いじめ問題を解決しようとは(被害者を除いて)誰も本気で思ってない
■イジメられる理由
「うざいから」「不細工だから」など
被害者の何らかの属性が劣っているから、
いじめを受けるのだ、と仮定する。
であるならば、
貴方より(少しでも)容姿が秀でる者に
貴方の容姿は揶揄され、
貴方より(少しでも)知能を持った者に
貴方は無能扱いされ、
貴方より(少しでも)経済力がある者に
貴方は意味もなく卑下され、
貴方より(少しでも)腕力が強い者に
貴方は一方的に殴られる。
どんな環境にいようとも、
貴方以上に優れた属性(の一つ)を持つ者は
集団内に必ず(1人は)存在する。
貴方以上に優れた者から、
貴方は執拗に理不尽な言動を受ける
(=いじめを受ける)
はずである。
なぜなら、
貴方(の属性の1つ)は劣っている
のだから。
◼️イジメられない理由
優劣とは、相対的なものだ。
(一般的に考えて)
貴方の属性の少なくとも一つは、
誰かと比べると確実に劣っている。
だが、いじめを受けずに済んだ。
(少なくとも現時点までは)
なぜか。
それは決して、貴方の属性が、
いじめを受けるほど劣っていなかった
からではない。
ただ、
貴方の周囲に嗜虐性を持った、
問題のある人物が存在しなかった、
という幸運のおかげだ。
いじめは、
被害者の属性(の程度)とは無関係に、
加害者の
嗜虐性に起因する。
◼️イジメを正当化する奴ら
いじめを解決するには
被害者側が強くなればいい、
と言う人がいる。
おそらく、これは、
他人を変えることより、
自分を変えることの方が
建設的で現実的だ。
という言説に依るものだろう。
一般的な対人関係に対する
アドバイスとしては有効だ。
たが、いじめや各種ハラスメントといった
パワーバランスが歪な対人関係の
解決策としては不適切極まりない。
【不適切極まりない】
と強い言葉で非難するのは、
このアドバイスに
問題の原因を被害者(弱者)側に転嫁し、
加害者(強者)側を正当化する理論が
含まれるからだ。
いじめとは、
弱い自分を変えることができない
被害者の問題である。
と考えることは、
被害者がいじめを受けるのは仕方がない、
という思考になり、
いじめ加害を正当化することにつながる。
◼️イジメをする奴ら
「あいつ、空気読めないから」
「あいつは仕事ができないから」
いじめ加害者側の主張を聞くと、
あることに気付く。
加害者側が、
主張するいじめる理由とは、
いじめたい、と思う理由
であって、
いじめてもよい、
合理的な理由、ではない。
◼️イジメを解決したい奴ら
いじめる、その理由を、
いじめ加害者側の個人的感情抜きに
語ることはできない。
いじめも、各種ハラスメントも、
正当化できる根拠を
私は(現時点では)持ち得えない。
それは、
いじめも、各種ハラスメントも、
加害者側の
個人的感情に端を発す、
嗜虐性に依るものだ
と考えるからである。
いじめの原因は、
100%加害者側にある。
いじめは、
100%加害者側の問題である。
被害者側に
問題解決を求められても
困るのだ。
いじめ問題の発端も、
その問題解決の糸口も、
何もかも、すべてが、
加害者側にある。
本気で問題解決を目指しているならば、
いじめ加害者側に
本格的なアプローチを
していただきたい。
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