近年のグッドデザイン大賞について考える
すっかり社会善大賞になってしまったグッドデザイン大賞。私は違和感を覚える。誰もがそれを良いことだと思うことを、「よくやり切りました」「うまいこと独創的な仕組みを作りあげました」と高く評価すること自体は否定しない。
しかし、デザイン史の文脈に照らし合わすと、世の中のメインストリームに一定の距離を置きながら、まだ見えていない・まだ良い事と思われていない、もうひとつの望ましい未来のあり方を、モノづくりやコトづくりを通して示してきたのが、モリスやバウハウスやイタリアのマエストロたち