cause i love you
小学5年生の頃、少し疲れて
「 死にたい 」
と学校で口走ってしまった。
すると学校の先生は私を心配してスクールカウンセラーに連れていった。友達には陰口を言われていた。
「 あんなのどうせかまちょだよ笑 」
「 本当に死にたい人はわざわざ言わない 」
確かにそうかもしれない。死ぬ勇気なんてなかった。
でもあの頃ならまだ救えたはずだった。
「 もし習い事がなくなったら何をしたい? 」
あの頃の私にはまだやりたい事があった。
スケボー、テレビ、お出かけ、美味しい物を食べたい。
何がやりたいってちゃんと答えられた。
スクールカウンセラーにお母さんに告発することを勧められた。話せば分かってくれるよ、と。
私は拒否した。お母さんに言わないでほしいと頼んだ。
守ってくれなかった。家に帰ると何故か両親はこの事を知っていて、告発しなければいけない状況になった。
「 お母さんの良かれと思って、が私には重い 」
「 お母さん私ね、やりたい事が沢山あるんだ 」
お母さんなら分かってくれると思ってた。
いつも私を想って行動してくれるから。きっと大丈夫。
信じてた私が馬鹿だったのかな。
お母さんは私を叱責してきた。
「 一生懸命あなたのためを想って育ててきたのに…どうしてそうなっちゃうの 」
悲しみの顔を浮かべた母の目からは涙が出ていた。
お父さんは何も言わずにずっと黙っていた。
思っていた反応と違く、地獄の空気感に耐えられなくなって逃げてしまった。
しばらくすると両親の怒号が聞こえてきた。
「 お前がそんなんだから○○がこうなるんだろ 」
「 私はただあの子を思ってやってるだけ!! 」
罪の擦り付け合い。子供の私にとっては怖かった。
「 私のせいだ 」
そう思うしかなかった。私が苦しい理由をお母さんのせいにしたらお母さんが傷つく。2人が喧嘩を始めてしまうんだ。
それなら、この感情を抱いている私が悪かったんだ。嫌だな、この空気感
怖い。
小学5年生ながらにトラウマを抱えた。
それからといい人を頼るのは怖くなった。
いや、負の感情を表に出すことが怖かった。
我慢しなきゃ。
段々と崩壊していく私の人生。
それでもお母さんは言う。
「 全部あなたのためを思ってやってるのよ 」
私はお母さんの愛に呪われている。