神について。〜ヤイコとガンジーと、時々オトン(ウソ)〜
矢井田瞳の『My Sweet Darlin'』という曲が好きだった。疾走感があって、歌詞の乗りが良く、切なくも心地良い曲だ。
その2サビ前で、『神様はいない だって祈ったもん 想いが届きますようにって 祈ったもん 祈ったもん』と歌っている。
そもそも私は神様の存在を信じていない。仮にいたとして、少女1人の色恋沙汰に付き合ってるほど神は暇では無いだろう。
でも、その少女にとっては『神様はいない。想いが届くようにって祈ったもん』は切実なリアルなのだろう。3回も『祈ったもん』を連呼するほどに、失恋の悲しみを、神様にぶつけたかったのだ。
翻って、神様の話。
私は森羅万象に八百万の神が宿るという、神道の考え方が好きです。そして、日本神話やギリシャ神話、北欧神話が好き。それらに登場する神々は我が儘で身勝手で、強欲で、下衆。もう全く尊敬に値しないくらい、好き放題なのだ。その神々が自分たちに似せて作ったのが人間だと言うのであれば、それはなんとなく納得が行く感じがする。
逆に、一神教は好きじゃない。神という人間の生み出した架空の偶像を信仰し、その架空の偶像が言ったとされる言葉やら教えを自分たちのルールとする。他の神の存在は容認しないし、なんなら同じ宗教同士の派閥で争っている。宗教国家ほど未だに争いを続けているし、暴力に明け暮れている。ガンジーが非暴力を提唱して独立したインドは、今もカースト制度による差別は続いており、頻繁に凄惨なレイプ事件が発生していて、それは遠く離れた日本でも報じられる。宗教で国家を統治する事が如何に非現実的なことか、現代においては明白な事実だろうと、私は思う。
宗教を否定するつもりは全くありません。何を信仰しようとそれは自由。創価学会であれ、幸福の科学であれ、エホバの証人であれ。人は何かしらに依存して(神でもアニメでもアイドルでも同じ偶像崇拝だと思う)心のバランスを保っていると思っているので、他者に危害を加えたり無茶な勧誘をしない限りは、自由だと思う。
最後に。
この記事が今年の初詣で引いた御神籤が『凶』だったことへの逆恨みでないことだけは、私の名誉の為に付け加えておきます。