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タイハクオウムの卵~前編~
1年ぶりの更新です。
そろそろ書きたいな!と思った2月初め、ゆいちゃんのお腹がいつもよりもプニプニしているのに気が付く。体重が正月よりも14gくらい増えていた。冬だし少し肥えるのは毎年の事だが、一気過ぎてビビってしまった。
今年に入ってから、無意識に「ペレットを2g増やす」「サフラワーを1日20粒も与える」ダメ出しに「4日連続おやつにバナナ!」と、運動量をはるかに超えていた給餌にハッとした。
1日の餌の量を決め、朝と夜の2回に分けて餌箱に入れる。ひもじくなりそうな午後は、放鳥で誤魔化すようにしたのだが・・・12日経過しても体重が増えるでも減るでもなく・・・。
これは本当に太ったのだろうか?もし腹壁ヘルニアだったらどんな症状?
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と少し不安になった翌朝、なんと前日朝よりも体重が10gも増えていた。
これはおかしいのかもしれない・・・と急遽、鳥の病院に電話をすると、
3日後の日曜に診察の予約を取ることができた。
様子を観察すると、普段はペレットを一気食いをするのだが、この日は2~3回分けて食べていた。でも元気は変わらず。どうかウンコの加減でありますようにと願い、1日は過ぎていった。
翌朝、元に戻っていると期待をしながらいつものようにゆいちゃんの体重を測る。
「・・・昨日より更に13gも増えてる」
という事は、一昨日から合計23gも増えたことになる。
気が付けば、ウンコもちょっと小さい。
ウンコが出にくいのなら、腹壁ヘルニアの可能性もある?
(タイハクの卵は約24g・・・卵の可能性も浮かぶが、打ち消していた)
これは日曜の診察まで待ってはいけないのではと思い、朝イチで再び鳥の病院に電話をすると、16時なら空いてますとの事で「お願いします!」と予約を取ったのだった。
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とは言ったものの、病院はフル高速で行っても2時間40分程かかる県外にある。今までは鳥の病院へ日曜に行っていたので私の夫が運転をしてくれていたのだが、平日は自分で運転する以外選択肢がない。不安だ・・・。
かつては、バイクで日本中一人旅に出掛けていた私も、今じゃすっかり近場しか出なくなっていたので都会に出るのにはビビり散らしてしまう。
どうする?どうする?
いや、行くしかないんじゃー!
ヒーターの季節、たいちゃんを一人お留守番をさせるのも不安なので、一緒に連れて行くことにした。娘氏も仕事を休んでくれ、道中のオウムズの様子を見る役を買ってくれた。よし、私は運転に集中することが出来るぞ。
(って娘氏、寝るなぁぁーーー!)
時間通りに無事病院に到着。
受付も済ませ名前が呼ばれた。
診察までの経緯を先生に伝えている最中、ゆいちゃんを仰向けにしお腹を指でムニムニと押さえる先生。
「ここに卵がありそうだな。レントゲン撮りますね」
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本当に卵はあった・・・。私はショックで恐怖した。
なぜなら、別の病院だが先代のタイハクオウムを卵詰まりの手術後に亡くした事があるからだ。(鳥の先生として人気はあるが、手術は完全なミスだと思っている)
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私が卵詰まりを不安がっていると、先生は
「今手術をするには早いかな、一度帰って明日の夕方5時までに産まなかったら、電話をください。明後日、麻酔をして圧迫で卵を出すか、でも大型は筋肉があって圧迫しても出にくいので、それでダメなら開腹で出します。卵管も取りましょう」
私の頭の中は不安と恐怖に包まれていた。
ゆいちゃんが自力で産めるはずがないと思っていた。
先代と同じことが起こるんだと絶望すらしていた。
みんなで帰宅をした時には午後10時を過ぎていた。
~続く~