インド映画「Made in china」
情報
監督 ミキル・ムセール 公開 2019年9月
出演 ラージクマール・ラオ モウニ・ロイ ボーマン・イラニ パレーシュ・ラワル他
視聴した方法 英語字幕 海外ネットフリックス(へのアクセス方法はこちら)
あらすじ
何にチャレンジしても泣かず飛ばすの自称起業家ラグー(ラージクマールラオ演)は、兄に連れていかれた中国で新事業のヒントを得る。確かなひらめきを得たその商品はなんと精力剤。だが、その精力剤を飲んだ中国政府高官が死亡し、彼の商品に疑惑がかけられる。
感想
ストーリーとして、少し見ずらい。もう少し単純に起業の話にまとめてほしっかった気がする。この映画は、なんと性教育への問題提起というメッセージも持ってる。複雑だなぁ。あと映画のひねりである、ラグーのマジックパウダーの秘密。ちょっと多い。映画のイメージが中国コラボのインド映画ということだけなので内容を想像しずらく、みているときに少し身構えてしまったせいもあるかもしれない。それはさておき、ボーマンイラニの長い演説のシーンはさすがであったし、私は本作で初めて見たモウニロイの演技もよかった。この人はしかも踊れる。ラージクマールラオにさえない人間の成功する役をやらせたら右に出る人はいないね。本作はとびぬけた面白さはないものの、字幕と内容をちゃんとおえていたらある程度は楽しいと思う。これもしアユシュマンクラーナーが主演だったらちょっと違う感じなのかなとか、妄想してみたり。
おすすめ度 65%
興味がある人にはお勧め。
ネタバレありストーリー解説※本編鑑賞後にご覧下さい
ストーリーは少しひねって合る。中国高官の死の調査の件で警察がラグーを尋問。回想形式で語られていく。色々売ろうとして失敗したラグーは今はネパール製カーペットを売っていた。売れ行きは悪く、子供の教育費は兄が払っていた。しびれを切らした父は、起業ごっこをやめて兄の仕事を手伝えという。そうして兄(スミートヴィヤス演)が商談に訪れた中国にラグーもついていくことになった。そして兄と会食していた投資家(パレーシュラワル演)に気に入られ、ビジネスは客を馬鹿だと思うのが秘訣だと教わる。他の商談で、兄と仕事をしていた現地仲介役の女性がへまをする。その女性はラグーをその兄と商談決裂した中国人の男に合わせる。そこでラグーは、トラのペニス入りの精力剤をインドに卸すように言われる。セックスがビジネスになるのだというその男の話でひらめいたラグーは、インドに帰国後調査を開始。性生活の改善を促す職業の人々に自分自ら患者を演じ突撃。そのうち唯一医学的な見解を述べたまともな医者ヴァールディー医師(ボーマンイラニ演)を粘り強く説得。彼を仲間に引き込み、精力剤商品名マジックパウダーを彼のクリニックを通し販売することにした。精力剤の効果は80%の人にしか効かないはずだったが、精力剤の効果は良かったらしく購入者はみな満足。しかし満足してしまって追加分を買ってくれなくなった。そこでまたあの投資家から状況を打開するヒントをもらう。ラグーは従業員を増やし、巧みな宣伝(間違えて入った講演会でヴァールディー医師が名演説。等)で商品をヒットさせる。ヴァールディー医師の、性の悩みは人類普遍で恥じることはないというメッセージが人々を動かした。だが、兄とそのパートナーの起業家(ガジラージラオ演)は、ラグーのビジネスが自分たちの取るはずだった取引先を奪ったものだったと察知。起業家は著名人であることをいいことにラグーを懐柔しようとするが失敗する。この起業家の講演をいつも聞いていたラグーは、彼の言葉を使って彼のオファーをけった。そして精力剤を売っていることが家族にバレ、妻子に逃げられ、親族に勘当されかける。こんなことはやめるとラグーは挫折を味わう。そんなとき、彼にアドバイスを与えた投資家あの人から電話があり、中国の高官がラグーのマジックパウダーをのんで死んだ事件が起こったが、これを利用しさらにビジネスを大きくするのだと諭した。マジックパウダーは世論の目にさらされる。マジックパウダーが密漁されたトラの体の一部を使っているなら違法であるし、さらにマジックパウダーの成分が有毒であればそれも違法だ。ラグーは、自分のマジックパウダーが問題がないともあるともいわず明言を避けた。そして、開かれた審議委員会の席に届いたマジックパウダーの成分の分析結果により、マジックパウダー自体はただのお菓子であったことが判明。すべて濡れ衣だった。ラグーの狙いはヴァールディー医師をスターにすることのほうにあったのだった。国際情勢が動きかけない事態の中、それを利用しヴァールディー医師を宣伝した。その一年後、成功者の妻としてテレビ出演する妻と、大きなヴァールディー医師の看板、講演する側として舞台にたつラグーの姿があった。
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