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4つ打ちって良いよね♪

2000年前後のムーブメントの中で、社会的にPCやスマホが一気に普及したように、音楽業界もエレクトロニカやブレイクビーツのような、従来のテクノや打ち込みから進化したジャンルが増えた。その中で私が好きだったのが4つ打ちのリズムを用いたダンスロック。一定のリズムで「ドッドッドッドッ」鳴るバスドラムが鼓動のようで心地良い。そんなわけで、今回は4つ打ちのお気に入りを集めました。

The Chemical Brothers/Star Guitar

ロックと電子音楽を融合させたパイオニアと言えば、まず間違いなくケミカルブラザーズです。セールス的に成功しづらいジャンルだったデジタルミュージックの流れを変えた立役者。彼らがいなかったら、今のEDMに繋がる流れすら無かったかも。『StarGuitar』はMVと楽曲の組み合わせが秀逸な、ケミカルブラザーズの代表曲の一つ。格好良いぞ。

SUPERCAR/FAIRWAY

海外で生じたロックと電子音楽の融合をいち早く取り入れたのがスーパーカーだった。それまでのオルタナ系やシューゲイザー系的なアプローチに、電子音を取り入れ邦楽ロックに新たな流れを作った。『FAIRWAY』は民族音楽のようなイントロから4つ打ちのビートが始まり、疾走感のある歪んだギターサウンドへと流れる、前衛的でいながらポピュラリティを損っていない、奇跡的なバランス感覚の名曲です。色褪せることの無い、本当に格好良い名曲。

くるり/ワールズエンド・スーパーノヴァ

スーパーカーに追随する形で電子音楽を取り入れたのがくるり。当時、音楽性と共に岸田繁のヴォーカルスタイルも変化したのが印象的だった。『ワールズエンド・スーパーノヴァ』は同じ4つ打ちでも終始落ち着いた雰囲気で、電子音の心地良さを感じられる楽曲。サカナクション好きならこの頃のスーパーカーとくるりは絶対聴かなきゃダメよ。ダメ、絶対!

YUKI/JOY

YUKIのソロでの代表曲がこちら。作曲は蔦谷好位置。テンポだったり転調等の曲の構成がくるりの『ワールズエンド・スーパーノヴァ』と姉妹作のように似ているので並べてみました。YUKIのキュートさが存分に引き出されていて、こういった曲とも相性が良いのだなと、ヴォーカリストとしてのポテンシャルを再確認させられた曲でした。

アジアンカンフージェネレーション/君という花

アジカン初期の名曲であり、ブレイクの足掛かりとなった楽曲。特にブレイク期のアジカンというと『リライト』に代表されるエモーショナルロックの印象が強いが、『君という花』はミドルテンポのパワーポップ。電子音的な4つ打ちではなく、あくまでバスドラムによるロックバンドとしての4つ打ち。イントロのギターリフからもう格好良い。この辺りからロックバンドと4つ打ちの蜜月関係が始まる。

KANABOON/ないものねだり

KANABOON は4つ打ちロックの申し子と言えるバンドだ。アジカン世代が打ち出した4つ打ちロックを取り入れており、ヒット曲『シルエット』もやはり4つ打ち。ただ、同じ4つ打ちでも彼らの特徴は高速のビート感溢れるバンドサウンド。そこにヴォーカル谷口の個性的な声が乗ることでKANABOONサウンドが形成されている。『ないものねだり』はブレイクする前の曲で、YouTubeの再生回数は驚愕の1億回超え。が、動画はあえてネクライトーキーもっさとのコラボです。良いよ♪

ゲスの極み乙女/パラレルスペック

こちらもゲスの極み乙女がブレイクする前に注目を集めた曲。天才川谷絵音の変幻自在な曲作りを象徴するような、4つ打ちプログレッシブロックとでも言うような、超複雑な曲構成。それでいてポップに聴こえるという、やっぱり恐ろしい才能だなと思う。特にサビで一気に開ける感じがたまらないんだよな。個々の演奏技術も高いし、この才能が潰されなくて良かった。

サカナクション/アルクアラウンド

『新宝島』とどっちにしようか迷ったけど、こっちのが4つ打ちのビート感が強いのと、曲も好きなのです。現在のJ-POPシーンで明らかに異彩を放ちつつ、普通にセールス的にも成功している奇跡なバンドがサカナクション。DTMで作られた即席デジタルサウンドとは深みの違う、最高峰のダンスロック。MVも歌詞も、全てひっくるめてアートと言って良いと思う。音の変態ここに有り。

岡村靖幸/だいすきfromエチケット

本当もう好き。大好き。通常バージョンの『だいすき』も良いけど、疾走感溢れるデジタルファンクバージョンのこっちも、本当好き。4つ打ちのダンスチューンと岡村ちゃんの相性良いことったら無いね。不世出ってのはこういう人を言うんだろうな。代わりが利かない唯一無二の天才。そして変態。

Franz Ferdinand/Do You Want To

最後はUKから。これもずいぶん前の曲だけど、今聴いても全然良いなぁ。ダンスパンクとか言われていて、時代に合った4つ打ちダンスロックなサウンドメイクなのに、何処かレトロ感のあるメロディがヤバいんです。私と同世代なら、たぶんこの曲聴いたことあると思う。またUKにロックンロールリバイバルの時代が訪れて欲しいものだな。ロックンロールは鳴り止まないんだよ。

以上です!
フレデリックの『オドループ』とか、もっと言うとBUMP OF CHICKENの『天体観測』だって4つ打ちだしBaseBallBearも捨て難い。もう普通に聴いてるんですよね。なんとなく、鼓動のリズム、安定したリズムの感じが、安心して楽しめるのかも知れない。水戸黄門的な?やっぱ4つ打ちは良い。

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