なし崩されていく
通勤電車の隣席で、化粧をしている女性がいた。
ひと昔前なら「電車の中でお化粧するなんて…」と言われたものだけど、最近じゃあ見慣れた光景。
文字や言葉がそうであるように、時代に合わせて物事は変化する。
今、目の前にある不自然も、ずっと目の前に置かれていればいずれ見慣れてしまい、自然なこととして受け入れてしまう。
多くの場合において、それは議論の結果では無く、“なし崩し的”に定着して行く。
倫理観も道徳観も。
…今朝生まれたての思考の膿でした。
文中の“なし崩し的”も、本来的には誤用なんですよ。でも、自然だったでしょ?
ほら、ね。