴いて戦場のメリークリスマスもアジエンスのCM、改めて良い曲だなあと。
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視覚と聴覚で目いっぱい遊ばせてもらって、新しい感覚も体験できる展示だった。楽しかった〜!
本は自分の好きなペースで読めるし、YouTubeは倍速で見たり、絵画は自分のペースで見たりできる。けど、音楽って誰もが等しく同じ時間を使わないと受け取れない特殊で平等な芸術だなと。時間をたっぷり使って鑑賞できて良かった。
また平日に休みを取ろう!
ちなみに帰り道。清澄白河を通りかかったら寄ることにしているティーポンドに寄った。
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お店が可愛くてテンションが上がる。前は青いお花が入ってるのが可愛くて、ライチティーをジャケ買い(?)。爽やかな香りで美味しかった。
今回はキャラメルフレーバーティーに。濃い目に入れて牛乳やアーモンドミルクで割って飲んでいる。茶葉にフレーバーの元の飴玉的なものが入っていて、芳醇なキャラメルの匂いがリッチなミルクティーができる。贅沢な気持ち🫖☺️
▶︎モネ 睡蓮のとき@国立西洋美術館
私は毎年年末、翌年の展覧会の雑誌を買う。
かれこれ4〜5年買っている日経おとなのOFF。一回間違えて他の似てる雑誌を買っちゃったけども。展覧会についての対談ページが好きなので日経おとなのOFFが好き。カレンダーは貼らない人なので付録のカレンダーは毎年アート好きな母にあげている。
この一年、どんな展覧会に行こうかなあ、と考えている時間が至福。モネのこの展示は一昨年から絶対行こうと決めていた。待ってたよ!
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向こう側から光が差し込んで、濁らないモネの色彩が際立つ〜!こんなに窓にプリントされて映える絵も中々ない。
印象派150周年ということで最近はモネ展ラッシュ。去年だけで3回あったんじゃないかな?
今回はモネが繰り返し描いた代表モチーフの一つ、睡蓮の池にフォーカスした展覧会。私が初めてモネの良さに吸い込まれたのも睡蓮の池の太鼓橋の絵だった。嬉しいな〜🪷
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モネの人生年表と、壁に展示された彼の言葉。これを合わせて噛み砕いてみると、まだまだ30代って序盤だな。と思えたのも良かった。
モネは50代にはもう巨匠の地位を築いていた。なのに「水に映った光が堪らないことに気づいてしまった。もう老いた身なのに。描かずにいられない…!!」と新たなテーマを見つけて震えている。引っ越して庭に池を作り、50代から睡蓮の池を描きまくるようになる。こうして生まれたのが睡蓮の池の絵画たち。
私は30代中盤に差し掛かって、自分のできることの範囲内で上手いことやりくりして生きた方がいいステージか…?と思ったりもする。けど、モネの人生を見ていると、30代中盤はちょうど印象派の原点になった絵画を描いて世間からボコボコに批判されていた時期。
「30代なんてまだまだ序盤。興味あることには何でも手を出してナンボ。」と思わされる。というか、年齢で出来る出来ないを決めるのって自分の思い込みだけなんじゃないかと。
勿論、公務員とか教員とか年齢制限があるものはあるけど、そうじゃなければ年齢って数字は関係なく、能力と気力体力が大事なわけで。パワフルに生きていきたいね。伸び代しかないわ。
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写真OKなところは、オランジュリー美術館のような真っ白い楕円形の空間だった。贅沢!
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睡蓮の池の制作を始めた頃は池に咲くハスの花や、周りの柳や草花、池にかかる太鼓橋にフォーカスしていた。そこから段々と水面に映る光に興味が移っていく。眺めていると水面に映っている周りの風景や季節、時間帯や空気の湿り気が感じられて、絵に描かれた世界に吸い込まれた感覚になる。この辺の作品が一番お気に入り。
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モネは60代終盤に目を悪くする。その影響もあって筆致はどんどん荒々しくなる。このころ壁一面を彩る大装飾を手掛けていて、近くで見ると荒いのに、遠くから見ると風景になっているダイナミックさに圧倒された。藤の花の絵が美しかった…!
晩年には目の影響か、色彩が毒々しくもなっていく。時系列で見るとモネ自身の変化がよく分かる。
失敗も大成功も一通り経験して巨匠の地位があるモネが、目や体のコンディションが変わる中でも絵を描き続けることで、新たな作風の絵になる。作品を作るのをやめて守らず、攻め続けた人生だなと。
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第二次世界大戦で疎開させて、過酷な運搬や保管の環境の中、ボロボロになりつつ半分残った作品。AIで欠損部分を再現していた。
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こうやってみると、全然違う画家みたい。
30代中盤の私。まだまだ人生の先には可能性が広がってるんだな…!
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展覧会に行ったら一枚買うことにしているポストカード。写真が撮れなかった絵の中で最も気に入ったこちらに。青空と、水面に映った背の高い木が2本浮かび上がってみえる気がする。
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美術館グッズは買いすぎると溢れて大変なので、ポストカード一枚にすると決めているんだけど、どうしても欲しくて買ったクッキー缶。缶が美しすぎるし中身は可愛く美味しい。缶はネイル用品入れにしてる。
画面がカクカクしてきたので一旦ここまで!残りは次の記事で。
まとめ
最近のエモ活、坂本龍一展とモネ展を振り返ったよ。
今回のエモは
・視覚と聴覚で遊んで、目で見ることと音を聞くことを考える
・モネの睡蓮の池は吸い込まれる体験が最高
・生きてる限り伸び代しかないわ
でしたっ!
エモ活記録マガジンはこちら。
エモーショナルで豊かな人生にしていくぞっ🥰
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