【職人とは】僕の原点、「鼻から牛乳」
「チャラリ〜、鼻から牛乳〜!」
なぜか今日、YouTubeで嘉門達夫の「鼻から牛乳」を観た…なぜだろう(笑)
ていうか、この人まだこの曲歌ってるんだ。
もう30年近く前の曲よ?
二股かけてる男女の修羅場を歌ってるんですけど、これ今の若い子しらないだろうなぁ(笑)
なんてことを思いながらもついつい色んなバージョンを探してしまいました。(この曲色んなバージョンがあるんですよ)
そういえば僕の「笑い」への原点はこの嘉門達夫の「鼻から牛乳」だったのでした。
※ちなみに僕は板前でお笑い芸人ではありません
クラスメイトのあべちゃん
幼稚園から中学校までずっと一緒だったあべちゃんという女の子がいます。
彼女は人気者で女子生徒からはもちろん、男子生徒からも好かれている子でした。
そんなあべちゃんは僕に会うと毎回必ず「ねぇ!なんか面白いことやってよ!」というのです。
今だったら立派なパワハラです(笑)
おまけにやったらやったで「ねぇ、それつまんない。なんか他は?」
僕は「えぇーッ!?」と言いつつもあべちゃんに言われるがまま素直にボケたりモノマネをしたりするのでした。
(どうやったらあべちゃんが笑ってくれるんだろう…?)
それまでわりと普通の男の子だった僕が一転してお笑いお調子者キャラになったのはこのあべちゃんという女の子の影響だったのです。
気がつけばあべちゃんを笑かすことに学校生活を捧げるようになっていました。
こうして僕はあべちゃんに鍛えられることによって次第にユーモアのスキルを磨き、学年を重ねるごとに女子からはモテなくなっていくのでした…(泣)
このオッサンくだらねぇ〜!
あべちゃんとのやり取りが定着し始めたある日のこと、テレビで嘉門達夫の「鼻から牛乳」を見つけました。
(当時は紅白に出たりもしてましたからね!)
「このオッサン、くだらねぇこと言ってんなー!」
そう思いながらも知ってる曲のメロディに乗せて歌うと妙に心地よく、そしてめっちゃ笑える。
「よっしゃ、これやったろ!」
この歌の歌詞にもあるように、学校で給食の時に牛乳を口に含んで笑わないように我慢する遊びってみんなやりましたよね?
牛乳を吹き出した時のあの悲鳴とか先生にめっちゃ怒られたこととか今でもよく覚えてます(笑)
ほんと限界まで我慢すると鼻から牛乳が出てくるんですよね!
なんて汚い話はこれくらいにして本題に戻りますが、とにかくそれくらい当時は全国的にこの「鼻から牛乳」が流行っていたような記憶があります。
男女の修羅場なんて小学生からしたら想像つかないはずなのになぜか笑えたんですよね。
みんなしてなにかあるたびに「チャラリ〜、鼻から牛乳〜!」って言ってましたもん。
職人芸、名人芸と呼ばれるもの
あ、でなんで今回こんなこと書いたのかというと、嘉門達夫って「替え歌メドレー」やこの「鼻から牛乳」を30年経った今でもLIVEとかで歌ってるんですよね。
そしておそらくそれで生計を立てているわけです。
すごくないですか?
一発屋がほとんどのお笑い界や音楽業界において30年それで食っているってもはや職人芸、名人芸と呼んで良いものだと思うんです。
僕も板前なんでどちらかというとそっち側の仕事をしているんですが、30年もそのスキルだけで生活するって本当にすごいことだと思います。
正直お客さんも30年も前の、しかもこんなくだらない歌によくお金払ってまでLIVEに行くよなーって思ったりもしますが、むしろそれがすごいことなんですよね。
いまだにそういった熱狂的なファンがいて、その人たちに笑と喜びを与え続けているんだから、間違いなく嘉門達夫は一流でありプロフェッショナルです(年下のくせにだいぶ偉そうですが)
実は以前は僕は「職人なんて潰しの利かない仕事、不器用なやつのやることだ」と思っていました。
(職人歴〇〇年なんて聞こえの良い言い方してるけど、結局それって他にできることがなかったからだろ?って。)
そのうち自分もそうやってキャリアの長さを支えにして細々とやってくことになるのかなぁ…
そんな不安もありました。
ですが最近はそうは思いません。
別に人一倍金儲けしたいとか、良い車に乗りたいとかでもなければ、ずっとお客さんに囲まれて商売ができるならこれほど幸せなことはないだろうと思っています。
まぁ、あえて欲を言うなら今の仕事で家族を安定して養っていきたい。
それくらいのものです。
まとめ
「職人」と呼ばれる職業の本質はあくまでも自分の作品や仕事ぶりにあると思います。
年数、キャリアというものはそのおまけみたいなもの。
深みや重みは加わっても成果とはまた別の話です。
だからあれこれ言って自分を色付けする前にまずはお客さんを喜ばせ、満足させることがなにより大事な役目だと思っています。
ひとつのことしかできなくたってなにもできないやつよりはずっとマシ。
それよりそんなことに頭を悩ませてるヒマがあったら自分のクオリティに頭を使え。
他人やライバルではなくお客さんを見ろ。
それが職人なんだ。
嘉門達夫がそう教えてくれた気がしました。
30年前に聴いていた曲が今この年になっても笑えるなんて。
僕も30年に渡って心に残るようなことを成し遂げられるだろうか。
なんだか深く考えさせられました。
え……じゃあこれってもしかして名曲ってこと?
それではまた!
ちなみにこの曲もめっちゃ笑える!
なんか急に懐かしくなってきた〜
カラオケでもきっと歌えるな(笑)
いただいたサポートは今後のイベントや活動費などにさせていただきたいと思います! よろしくお願いします!