Eagle's Eye 第2節 vs西宮 選手評
2020-21シーズンの第2節、FE名古屋は、西宮ストークスを相手に2連勝を飾りました。
今回も2日間の各選手のプレーについての感想を記していきます。前回同様、僕個人の勝手な印象になりますので、「素人ごときが偉そうに…」と感じる方はUターン推奨です。
ハイライト
・第1戦
・第2戦
No.00 ブラッドリー・ウォルドー
第1戦(35:13) 13得点7リバウンド1アシスト1スティール1ブロック2ファウル1ターンオーバー
第2戦(20:17) 8得点3リバウンド2アシスト3ファウル1ターンオーバー
まだコンディション万全ではないものの、ディフェンス面での機動力のなさはチーム戦術の変更と周りのカバーで対応した。元々、自分の役割を勤勉に遂行できる選手であるだけに、役割をある程度限定したことでその特徴を生かすことができた印象。
オフェンス面では、ピック&ロールのスクリナーとして真価を発揮。その体格はもちろんのこと、スクリーンのかけるタイミングや角度もよかった。今節、ハンドラー陣が気分よくリングにアタックできたのは彼の功績だと思う。
No.1 宮崎恭行
第1戦(2:57) 1リバウンド
第2戦(8:51) 5得点1リバウンド2アシスト1ファウル
前節の香川戦では出場がなかったが、今節は2試合ともに出番を得た。2戦目では3Pやアシストも記録し、短時間でも得点を奪える能力は健在であることを証明した。どうしてもディフェンス面では高さでミスマッチを生んでしまうだけに使いどころが難しいが、ポジショニングやローテーションの理解度は高いので、周りの選手の理解度も高まってこればもう少し出番を増やせるかもしれない。
No.3 松山駿
第1戦(23:51) 14得点2リバウンド4アシスト2ファウル
第2戦(28:52) 15得点1リバウンド1アシスト1スティール1ブロック2ファウル2ターンオーバー
両日とも日本人選手で得点トップ(2試合目は両チームの外国籍選手を含めてもトップ!)となる活躍でチームを引っ張った。スピードあるドライブも高精度の3Pも、B2ではすでにトップクラスといってもよいと思う。ゲームメイクに関してはまだ杉本と横江に頼る部分が大きいが、ここが伸びてこればさらに手が付けられない選手になりそう。これでまだ24歳とは…来季もFEにいてください(早
No.8 ジャワラ・ジョゼフ
第1戦 出場なし
第2戦(3:42) 2得点1アシスト2ファウル
第2戦で公式戦デビュー。気持ちが入り過ぎたのか追いかけすぎてファウルを取られてしまう場面もあったが、身長の割に機動力もあり、ウイングのディフェンダーとして開花する素質を見せた。キャリア初のFTをしっかりと2本決めたのも○。
No.11 杉本慶
第1戦(28:03) 7得点3リバウンド4アシスト1スティール3ファウル1ターンオーバー
第2戦(28:03) 13得点5リバウンド6アシスト1スティール4ファウル2ターンオーバー
今節もピック&ロールから数多のチャンスを演出した。横江、松山が好調でプレータイムは香川戦よりも控えめとなったが、その存在感は圧倒的。FE名古屋のオフェンスはほぼ全てがハンドラーへのボールスクリーンから始まるものの、ウォルドー、フィッツジェラルド、シェリフといったタイプの異なる3人のスクリナーを上手く使い分けることで単調さを感じさせない。本数は少ないものの3Pも相変わらず高精度。
No.12 アンドリュー・フィッツジェラルド
第1戦 ベンチ外(出場停止)
第2戦(17:59) 13得点1リバウンド3アシスト1ブロック1ファウル1ターンオーバー
今節は第1戦でウォルドーが良い活躍を見せていたこともあり、出場停止が明けた第2戦ではどちらかというとサポート役に回ってチームを支えた。得点力は申し分ないが、香川戦でもコッツァーに上手く押し込まれてリバウンドを奪われる場面があるなど、リバウンド力には少し不安が残る印象。これに関しては本人の意識ももちろん重要だが、チーム全体でリバウンドへの意識をさらに高めていく必要があるかもしれない。
No.15 ソウ・シェリフ
第1戦(11:33) 5得点1アシスト2スティール3ファウル1ターンオーバー
第2戦(17:38) 8得点8リバウンド1スティール3ファウル1ターンオーバー
セットオフェンスが行き詰った時間帯でも、彼の走力ひとつで得点チャンスを生み出すことができるのは心強い。一方で、セットオフェンスで日本人選手相手にポストプレーを仕掛けたときの得点力はさらに磨き上げたいところ。ファウルは獲得できているので十分及第点ではあるものの、さらに高いレベルで戦っていくためには、カウントワンスローを決めてほしいと思える場面もあった。
No.18 飛田浩明
第1戦 ベンチ外(コンディション不良)
第2戦 ベンチ外(コンディション不良)
今節は帯同なし。プレシーズンマッチや前節の香川戦でもまだ本調子にはほど遠い印象だったので、しっかりコンディションを整えてまた活躍してほしい。
No.21 会田太朗
第1戦(4:39) 2得点1ファウル
第2戦(1:44) 2得点
前節の香川戦に引き続き、出場時間はほんの少しながら身体を張った良いディフェンスをしていた印象。オフェンスでは味方のドライブに合わせて得点も決めた。基本的には今後も外国籍ビッグマンのファウルトラブル時が主な出場機会になると思われるが、数分であれば十分に役目を遂行できそう。
No.22 林瑛司
第1戦 出場なし
第2戦(1:05) 主要スタッツ記録なし
2戦目で点差が開いた終盤のみプレー。会田、ジャワラと切磋琢磨しあって現主力メンバーを脅かす存在になってほしい。
No.23 横江豊
第1戦(27:02) 11得点1リバウンド4アシスト1ブロック4ファウル1ターンオーバー
第2戦(26:42) 10得点2リバウンド5アシスト4スティール1ファウル1ターンオーバー
自分で仕掛ける場面、周りを使う場面の判断が早く、外国籍選手の頭数で劣る西宮に対して、ヘルプのディフェンスがインサイドに寄ったとみれば3Pラインで待つシューターにパスを散らし、逆にインサイドにディフェンスが不在とみれば自ら切り込んでシュートを決めた。第1戦でいえば、第4Q残り8:18でウォルドーとのピック&ロールを警戒してインサイドに寄った渡邊をあざ笑うかのように松山の3Pを演出したプレーなどはその最たるもの。
インパクトでいえば松山に分があるかもしれないが、個人的には今節のチームMVPは彼だと思う。
・第1戦、第4Q残り8:18のプレー
No.33 ジェロウム・ティルマン
第1戦(34:34) 22得点11リバウンド2アシスト2スティール1ブロック2ファウル4ターンオーバー
第2戦(24:20) 8得点6リバウンド1アシスト2スティール1ファウル2ターンオーバー
第1戦は、フィッツジェラルド不在の中で幾度となく難しいシュートを決めてチームを勝利に導いた。前節よりはチーム戦術にも馴染んできたようで、ピック&ロールのハンドラーとしてオフェンスを組み立てて味方を上手く使う場面も。
第2戦は得点こそ控えめだったものの、3Pを2/2で決めるなど要所では試合を締めるプレー。ベテランらしく自分の仕事をやり切った。
No.45 鹿野洵生
第1戦(32:08) 2得点8リバウンド1アシスト1ブロック1ファウル
第2戦(20:47) 6得点4ファウル
前節の香川戦では積極性が光ったが、今節は他の選手たちの積極性が高まったことで相対的に目立たなくなった印象。それでも、ガードのボール運びをサポートしたり、大きめに跳ねたリバウンドを確保したりなど、目立たないところでチームを支える働きは相変わらず。
また、第2戦では2/2で確実に3Pを沈めて相手のディフェンスを広げることで、杉本や横江、松山といったハンドラー陣がインサイドにアタックするスペースを作ることに貢献した。今後もピック&ロール主体のオフェンスを続けていくと思われるが、そのためには、彼らシューター陣がたくさん打ってそこそこの点数を取ることよりも、高精度で3Pを決め続けることが重要になる。
終わりに
以上、第2節西宮戦の選手評でした。外国籍選手が合流前とはいえ、西地区優勝を争うライバルを相手に2連勝を飾ったのは素晴らしい結果だと思います。
西宮に限らず、外国籍選手の合流が遅れているチームはまだこれからレベルを上げてきますが、それは外国籍選手全員が新加入であるFE名古屋も同じことのはず。これからさらに連携を強化して、次は完全体の西宮を相手に勝ち星を奪いましょう。
おまけ
本noteではFE名古屋の各選手について書きましたが、試合全体の総評についてはNackyさんのnote、西宮目線では大迫力さんのnoteが詳しいので、そちらもぜひ。
・Nackyさんのnote
・大迫力さんのnote(第1戦)
・大迫力さんのnote(第2戦)