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闘うべき場所を間違っていないか?

あなたに求められていることとは?

格闘技好きの方にお聞きしたいのですが、最近の格闘技ってどう思いますか?

世代によって感想はそれぞれだとは思いますが、このところイマイチ盛り上がりを見せていないように感じませんか?

なんでしょう、昔みたいにワクワク感がないというか。

先日そのことについて知り合いと話をしていてふと気づいたことがあるんです。


なぜワクワクしないのか。


それはいつでもYouTubeで見れるから。

そう、今の格闘家の人たちってみんなYouTuber化しちゃってるって気づいたんですよね。

▶︎自分の闘うリングはそこなのか?

最近の格闘家の人たちってみんなYouTubeをやってますよね。

きっとプロスポーツ選手も動画配信が当たり前の時代になったからだと思うのですが。

やればもちろん広告収入も入ってくるでしょうし、他の仕事のオファーもあるかもしれません。

ブログよりも伝わるものが多いでしょうしね。


でもそのせいか、なんだか最近は試合を観ていてもYouTuberがリングに上がっているような感じがするんですよね。

タレントが殴り合ってるっていうか。

リングって昔はもっと特別な人だけが上がれるところだったはずなのに…

▶︎それってお客さんの求めていることなのか?

昔はそうじゃなかったんです。


正月といったらK-1やPRIDEを家族みんなでかじりついて観たんです。

今のようにスマホがなかったせいもあるかもしれませんが、みんなで興奮して観るものでした。


プロレスでは技の一挙手一投足に歓喜し、ボクシングでは「もう立たなくていいから!」と涙を流しました。

相撲や深夜のプロレスを見逃せば次の日には友達の会話の輪に入れませんでした。

プール授業では何度友達と投げ技を繰り広げただろうか。

その時の興奮を今でも覚えています。

いつの間こんなふうになってしまったのだろう。

▶︎そこが自分の最も輝けるところか?

格闘家が魅せるべきところはやはりリングの上でではないだろうか?

これは視聴者としてのわがままかもしれません。


もちろんYouTubeの広告収入が入れば選手としての活動も格段にしやすくなると思います。

タレント化した方がグッズなども売れるかもしれませんよね。


自分だってまわりの選手がみんなYouTubeをやっていれば「自分もやらなくては」と思うかもしれないですし。

でもやっぱり1番儲かるのはリングで稼ぐファイトマネーではないだろうか?


もちろんこれは素人の願望であって、毎日リングで試合ができるわけではない。

新しい時代の格闘家は練習風景を動画配信したり、技のノウハウを販売して生計を立てるなんていうのがスタンダードになる日は近いのかもしれない。

そう考えると言いたい放題言うのも気が引けてきますが…

▶︎実は自分もそうだった

自分もそうなってないか?
なにか余計なことをしていないか?

東京へいた頃、僕は専門学校も最初に就職したお店もフレンチやイタリアンだったので、実はそっち系の下積み経験の方が長かったりします。

元々スパゲティが大好きだったのでそっちの方向へ進みました。

修業時代は下っ端の仕事しか習って来なかったのですが、小さい店を選んで働いていたので、わりと親方や先輩たちの近くで料理を見せてもらうことができました。

そんなこともあり、以前うちでも昔やっていたような洋風のメニューや最近の雑誌に出てくるような盛り付けで料理をお出ししたことがありました。

お皿も洋風のものを新たに用意したり、ナイフとフォークを添えてパッと見はそれっぽく。

僕自身も「やれば結構できるもんだな」と悦に入っていたのですが…


実際のお客さんからの評判は思ったほどのものではありませんでした。

というか、全然ウケませんでした。

結局のところうちにいらっしゃるお客さんはそういう料理を求めていなかったのです。

見た目も悪くない、味だって良い。

でも違うんだよねって感じでした。

なぜならお客さんはうちに和食を食べたくて来ていたのですから。

▶︎自分ならどう闘うかを常に考えろ

自分の闘うべきところとそこでの需要。

つまるところ自分のやることをお客さんが求めてくれなければ仕事にはなりません。

価値が付かないものはただの趣味です。


おそらくGacktやRolandが汗水垂らして働いているところをファンは見たくはありません。

たとえ舞台裏ではそうだったとしてもそこは本人たちも精一杯隠し通すでしょう。

それが彼らに対するファンのイメージだからです。

いくら番組でトークが弾んだとしても決してお笑い芸人のように身体を張ったボケをしてはいけないのです。

そういったことがタレントだけでなく、我々一般人のビジネスにも当てはまるんだなって痛感した出来事でした。


肩書きというものはいくつもあっていいと思いますが、「あなたは何者ですか?」と聞かれた時に即座に「〇〇です」と答えられるようにしておかなくてはと常日頃から思っています(今のところ板前としか答えようがありませんが…)

できれば自分の存在や活躍が名刺代わりになるようなら最高です。


自分の闘うべき場所、やるべきこと。

そしてそこで求められている仕事。

今やっていることってお客さんの求めていることと合ってるのかな?ブレてないかな?


そんなことをいつも頭の片隅に置いておきたいと思っています。

あ、ちなみにこんなこと書いてますけど今でも格闘技は大好きですからね!


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高橋 優介@越後妻有の料理人タカハシ
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