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それでも売られてしまう株

いやはや皆さま、お久しぶりです。
カブトコインでございます。

次回予告で選んだ「トリクルダウンとはなんなのか」というテーマが悪かったのか、書きあぐねているうちに筆が進まず、もろもろ調子も落として今に至った次第です。

そもそもなんで調子が悪かったのか。

「自分の投資戦略が間違っていたから」に尽きるのですが、今回はそのお話でございます。

その前にひとボケ。

トップの写真。KANさんの有名な曲「愛は勝つ」のジャケットですね。

今から31年前の大ヒット曲なのですが、意外と知られていないカップリング曲のタイトル。

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「愛は勝つ」とポジティブな歌を歌っていても、カップリングでは「それでもふられてしまう男(やつ)」と、ネガティブな歌もセットにしていたんですね。


それでも売られてしまう株

さて、「自分の投資戦略が間違っていたから」というのはどういうことか。

自分は基本として、「ビットコインを中心に、堅実なDeFi、仮想通貨関連株で固めれば、下手にトレードしなくても勝手に資産は増えていく」というものでした。
ビットコインが将来的に伸びていくのが確実と判断したことと、DeFiや仮想通貨関連株など、成長分野には自然に資金が大量に流れてくるとの読みでした。

これを思いついたのが2021年4月なので、バブル崩壊以降は苦しんだわけですが、「でぇじょうぶだ。ビットコインで生きけぇれる」くらいの気持ちでいた訳です。

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そして7月中旬以降、ビットコインを始め仮想通貨の市況が良くなり、米国の仮想通貨関連株も盛り返して、だいぶ含み損が消えてきた最近。

自分が持っていた日本の仮想通貨関連株のマネックスグループ、フィスコが、まったく戻る気配が無いどころか、さらに落ちていることに気が付いたのです。

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ナンピン買いを下手に続けてしまい、気付けば給料の何か月分かが含み損になっていました。


ビットコインが好調&決算良好でも下落する謎。

ビットコインの最高値が今年2021年4月14日。
年初来安値は7月20日付近。

ここを境にビットコインやその他のポートフォリオは大幅に回復したものの、この2銘柄は回復せず。

1Q売上高は90%増で8期ぶりに過去最高を更新!
1Q経常利益は458%増で8期ぶりに過去最高を更新!
1Q最終利益は409%増で8期ぶりに過去最高を更新!

マネックスグループ が7月28日昼(11:40)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比5.6倍の111億円に急拡大した。


2Q累計売上高は18%の2ケタ増収
2Q累計は7期ぶり経常黒字
2Q累計最終利益は2807%増で4期ぶりに過去最高を更新!

記事からしても決算は好結果を表しているのに、決算発表後に株価が急落する始末。

また追い打ちをかけるように米コインベースによる日本でのサービス開始の影響を受けて、マネックスグループがさらに8.3%の下落を記録。
(子会社のコインチェックとの競合懸念)

少しでも悪材料が出ると、大きく下落してしまう状態になっていました。


回復するまで待てない理由

ビットコインやDeFiの資金、米国の仮想通貨関連株は現物で持っていたので「いつかビットコインとともに回復するでしょう」という「果報は寝て待て」作戦が使えたわけなので、暴落時もそれほどストレスなく過ごせていました。

ひるがえって、この2つの日本の仮想通貨関連株。

現物ではなく、信用取引で買ってしまってたんです。
いわゆる、証拠金もしくは現物の株式を準備して、その額の3.3倍まで取引できるアレです。

無論、そのリスクは重々承知していたので、3.3倍分の株は買わず、余裕を持って2倍程度に押さえて購入していました。
そのため、下落によるロスカット対策は想定していました。

しかしこの「信用取引」のもう一つの弱点に気が付いていなかったのです。

「制度信用取引」という方式で購入していたため、6か月以内に借りた株を返さなければいけなかったのです。

株を借りる際に掛かる金利が安く済む「制度信用」。

6か月以内に決済が必要ということは認識していても、「半年もあればどこかでトントンにはなるでしょ?」くらいに軽く考えていました。


そして襲い掛かる日経平均株価の下落

今年上半期は「30年ぶり日経平均株価が3万円を突破」なんて景気の良いニュースがありました。

だがそれも春先から失速し、先日には27,000円台を割れてしまいました。
(今日はかなり高騰して27,494円まで回復しましたが)

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仮想通貨関連じゃない現物の株式と少し現金を証拠金にして、購入したマネックスグループとフィスコの株。

日経平均株価の下落の影響で、証拠金代わりの現物株の値が下がり、ロスカットのリスクが上昇していった訳です。

3月から4月に掛けて仕込んだ信用取引の株が、返済期限の6か月目を迎えるのも近づいてきて、ストレスで調子を落としていた訳です。

「そろそろロスカットされてしまうか!?」
「返済期限が来て強制的に損失が確定するのか!?」
「てか、ビットコインが調子良いのに、なんで株価が下落の一途なの?」

追加で投入できる現金を超える勢いの下落だったため、どうして良いかがオロオロする日々でした。


事前の想定が変わった場合は損切りを。

仮想通貨や株式投資であるあるネタではありますが、損切りを躊躇して良いことは一つもありません。

傷を深めるだけですし、望みを絶たれてストレスと損失を抱えるだけです。

ビットコインの現物保有であれば、長く待てば回復することも期待できますが、短期間に株価が回復しないということは、事前に想定しておくべきでした。

とはいえナンピン買いで膨らんだ含み損。

給料の何か月分も一気に損切りすることが出来ず。

こりゃイカンと冷静になった結果、「せめてフィスコを半分だけ損切りしよう」と思った次第です。

嘘のように解消されたストレス

半分とは言え、損切りしたことで、あれだけ感じていたストレスが損切りした瞬間にウソのように消えたんです。

他のポートフォリオが回復していたというのもありますが、額の多寡はさておき、「ストレスの種を抱えたままにするのが、心身ともに良くない」ということに気付けただけでも、お金に代えがたいものを得た気がします。

やはり、なにかに投資するより前に損切りのラインをちゃんと決めて、その通りに実行することを学ばねば、儲かる儲からないの前に、心を病んでしまうなぁと思った次第です。


得られた教訓

まとめと言う訳ではないですが、この一連の流れの中で気付いた点が3つありました。

1.仮想通貨関連株の全部が、ビットコインの価格に連動する訳ではない。
2.「待てば回復」作戦は「制度信用」の信用取引では使えない。
3.損切りの判断が遅れるとストレスが増すだけ。

いやはや、人間は「痛い目に遭った時しか学ばない」存在だなぁと反省することしきりです。

ビットコインへの「愛は勝つ」けど「それでも売られてしまう株」はある。

投資の戦略自体に誤りがあった時には、考え抜くことと、痛みを伴う策も必要と学びました。

次回予告

筆が進まずに詰まってたものの、書いてるうちに調子が出てきました。
あらためてトリクルダウンについて書いてみます。

~「トリクルダウンと言わざるを得ない構造」、乞うご期待!~



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