DIEエット~痩せる薬は存在するか~④まとめ
【これまでのあらすじ】
『飲むだけで痩せる薬ってあんの?』
特に意味もなく疑問が頭に浮かんだひらばは、これを検証する為にドーピング禁止指定薬物を海外から輸入し(合法)、『食事・運動習慣を変化させず、薬を飲むだけで人は痩せる事が出来るか』を1ヶ月かけて試してみました。
ECAスタックでは薬切れによる物忘れ&イライラに苛まれ、クレンブテロールではヤク中のごとき手の震えと動悸、そしてダイビングに行っただけで次の日全身筋肉痛で悶え転げるハメになったぞ!
結果発表
1~7日 ECAスタック:±0
8~14日 何もなし:-0.8
15~21日 クレンブテロール:-1.7
22~28日 何もなし:+1.0
合計:-1.5kg
(線が途切れている所は測り忘れです)
うーん、-1.5㎏ねえ……。正直微妙な……
まぁ、あり得ない数値ではない事は分かる。ひと月かけて何もせずに痩せる量としては妥当だろう。
というかこれで5キロも10キロも落ちたら、逆に代謝どうなってんのって話だし。
さて、じゃあここで疑問。
「1ヶ月で1.5kg体重が落ちた」
これ、本当に薬の効果で痩せたの?他にも要因あるんじゃない?
という事で、考えられる要因を出してみよう。
①元々の体重変動のリズム、偶然
②プラシーボ効果で気付かない内にダイエットに繋がる様な行動をしていた
③本当に薬が効いた
以下それぞれの説明。興味が無ければ読み飛ばして!
まず、女性の場合は生理周期上、何もしなくてもある程度体重が増減する。
その周期が仮に1か月より長いのだとしたら、「たまたま開始時が体重のピーク状態で、22日辺りが丁度体重が減る期間に当たっていたから、減ったように見えている」という事も十分にある。
その場合は「単に体質の周期上、体重が減ったように見えただけ」という事で、つまり薬は効いていない事になる。
次にプラシーボ効果。
プラシーボ効果というのは、「この薬は絶対効くに違いない!」と思って薬を飲んだ場合、全く効果の無いラムネ菓子のような物でも本当に効果を現してしまう、というもの。
これは全ての場合に起こる事で、今回も「薬を飲んだから痩せるに違いない」と思い込んだ為に、そのプラシーボ効果が働いた可能性もある。
また今回は「食事量、運動量を変えずに過ごす」という条件だったけれど、厳密に測った訳ではなく、あくまで普段と同じ生活を送っただけ。
とすると、自分でも気付かない内に痩せる様な行動を取っていた可能性も大いにあるし、当然その場合、「勝手な思い込み又は無意識の行動変化」により痩せた事になるので、「薬は効いていない」という事になる。
さて最後。
生理周期でもプラシーボでもなく、本当に薬が効いた可能性は?
特に後半の諸々を読んでもらえれば分かる通り、副作用で明らかに大変な事になっている。
副作用が出る、という事はつまり、身体に何らかの変化は起こしている、という事にならない?
だとすれば、主作用……この場合痩せる作用が出てもおかしくはないんじゃない?
で。
問題なのが、どの要素がどの位効いたのか、さっぱり分からない。
もしかしたら薬の効果は痩せた1.5㎏分バッチリ効いていたかもしれないし、半分は薬の効果でもう半分は別の要素かもしれない。
もしくは、全然効かなかったのかもしれない。
たった1回の実験では、どれがどれだけ効いたかを断定する事は出来ないので、それを調べるには同じ事を何度もやる必要がある。
……けれどぶっちゃけ、もう二度としたくない。
テンションはおかしい事になるしヤク中みたいな有様になるし、挙句の果てに全身筋肉痛で悶え転げるのは、人生においてアレ1回限りで勘弁させて頂きたいと思うのですがどうでしょう。
ので、真相は永遠に闇の中だろう……。
もしくは誰か追試してみてください。どうなっても知らんけど。
まとめ
食事・運動生活を変化させず、薬を飲むだけで体重は減少した。
ただし、そのどれ程が薬の効果は分からなかったので、もしかすると単なる偶然や誤差かもしれない。
ついでに副作用として、心臓の強い不穏感と手の震え、脚の違和感、運動をすれば翌日かつてない程の全身筋肉痛で悶え転げ、毎日どこかしらが筋肉痛で痛くなり、QOL(クオリティオブライフ、生活の質)をがっつり下げて来る。
正直メリットよりデメリットの方がはるかに大きい。身体にも良くないし、普通に運動と適度な食事制限をして痩せたほうがまだマシだと、切に、本当に、そう思った。
楽して痩せる薬なんてねえな!
以上!
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