【デザフェスでライブペイントする】⑥ デザフェス58でライブペイントした-感想・反省・売上金公開-
初めまして、スキマウメアーティスト#MIINAと申します。
私は過去4回デザフェスにてライブペイントをさせていただきました。
初めてライブペイント出展をする際、出展する上で自分が欲しかった情報があまり無かった気がしたのでこれを執筆しています。
さて、デザフェス57終了後に「デザフェスでライブペイントする」というテーマで執筆させていただきました。
今回はデザフェス58終了後の感想、反省、思ったことなどをまとめて執筆させていただきます。
デザフェス58での出展テーマ
今回のデザフェスは「実験」をテーマに絵を描いていました。
絵のテーマではなく、どうアクションするかを色々試行錯誤しました。
やって良かったことと反省点の両方があったので書いていきます。
デザフェス58でやってよかったこと
①ポスカの太さを変えた
今回のライブペイントでは以前とは違い、ポスカを中字から太字に変更しました。
以前は1日目、2日目もともに搬入開始時間の7時にビッグサイトに入り、8時には絵を描き始め、終了するまで終わるか終わらないかの瀬戸際でした。
むしろ過去参加した3回中2回は完成していません。
完成しないアートの美しさもあるかもしれませんが、それじゃいけないと意を決して太字にしてみました。
壁の狂気さは無くなったものの、模様が遠くからもくっきり見えたし2日目は9時半入りしてその日の16時半にライブペイントが完成しました。
たまには諦めることも利点に繋がるんだな、と気付かされました。
②ライブペイントを2回完成させた
1日目と2日目で違う絵を完成させました。
つまり作品を2段階完成にしてみた、ということです。
この案はライブペイント中に閃きました。
と、いうのも元々1日目の完成で終わる予定でしたがポスカの太さを変えた結果、予想よりも大幅に早く完成してしまいそうになったからです。
なので好奇心で「この絵の上を模様で埋めたらどうなるんだろう?」と思い絵で埋めた結果が2日目の完成です。
お客様からは「色んな景色が見えて楽しい」という声を多くいただいたのと、こちらも描いていて楽しかったので次もこのスタイルにしようかと検討中です。
デザフェス58での反省点
①1日目の搬入で販売予定の絵画と画集を忘れた
完全にやらかしました。
スーツケースを開けた瞬間嫌な予感が走ったのを覚えています。
最初は自分に対する怒りでイライラしそうでしたが、もうこれはネタにしよう、という結論に至りました。
これを置いた結果、ライブペイント中に笑い声が聞こえることが多かったです。
ヒューマンエラーは仕方ないし自分を責めてもいい絵が描けなくなるだけなので、何か忘れ物などをした際はジョークに走るのも手です。
※昨今の事件を踏まえ、念のため書いておきますが大人数を巻き込んでしまったミスはどんなミスであれ誠意を持って謝りましょうね。
②クリスマスツリーに商品を展示した結果オシャレになりすぎた
今回はオーナメントを販売したのですが、オーナメントを飾る際にクリスマスツリーに飾りたい!という謎の思いからクリスマスツリーを担いで電車で搬入しました。
結果ですが、展示物にしか見えず、2点ほどしか販売実績がありませんでした。
オシャレにしすぎてはいけないの代表例かと思います。
今回の売り上げ
お待たせしました、今回の売上を公開します。
自分用のエクセルをスクショしただけなので見にくかったら申し訳ないです。
売上から気づいた点や嬉しかったこともまとめてみました。
①アイキャッチにもなる絵画を忘れた結果、1日目の売り上げが伸び悩んだ
絵画は1つ1つが力作な分単価が高いですし、何より目立ちます。
2日目に2つ売れているのでもし同じペースで1日目も売れていたら、だいぶ売り上げが変わっていたと思います。
まあ、結果論なので仕方ないですが、Wチェックは怠ってはいけませんね。
②子供も買いやすい商品はやはり必要
デザフェスって思ったよりお子様連れが多いです。
動物や海の生き物、恐竜などのグッズ目当ての子供が多いように見受けられます。
今回100円のミニ原画(名刺サイズ)をご購入いただいたのは子連れの方でした。
「100円ならこの子にも買ってあげられる」
「100円なら親からもらったお小遣いでも買える」
そういう気持ちにさせるのも大事ですし、何より手ごろがきっかけで買った絵が、その子供の将来の何か良い影響に繋がるかもしれません。
③フレークシールが予想の倍売れた
これは予想外でした。
私が作ったフレークシールはシーリングスタンプで作っていて、スタンプは自分でデザインし特注で作ったものです。
こちらが包むとお菓子みたいで可愛いのでその可愛さをコンセプトに販売したところ、1番の売上個数を記録しました。
オーナメントを紹介したあと、ステッカーを見て後者を買うという流れが多かったので、オーナメントの売れ行きが悪かったのはこのステッカーが可愛すぎたせいもあり得ます。
ちなみにこちらもBASEで販売中です。
④投げ銭で500円玉を入れてくれた方がいた
これはとっても嬉しかった。
いつも投げ銭箱を置いているのですが、500円玉が入っていることは初めてでした。
予算の中を捻り出して入れてくれてると思うと、やはり嬉しいですね。
⑤4回出た結果総合的に売れたのは〇〇
4回出て、1番売り上げを伸ばしていたのがデザフェス56です。
その際に1番売れた個数が多かったのは、絵画でした。
やはりライブペイントを見に着てる人たちは「絵」を見に来るので絵画は沢山あって損はないと思います。
ちなみに2番目はステッカーでした。
出展中に思ったこと
休憩中に各ライブペイントブースを周って思ったことがいくつかありました。
全て挙げるとキリがないので需要なありそうなものだけあげます。
①ライブペイントの接客はあくまで『描くこと』である
私が見かけたライブペイントブースでアーティストが描いている間スペースの横でアーティストの名刺を配っている売り子がいました。
「お願いします!」と配られた一般客はちょっと引き気味だったのを覚えています。
はっきり言いますがライブペイントで採算が取れるのは何年も出展し続けてるアーティストか、元々アーティストとしてのキャリアがある方だと私は考えています。
それにビラ配りのように名刺を渡されても「強引な人だった」という印象しか受けないだろうと思われます。
実際に会社の名刺をビラ配りする営業なんていないですしね。
ライブペイントブースに立ち寄る人たちは商品ではなく描いている姿と描かれている絵、あるいは終盤に完成した絵を観に来ています。
商品販売はついでです、ライブペイントから感性を刺激された人が買ってくれます。
絵への目線が売り物へと移り変わった時に「こんにちは」と話しかけるのが理想ではないかなと私は思います。
私が売上金を公開しているのはあくまで参考にしてほしいからなので、そこだけはご承知おきください。
②ライブペイントの壁のほとんどを商品展示に使用されると嫌な気持ちになる
あえて強めの言葉を選びました。
今回見かけたライブペイントブースには壁に何も絵を描かず、商品だけが飾ってあるブースがありました。
はっきり強めの言葉で言わせてください、迷惑だし印象悪いです。
一般客にはどう映るかは不明ですが、私みたいにいい顔をしないライブペイント出展者が多いと思います。
ライブペイントブースは数が少なく、58までは先着式だったのでブースを確保出来なかった方も多くいらっしゃいました。
その方々のことを全く考えてないんだな、このブースは。という風に見えてます。
59からは抽選になります。
抽選で選ばれたブースのほとんどが壁に絵を描いてなかったり壁を活かしてアートを繰り広げていなかったら私は発狂すると思います。
あと、ちゃんと注意事項を読んでください。
とはいえ運営側もこの件に対する対応が必要なんじゃないかなと個人的には考えています。
③ライブペイントの絵は『描きこんでる≠評価される』わけではない
私のライブペイントを観て「もっと描きこまなきゃだよね・・・」と話しているライブペインターの方がいました。
違いますよ、勘違いしてます。私がそういうスタイルなだけです。
私は余白を活かすことが大の苦手なので描きこむことしかできないんです。
余白を活かせるのは才能だし個性だと思っているので「自分の絵はこうだから他の人よりも怠ってる」とは考えないほうがいいです。
見せ方が上手な人は何度もライブペイントしてる人なので、初めての方で不安になってしまった人はそんなに深く考える必要ないです。
スタイルを貫くことが1番大切だと私は考えています。
終わりに
デザインフェスタ58、お疲れ様でした。
今回は学びが多い回だったので次回もまた色々挑戦していきたいと思います。
とはいえ、次回からコロナ禍前に戻り抽選となります。
個人的には抽選前に厳し目の審査を入れて、ちゃんとライブペイントをする予定の人だったり、安全管理等を怠っていないかなどを事前に確認できるシステムが出来ると良いなと思います。
難しいですけどね。
ではでは、またデザインフェスタで会いましょう。