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【舞台裏】学びの場づくりへの挑戦/しまね探究フェスタ2020(MY PROJECT AWARD島根Summit)

2月6日(土)に、しまね探究フェスタ2020(MY PROJECT AWARD 島根summit)をオンラインにて開催しました。高校生、サポーター(評価員)、運営スタッフ、観覧で総勢150人超!!このnoteでは、この場を作った【舞台裏】運営スタッフの姿の一部を紹介いたします(文責:田中りえ)

いよいよ始まる

全体司会はこちらの3人。昨年に続いての澤さん(安定の場づくり)と、しまねマイプロ卒業生のふうちゃんとよねちゃん。朝から緊張しっぱなしだった2人を、澤さんが支えます。

司会

(開始前アナウンス)
原さん(頼れるシステム担当)
「中学生、高校生のみなさん、お手元のしおりをご覧ください。マイクはオフ、カメラはONでお願いします。相手が見えないと、ドキドキしてしまいますからね。みなさん、ご協力ありがとうございます!名前の変更がお済でない方は、(繰り返し・・・)」
開始30分前から、丁寧なアナウンスが続く…

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開始まであと15分。一方、その頃・・・

裏側ではスタッフ会議

運営事務局は、ファシリテーター9人・サポーター(評価員)27名、運営スタッフ含めて47名!!

マイプロしまね

マイプロしまね2

運営スタッフのコアメンバー(岡部&澤)の進行でスタッフ打ち合わせが進みます。

岡部「それでは、本日はよろしくお願い致しますっ!!今日の場は、みんなで作っていく場。高校生はすごく緊張していると思います。関係者100名超の場。高校生のことを一番に考えましょう。この場は「学び」の場。みんなで作っていけたらと思います!」

岩本「岩本です。みなさん、今日はよろしくお願いいたします。今回の、島根マイプロ。これまでと何が違うかというと、「選ぶ場」ではなく「学ぶ場」ということ。そして、オンラインでの開催。色々準備してきたこともあると思いますが、大人がちゃんとしよう!と思うと、生徒たちも「ちゃんとしよう」としてしまうかもしれない。トラブルもあり、失敗もある。大人の姿は生徒たちに伝わる。肩の力を抜いて、一緒に場を作ろう」

パチパチパチパチ。。。

澤「みなさん、今日はよろしくお願いします!悠さんもおっしゃった通り、いろんなトラブルもあるかもしれません、事前に想定はしているものの、オンラインの試みでトラブルは起こるもの。ただ何を一番に大切にするかというと、まず高校生の学びの場をつくることを。トラブルは運営スタッフが対応します。ファシリもみなさんも、1人で抱えたりせずに、メッセンジャーで随時連絡を(省略)みんなで今日の場をつくっていきましょう」

澤「まもなく始まります、9時半になりましたら、開会致します。」

さて、いよいよ始まるしまね探究フェスタ。

運営スタッフもひとつのチーム。
そんな、裏側を紹介します。

※全国マイプロでも大活躍の運営スタッフの中心メンバーヤマタツさん。昨年は司会を担当、今年は評価部長です。

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少し時間を巻き戻して、、

マイプロ2か月前

エントリー〆切まであと2週間。申込済みは1人。これまで、マイプロタウンしまねに参加してくれた生徒、「エントリーするね!」と言ってくれていた生徒など、30プロジェクト以上はエントリーするはずだけど、、、中心メンバーの岡部さんもドキドキ。

10日前 4プロジェクト(ドキドキ、出だし鈍い。。)
2日前 25プロジェクト (お!ついにきた!)
1日前 29プロジェクト 人数は92人!!50プロジェクトいくかな??!!!

最終的にはエントリー後の辞退もあり
最終44プロジェクトのエントリーが決定!!!!!!

そして、運営スタッフ統括の森山さんが、全国マイプロジェクト実行委員会とやり取りをし、全国枠「3枠」が確定。

今年度のオンライン開催にあたり、全国マイプロジェクト実行委員会の事務局としては、評価と学びのフィードバックを分けるために、書類選考→動画提出での選考が推奨されています。書類選考、、動画選考、悩んだ末に島根実行委員会では、44のプロジェクトを全員発表することに決定。そして発表大会ではなく「学びの場」とするために、36人のサポーター(評価員)・ファシリテーターの体制を組むことを決めました。(島根ならできるはず!と運営スタッフも自分たちや島根の皆さんの力を信じて)

※発表ブロック(案)
・A〜Cの3ブロックに分かれて、各グループで4~5プロジェクトのプレゼンを実施
・各グループごとにファシリテーション1名、サポーター評価員が3名

ちなみに、今回事務局チームのこだわったポイントは、サポーター(評価員)・ファシリテーターの36名の声かけについて。

(マイプロを広めることが私のマイプロと語る岡部さん)

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マイプロ卒業生もサポーター(評価員)に

これまでの島根マイプロのサポーター(評価員)は有識者や大学関係者、経営者やNPOなどのみなさんにお願いをしてきました。今回、挑戦したことは、島根の高校を卒業した大学生(マイプロの先輩)をサポーターとしてお願いをしたことでした。過去のスタートアップ合宿や、マイプロタウンやブラッシュアップでも高校生たちの学びを引き出してくれた大学生たちの姿がそこにありました。

サポーター(評価員)は、3人で1組。組み合わせとしては、民間企業の経営者など島根の「チャレンジャー」と、大学関係者や県内の高校魅力化コーディネーターや社会教育など「学びのプロモーター」、そして卒業した大学生が1名の3名で評価する形に決めました。
(もっともっと多くの方に関わって頂きたかったですが、最終的には3人のバランスを考えて、個別にお願いさせて頂きました)

マイプロアワードの評価基準に以下の3つ
1.オーナーシップ(主体性)
誰かにやらされるのではなく、自ら意志を持って挑戦してきたか。考えたり調べたりするだけにとどまらず、粘り強く行動してきたか。

2.コ・クリエーション(協働性)
多様な人たちと対話し、協力しながら取り組んできたか。独りよがりではなく、周囲に好影響を与え、価値を作り出してきたか。

3.ラーニング(探究性)
実現したい未来に向け、問いや仮説を深め続けてきたか。プロジェクトを通じて成長し、学びを次へ活かそうとしているか。

発表だけでなく、評価員(サポーター)との対話を通じて「学びのロールモデル」を考えていきます。

さらに、今年は高校生が選ぶ「しまね高校生特別賞」も新たに創設しました。高校生に、自分たちが応援したいと思った島根のプロジェクトを、3つ選んでもらいます。

事前準備と想いを届ける「しおり」

もちろんオンラインの開催なので、不慣れな人もいるはず。高校生には事前の接続テストを実施(ミュートやスライド共有や)。場を安定して運営していくために、ファシリテーターやサポーター(評価員)や、システム担当者の事前説明会をオンラインで数回実施しました。(慣れていない大人の方ももちろんおられます。マイプロのファシリテーターが初挑戦の方も)

また、運営スタッフや評価員・サポーター向けの説明資料やファシリテーション向けの進行シナリオの作成や、オンライン開催だからこそ、zoomの整理や一覧、評価の集計フォームやアンケートシートなども盛りだくさんです。

そんなとき、運営チームのかいとくん(島根出身の大学院生。もうすぐ島根にUターン予定!)がオンラインツールを次々に整え、束ねてくれました。ヤマタツさんと連携して、メッセージや高校生の投票や評価シートなどのツールなどたくさんのアイディアを出して、遠隔からの参加ながら、大活躍でした。

さらに、緻密な運営が必要なオンラインイベントの資料は、参加者生徒人数の変更などもあり、直前の修正も発生するものです。間違えやすいので、つくった資料をダブルチェックすることも大切で、運営スタッフの杉ちゃんや、在宅スタッフ三船さんも支えてくれました。

そして、高校生や観覧者含め全スタッフの道しるべとなる「しおり」の存在。しおりにはサポーター(評価員)・ファシリテーターの36人+運営スタッフ11人の自己紹介も記載し、個別に郵送をさせていただきました。
(時間がない中、写真の提供や自己紹介等集めるのも一苦労・・・みなさん感謝です!)

高校生、評価員、関係者に届いたしおりの冒頭に、以下のメッセージがつづられています。

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大事にしたいメッセージ

プロジェクトには未来がある。
“こうあってほしい”という夢がある。
人や社会を幸せにしてきたのは、いつだってプロジェクトだ。プロジェクトは、あなたの等身大を映し出す。
自分の中にある“こうあってほしい”という願いを、
自分の中にある”もっと知りたい”という探究心を、
自分の中にある”やってみたい”という好奇心を。
自分の中にある”これを変えたい”という課題意識を。100人いれば、100通りのプロジェクトがある。今日は、そんな一人ひとりのプロジェクトを思いっきり表現してください。

しまね探究フェスタは、プロジェクトの成果、プランの壮大さを比べる場ではありません。
プレゼンテーションよりも、あなたの想い、 実際に取り組んだからこそ見えてくる気づき、次のアクションにつながる学びを表現してください。

みなさんの表現が、未来の当たり前を創り、新たな学びをつくっていきます。
何も間違いはない。失敗はない。さぁ、あなただけのドラマを思いっきり語ってください。未来は、ここからはじまる。

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マイプロの裏方を支えるほーりー
「このしおりのメッセージに、マイプロ運営スタッフの思いがつまっていると感じました。作ろうとしている未来・世界って本当に素敵だな、と。実現に向かってがんばっている運営スタッフの思いが届くといいな。(そしてそんなみんなのお手伝いができるといいな、と思いました。)」

(事務局杉ちゃん&大学生アルバイトのちゆっきー&ますみちゃんも一緒に作業してくれています!)

「スポットライトの裏ではスポットライトを当てている人がいる」

本番まであと少し。そんなとき全体統括の森山さんがスタッフに届けたメッセージを紹介します。

ースポットライトの裏では、スポットライトを当てている人がいる

こらは、日本で先駆けて探究学習に取り組んだ、堀川高校の元校長荒瀬先生の言葉です。

探究学習においてもっとも重要なことの一つが、自分たちでアクションをする中で、「目に見えるものは、すべて目に見えないところで準備されている」ということをわかることだとおっしゃっていました。

一人ひとりの喜びワクワクするであろう姿を想像して、ひとつひとつ丁寧にしおりを封筒におさめ、マイプロシールをペンにはり、丁寧に発送してくれた運営スタッフの裏側のみなさん。そうした姿は、いつか生徒たちが作り手にまわったときに、ほーりーをはじめとする裏側を支えてる皆さんの仕事の価値を学ぶのだと思います。

本当にいろんな人達のひとつひとつの思いやりと情熱によってこの場ができることが、とても嬉しく、誇りに思います。大感謝。明後日に迫りましたが、皆さんよろしくおねがいします!

そして、2021年2月6日本番


9時30分
澤「みなさん、こんにちは、しまね探究フェスタ2020(MY PROJECT AWARD 島根Summit)

司会

時間どおり、スタート、、、の予定でしたが、開始早々システムトラブル…
メイン事務所では緊張感が走りましが、なんとかなんとか。10分遅れてスタートです。

Zoomのアカウントは100名上限と500名上限とあり、前日に500名上限に設定変更したものの、URLが反映されておらず、、、観覧者の皆さんには大変申し訳なかったのですが、一度退出をしていただいて、高校生+評価員の方が入室できるよう急遽変更致しました。
ただ、観覧の方には、一度退出した後、次どうすればいいのか伝えることができず少しストレスを与えてしまいました…

人数制限をした状態で、ようやく開会式。
総合司会の澤さんが仕切り直して、遂にはじまりました!
(メインルームは澤さんにお任せし、事務所スタッフはシステムのトラブル修正、観覧者への個別の対応、アナウンス、もろもろに追われます)

実は、このフルオンライン開催、接続トラブルなども起きやすいので、高校生、評価員以外の「観覧者」についてどこまで受付をするかはひとつの事務局の悩むポイントでした。

ただ、生徒の周りにはプロジェクトの伴走を見守ってきた先生やコーディネーターがいます。そして各高校に探究学習推進担当の先生もおられます。まだまだ発展途上の島根の探究学習。高校生だけでなく、大人も探究を続けているのです(先生たちの発表は実は1週間後)

さらに、高校生だけでなく、島根のマイプロに興味・応援を頂いている県外在住の社会人の皆様。島根のマイプロにはたくさんの方が関わっているのです…!(とはいえ、観覧の皆様に対して、スムーズに対応するにスタッフ体制の強化、増員が必要なので、毎回悩みます。)

さて、開会式が終わって、いよいよプレゼンテーションの開始です。
高校生ドキドキ、、、そして今回、初司会のよねちゃんとふうちゃんもドキドキ。
松江事務所には、コロナ感染予防もあり、最少人数の運営スタッフ8名のみ。松江の第2会場には澤さん、よねちゃん、ふうちゃんの司会チーム。それ以外のファシリテーターやサポーター(評価員)のスタッフはそれぞれの自宅や職場からの参加で、始まりした。

ちなみに、運営スタッフの連絡体制は、メッセンジャーグループを複数運営し、適宜連絡をとれる体制を作りました。
① スタッフチーム ②システムチーム ③評価(予選&代表)チーム ④ファシリテーターチーム ⑤司会チーム ⑥代表プレゼンチーム
※6つのスレッドが同時に動く、運営スタッフのパソコン画面。


(昨年度の司会のもりまほさんは、今年はサポーター(評価員)として)

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高校生たちのプレゼンテーション


高校生のプレゼンテーションの流れは、発表10分、サポーターからの質疑応答で学びを深める時間13分、そしてプレゼンを聞いている高校生や観覧のみなさんからのメッセージコメントをWEBフォームから記入を5分で記入頂く形に。

高校生の想いのたけをぶつけるプレゼンテーション。
ファシリテーターの進行で、スタートです。

澤「今回、ファシリテーターの皆さんも大活躍でした。ファシリテーターが進行するグループは「ホームグループ」のような「学びの場」。プレゼンテーションだけでなく、高校生同士の振り返りに時間も大切な時間です。事前の打ち合わせや当日の昼休みも、9人のファシリテーターと司会で知恵を出し合い、高校生の振り返りの問いを事前に準備したり、時間の調整を行うなど、その場の空気感も踏まえて場の設計を心掛けました。」


(当日の高校生たちの様子は、運営サポーターの若菜ちゃん(島根の高校卒業/大学生)が取材してくれています!後日アップをお楽しみに!)

さて、それぞれのプレゼンテーションが終わった後は、評価会議。
毎年、毎年、苦しむ評価会議。評価基準に沿って「学びのロールモデル」の選出。非常に難しいのです。

そして、予選を経て、代表プレゼンテーション。そして、全国マイプロの出場枠の発表。

ただ、もう一度くり返しますが、この場は「選ぶ場」ではなく「学ぶ場」・・。とはいえ、選ばれたプロジェクトと選ばれなかったプロジェクトがでてきます。この場の設計に関しては来年度の挑戦テーマになるかもしれません。


いよいよ閉会式。
最後に地域・教育魅力化プラットフォームの代表の岩本からのメッセージです。


岩本「本当に感動した。何度か泣きそうになった。本当にお疲れさまでした。高校生へのコメントは講評は十分聞いているところもあるかと思うので、僕からはあえて2点ほど。この場に参加しれくれた卒業後の大学生のみなさん、すごくうれしかった。また、この場に帰ってきて欲しい。そして、民間企業の皆さん。高校生を応援したい、という声をいくつもいただいた。次年度以降、チャレンジを応援する仕組みをつくっていきたい。それは僕自身のマイプロです」

いよいよ、閉会。

最後に高校生からもコメントを頂きました。

「本当に今日楽しかった!自分自身も勉強になったし、他校の高校生の発表を聞いているだけで胸があつくなった」「この場に参加出来て良かった」「これまで関わってくださった方に感謝したい。本当にありがとうございした。」

画面上で涙ぐむ高校生や評価員(サポーター)の姿もみえました。

司会:よねちゃん&ふう「また会いましょう!みなさんありがとうございます!」


運営スタッフでの振り返り

(ファシリテーターや評価員のみなさんからのコメントの一部)
・高校生の最後のコメントから学びがあった。涙あり笑いありで楽しかった。本人だけでなく、家族総出の関わりも。そうして、繋がってることが楽しい。広めていきたい。

・マイプロには久々の参加だった。生徒か等身大をさらけ出すことの大切さ。マイプロって主体性自分が選んだ課題から入るけど、やらされ感から自分のできること好きなことにつなげてるところに感心した。こういうやり方もあるんだと勉強になった。自分の仕事にも取り入れたい。

・初めての島根マイプロ。おもしろかった。高校生の興味が爆発してて。代表を選ぶ際、迷いもあったが彼を選んでよかった。できればみんなを前に立たせてあげたかった。評価員については引き出すというよりは一緒に考えることが大切かもしれない

・評価員の他の二人に助けて頂いた。前回伴走した子がいたり馴染みのある生徒がいて楽しく見させてもらえた。高校生に委ねるためにミュートにした場面もあった。自分たちで学びを深めていた。大人が邪魔をしない。

・選ぶ場ではなく、学びの場という設計。とはいえ、全国への選出がある以上、選ばれる場でもある。まだまだ工夫できるところはあるはず!お疲れさまでした。

・高校生たちの発表や発言の裏に、先生やコーディネーターや地域の方の伴走者の存在をすごく感じた。生徒だけだとたどり着けない、深い学び。

・この場っていいなぁ。また関わりたい。島根って素敵。

マイプロタウンしまねに参加してくれた高校生の姿もたくさんあった。


全国に誇れる、島根のマイプロ。この生態系。

高校生がジャンプアップしていくからこそ、大人の私たちがジャンプアップしないわけにはいけない。

関わってくださったすべての方に、本当にありがとうございました。
(全国事務局のみなさんもサポートありがとうございます!)

主催:全国高校生マイプロジェクト島根実行委員会(一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム内)
共催:島根県教育委員会
協力:日本財団

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