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キャンセルが正しいという風潮はやめにしましょう

今日は飲食店をご利用のすべての方にご一読いただきたい内容です。

ありがたいことにこの頃はうちの店も少しずつ忙しくなる日が増えてきました。

これも行政の方や皆さんのご尽力のおかげだと思っています。

本当にありがとうございます。


さて、残念なことに今年は全国的に、GWあたりから冠婚葬祭、お祭り、花火大会などの相次ぐ中止を余儀なくされる事態となりました。


イベントや集まりは年内自粛


その判断は間違っていないと思います。

僕自身も営業の自粛や時短営業をしてみてその成果を実感しているところもあります。

ここからが話の本題なのですが、その後の再開から今に至るまで、コロナ前とはあることが増えてきました。

それは「直前のキャンセル」「仮予約」といった方々です。


飲み会を予定したものの、まわりや家族の目を気にしてやっぱりやめとく。

あるいは

ギリギリになるまで出欠がわからないから、とりあえず人数が揃うようなら行きます。

といったものです。

うちも含め、地元のお客さんがメインの店では「あそこでキャンセル料を取られた」という評判がそのまま死活問題になりかねないので、僕の町の店ではほとんどがキャンセル料というのを取っていません。

旅行会社やホテルでは当たり前に発生するものなのに、こと飲食業においてはまだまだ浸透していない文化だと感じています。


もしかしたら都会の飲食店さんでもそうじゃないでしょうか?


「そもそもそういうビジネスモデルなんだから仕方ない」と言われてしまえばそれまでですが、このコロナ騒動が始まってからというもの、お客さん側が「キャンセルしても仕方ない」とか「直前までわからないから仮で」という風潮でいるのが当たり前のようになりつつあることにとても困惑しています。


例えば身内の不幸などがあったとしても、キャンセルというのはお客さん側の一方的な理由であって、我々に落ち度はありません。

しかし、その場合の多くで「それは仕方ありませんね」とこちらが折れるしかないのです。

当然キャンセル料はいただきません。


冠婚葬祭などはご予算の単価も比較的高いため、ご予約用に材料を仕入れ、仕込みをすることがほとんどです。

そのため、余ったものを他の会で使いまわそうとしても予算の関係で、なかなか上手くは使いきれません。

冷凍という策もありますが、それはあくまでも保存であって使わなければただの在庫となります。

その他にも、今は感染予防のために、掃除や除菌に当てる時間や労力が通常の何倍にもなり、その範囲も日に日に増すばかりです。

そこで皆さんにご理解いただきたいのは、

キャンセルすることが正しいのではなく、店側もお客さん側もお互いに飲食を楽しめるような環境づくりに配慮する。

ということです。

・行けなくなる可能性があるなら最低でも3日前までには結論を出す

・当日になってのキャンセルにはキャンセル料、もしくは欠席した人の分の会費も払う

といったことを当然のこととしませんか?


我々の商売は、たとえどんなに良い食材を仕入れても、どこにも負けない技術を持っていても、最終的にはお客さんから選んでもらえなければお金が発生しない商売です。

人気がそのまま売り上げを左右します。

だから皆さんに嫌われることを本当に恐れています。


また、店を閉めたら1円も稼げません。

それでも自分の店が感染源になってはいけないとの思いから、結果的に売り上げを落としてでもお盆の休業や、県外のお客さんには来店をご遠慮いただくという苦渋の決断をするお店が増えています。


だからこそ、ここで一旦確認しておきたいと思いました。


誰が原因でとか、どこが感染源でいった論争はもはや無意味です。

お互いに手を取り合っていきませんか?


僕は“お客様は神様”だと思っています。

お客様(神様)のおかげで生活をさせてもらっています。

だからほんの些細な気遣いでいいんです。

早めの連絡、最低限のお支払い。

それだけです。

皆さんが神様なら、どうか困っている人に優しい神様になっていただきたい。

それが僕らの願いなんです。

いただいたサポートは今後のイベントや活動費などにさせていただきたいと思います! よろしくお願いします!