金木犀
私の辞書のこの言葉には、「引き金」という意味を持つ。
きもいから綴ることは控える。
ただ、これから毎年、思い出すんだと思う。
金木犀はもともととても深く愛している匂いだから、そこを上書きしたという真実は、なかなかに憎ましい。
他人の絵に筆を足すかのごとく
他人が作る料理に調味料を加えるかのごとく
もとには戻らない。
けれど、そうして変化してゆくことを歓迎している自分もいる。
私の辞書のこの言葉には、「引き金」という意味を持つ。
きもいから綴ることは控える。
ただ、これから毎年、思い出すんだと思う。
金木犀はもともととても深く愛している匂いだから、そこを上書きしたという真実は、なかなかに憎ましい。
他人の絵に筆を足すかのごとく
他人が作る料理に調味料を加えるかのごとく
もとには戻らない。
けれど、そうして変化してゆくことを歓迎している自分もいる。