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#7 コンクリートの反応

コンクリートの反応から覚えることがわかる


コンクリートの代表的な反応はセメントと水の反応です。
この反応は水和反応と言い、発熱を伴います。
コンクリートが固まる時には必ず発熱します。
成分によって発熱量が異なることを覚えてください。

発熱が多いと言うことは反応が素早く起こることになります。
反応が早ければ硬化も早く起きます。

ここで重要なことは発熱にはコンクリートの膨張が大きく関わります。
部分的な膨張が起きたコンクリートがゆっくりと冷却されると体積の差によって小さなひびが多数発生することになります。

コンクリートのひびについては別にお話ししますが、なぜ、試験で水和反応が問われるかと言えば、ひびの発生がコンクリートの致命的な欠陥になるかたです。

では、話を進めます。水和反応と言うぐらいですからコンクリートに入れる水の量が多ければそれえだけ早く反応が激しく起こることになります。
コンクリートの硬化反応が早いとコンクリート内に水分量が多くなります。

ひびが多いコンクリートの含水量が多い場合、空気中の炭酸ガスと反応してコンクリートの最大のメッリトであるアルカリ性を失うことに繋がります。

これを防ぐために、コンクリートを製造する時の含水率や添加剤(降下促進剤など)を加え、適切な温度、適正な硬化速度をコントロールする必要があります。

コンクリートに求められる性能は

  1. 強度があること

  2. ひびがないこと

この2つです。
まず、これを覚えることが基本になります。
硬化速度、水和反応発熱量、冷却環境、骨材の粒度や均一性などはすべて強度を高めるために必要であり、そのために建築基準法では様々な条件やテストや検査方法が決められ、それが試験に出題されています。

次回は強度を高めるために定めている項目で、試験に必要な覚えるべきことについて説明します。

次回は強度以外に求められる性能である耐久性について説明します。
その後に試験で覚えるべきことを説明します。

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