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藤井棋聖、時代の何手先を読む?
先日20日、藤井聡太棋聖(18)が4連勝で見事王位を奪取しました。
さらに羽生善治九段の持つ21歳11ヶ月での二冠達成、加藤一二三九段の持つ18歳3ヶ月での八段昇進記録も同時に更新するという快挙を成し遂げました。
「4連勝という結果は望外」「実力以上の結果が出た」など、とても18歳のとは思えないような謙虚で知性を感じるコメントをしたり、なによりもあの冷静沈着でいながら常識にとらわれない一手を繰り出す棋風に、将棋ファンならずとも引き込まれる魅力を感じますよね。
そしてそんな藤井棋聖を象徴するのがAIの活用です。
詰め将棋を得意とする藤井棋聖は、AIを活用するようになってから棋力が飛躍的に伸びたと言われています。
AIが登場し始めたころ、「機械が人間に勝てるわけがない」そう言われてきました。
ですが、今はどうでしょう?
当時「私は使うつもりはない」と豪語していたベテラン棋士も、今では研究に欠かせない時代となりました。
そんなAIを藤井棋聖はどう考えているのか?
いかにも藤井棋聖らしいコメントを見つけました。
「数年前には棋士とソフトの対局が大きな話題になりました。今は対決の時代を超えて、共存という時代に入ったのかなと思います。プレーヤーとしては、ソフトを活用することでより自分が成長できる可能性があると思っていますし、見ていただく方にも観戦の際の楽しみの1つにしていただければと。盤上の物語は不変のものだと思いますし、その価値を自分で伝えられたらなと思います」
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我々料理界もこれまでずっと、「外国人に日本料理が、日本の文化がわかるわけがない」と言われ続けてきました。
ですが今は旅館、伝統工芸、介護など、あらゆるところで外国人の活躍が見られるようになりました。
後継者不足の業界にとっては外国人の存在は欠かせないものとなっています。
そして銀座やミシュランで星を獲得するような日本料理店でも当たり前のように外国人の方が働くようになりました。
ここから言えることはそろそろ日本人も気づき、外国人から学ぶ時ではないだろうかということです。
日本の文化を学ぼうという外国人は我々日本人よりもずっとサムライ魂や、愛国心を持っています。
歌舞伎や落語にも詳しく、礼儀やマナーも心得ています。
藤井棋聖が言うようにこれからは一緒に共存し、成長していくフェーズに入りました。
お互いの国の良いところをフュージョンし伸ばしていく時代です。
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そして今後は人だけじゃない、AIとの共存時代が待っています。
それが今回のコロナウイルスによって顕著になり、大きく前進することとなりました。
このスピードは加速する一方です。
もはやAIは、仕事を奪い合うライバルではなく、共に未来を創り上げる仲間にしていかなくてはなりません。
敵対心からは何も生まれませんから。
AIとの対戦を通じ、藤井棋聖の目にはいったいどのくらい先の未来まで見えているのでしょうか?
我々の一歩先ゆく将棋界、そして今後の藤井聡太棋聖の活躍に、ますます目が離せません。
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