案:『普通』策定委員会
「普通って何?」とか「常識って何?」とか、日常でも時折耳にするし、ドラマのセリフなんかでも出て来る言葉。
意味合いとしては「そんな不確実な概念で勝手に縛るんじゃねー」みたいな、暗黙のルールに対する反発なのだろう。実際「普通」も「常識」も確かに曖昧で、なんとなくそれっぽいぼんやりとした「普通的な範囲」はあるが、明確なラインは存在しない。
じゃあ「普通」は無いのかと言えば、それは間違いなく存在する。あくまで「普通的な範囲」として。
以下、私が思う「普通的な範囲」の要素。
①法律
②倫理道徳といった観念
③地域毎の歴史や伝統、また文化慣習
④時代の空気(雰囲気)
大きくこの辺りじゃなかろうかと。
④もそうだけど、一番ややこしいのが③かなと思う。例えば『永田町の常識は世間の非常識』なんて言葉が代表するように、その地の文化慣習とか環境によって、「普通的な範囲」が変わってしまう。国が違えば尚更だが、それこそ自治体レベルでも「普通的な範囲」は違うだろう。国、ましてや世界レベルでは統一しようのない問題だ。
と、いうことで一つの案として
自治体毎に有識者と市民代表とか選抜して「『普通』策定委員会」を作ってみてはどうだろうかと考えた。
今ある環境毎に、「普通」が明確化されていた方が良い事案に対して、片っ端から「普通」を決めて行く。無論法律じゃないから罰則規定などは作らないが、「この場合の普通って何?」となった時に、普通策定委員会のHPで調べればわかるという建て付け。
何処かから依頼が有れば、資料を提出することで対応する。あくまで第三者の組織だから、もしかしたら依頼した側が全く望んでいない「普通」になるかも知れない。が、普通策定委員会が出した結論は、向こう3年間HPに掲載される。
事前の要望や異議申し立てには原則応じない。外部機関に依頼する意味が無くなるし、キリが無いから。どうしてもな場合は訴訟を起こし、裁判で「撤回を求める理由」を明確にしなければならない。
…とまぁ絵空事を並べて遊んでみたが、当然のことながら実現はされないよね。なんとなく利権とか天下りとかのきな臭い感じがプンプンするし、そもそも法律守らない奴らには「普通」も「常識」も関係ないもんな…。実現するとしたら、そういうアプリ作るぐらいかしら。「普通判断アプリ」みたいな。
需要、無いですよね。
よって、廃案!