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【テイスティング】BEAN TO BAR CHOCOLATE SATURDAYS ラフ・シリーズ ウガンダ 72R カンパラ

~力強いカカオの響き~


ーー🗒️テイスティングノート🗒️ーー

  • 外観

    • ややオレンジ

    • 茶色や黒のカカオの粒子が視認できる

    • 断面はかなり粗い

  • 香り

    • ナッツのような香ばしく甘い香り

    • ほのかなハーブとスモーキー感

  • 食感

    • 艶やかな指通り

    • カカオの粒子による凹凸を感じる

    • 軽い力でサクッと割れる

    • 力強い苦みのあと現れるクッキーのような粗い断面

    • 転がすことで広がる砂糖の優しい甘さ

    • 噛むたびに完熟したぶどうのような酸味と、醤のようなコク深い複雑な苦みを感じる

  • Note

    • ナッツを思わせる香ばしい香りがするが、口に入れると印象ががらりと変わる。カカオニブを食べているかのような粗さと力強いカカオの香りは、鼻を通り抜けたときに感じた印象とまるで違う。一見柔らかな雰囲気を持ちつつも、そのうちでは静かなる闘志を燃やす、そんなキャラクターが目に浮かぶ。

コメント

北海道札幌市に拠点を置くSATURDAYS CHOCOLATEさん。

関東圏では催事で最近見かけるようになったブランドですが、地元である北海道を中心にホテルやカフェなどと取引を行っています。

世界各国のチョコレートメーカーやショコラティエを対象にした、権威ある国際的なチョコレートのコンペティションの一つである「インターナショナル・チョコレート・アワード2024 ワールド・ファイナル」でブロンズを2つ獲得しているいます。

審査員はブランド名を知らずにテイスティングし、味わいやくちどけ、技術観点などから評価するため、世界に通用することが証明されている実力派といえます。

余談ですが、「インターナショナル・チョコレート・アワード」をはじめとしたコンペティションを受賞している日本メーカーを最近多く見かけます。

「食べるチョコレート」の発祥は19世紀ヨーロッパですが、日本ブランドの技術力も今後さらに注目ですね。


さて、SATURDAYS CHOCOLATEさんの特徴の一つに、カカオ豆の特性を生かした製造があります。

個性を引き出すために、それぞれレシピや製造工程に工夫をしているそう。

公式サイト( https://www.saturdayschocolate.com/ )に挙げられている動画では、手作業で丁寧にチョコレートを作っている様子がうかがえます。

まさに職人技。

「ラフ・シリーズ ウガンダ 72R カンパラ」も想いの込められた素晴らしい一枚でした。

艶やかながらもカカオニブの凹凸感を感じる表面と、ザクザクとした食感、芳醇なカカオの香りは、五感を楽しませてくれます。

特にカカオニブの荒さは、これまで食べたものの中でもダントツでした。

産地にこだわるSATURDAYS CHOCOLATEさんは、スタンダードなチョコレートバーのほかに、地元北海道のミルクやレーズン、そしてなんとパンプキンやキヌア、和ハッカなどのユニークなチョコレートも製造しています。

ご興味ある方は、ぜひ公式サイトを覗いてみてくださいね。


CACAO MUSEUMのInstagramでは「BEAN TO BAR CHOCOLATE SATURDAYS ラフ・シリーズ ウガンダ 72R カンパラ」をより視覚的に楽しんでもらえるコンテンツを投稿しています。

こちらもぜひ、美術館に来たような感じで、じっくりと目で味わっていただけたらなと思います。

気になる方はこちらから

※カカオの生産状況等によって在庫切れ、販売終了となっている可能性があります。当方では現在庫の確認は行っておりませんので、ご購入の際は販売元に直接お問い合わせください。

参考

  • SATURDAYS 公式サイト https://www.saturdayschocolate.com/  (2025.02.04アクセス)

  • ジョブキタ (2021) 「北海道発!商品誕生エピソード【カカオ豆の特徴を引き出すチョコレート作り。SATURDAYS CHOCOLATE/株式会社天然生活 サタデイズ事業部(札幌市)】」 HAJ 株式会社 北海道アルバイト情報社  https://www.jobkita.jp/column/product-story/3228/ (2025.02.04アクセス)

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